多肉植物・塊根植物をタネから育てる実生のすすめ

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植物の栽培は趣味であり園芸の楽しみ方は人それぞれですが、現地の輸入株で立派なものを購入するよりも自分でタネから育てるほうが現地の様になるまで時間がかかるが楽しさと株への愛着がわくと思う。多肉植物や塊根植物の実生のすすめです。様々な植物の実生記録の紹介もしています。

タネから育てる、実生で増やす楽しみ

輸入する植物もよいが、多肉植物や塊根植物の多くは多年草で年を追うごとに立派になってゆく。植物によってタネから育てる難易度は変わってくるが、日本で育てられている植物であればタネから育てることは可能だ。

タネから育てたほうが愛着がわくし、すでに大きくなってしまった植物は見た目が大きく変わらないがタネからだといろいろな変化がわかる。商売ではなく趣味であるから時間をお金で買う必要はないとも言える。

今までサボテン、ユーフォルビア、パキポディウム、アガベ、ハオルチアなどをタネから実生で増やしています。

タネから育てる流れ(実生から植物を育てる方法)

  1. タネの入手
  2. 実生の準備
  3. タネの播種(タネを蒔く)
  4. 概ね発芽が揃いある程度大きくなるまで過保護に管理
  5. 通常管理

1.タネの入手

なかなか欲しいタネが見つからないことが多い。もっともっとたくさんの種類のタネが流通すればよいのだが販売業者としては手間がかかるわりに儲かりにくいようだ。

  • 国内のオークション(ヤフオクなど)による個人間取引
  • 国内の種子を扱うショップ
  • 自分でタネを採取する
  • 海外からの輸入

個人間取引

タネには鮮度があり、国内の個人間取引で出品者の方が採取したタネは発芽率が高いことが多くお手頃な価格で出品していただけ入手性はよいです。ただしほしいタネが常にあるとは限らない。

国内のショップ

種類によって取り扱いに差があります。サボテンならば奈良多肉植物研究会さんなど。

海外からの輸入

個人的には多肉植物の種類が多い海外からの輸入をメインにしています。以前に比べると検疫証明書(Phytosanitary certificate)の添付が必須になり検査が細かくなったので対応してくれるお店を探す必要があります。下記で種子の輸入レポートを記載しています。

2.実生の準備・タネの播種

育てたい種類によって実生の方法は様々。大まかな流れは種子の殺菌、用土の殺菌、実生用用土の準備、鉢、腰水用のトレー。密閉で育てる場合は密閉容器など。自分の場合はタネを撒いた後、植替えをしないので通常の育てる用土でやっている。

発芽の条件はそれぞれではあるが大抵の多肉植物はある程度の温度と湿度が必要。多くのタネがタネを蒔く前に水に数日つけておくと発芽率が高くなる場合があります。ユーフォルビアや南アフリカ系の球根、アガベなどなどは躊躇でした。最近は下記で紹介しているとおり気温が高くなってから腰水のみで育てています。

複数の方法を試してリスクを下げる

正解はないので自分にあった方法をみつける必要がある。大先輩方が確立した方法を模倣するのがベターではあるが、同じ方法でも日当たりや温度などによってまちまち。大事なタネの場合はタイミングをずらしたり管理方法を複数試してみるのがよい。

発芽しないときのトラブルシューティング

発芽しないときは色々試してみるとよい。最後は「タネが悪かったかもしれない」という気持ちは大事だと思う。

  • 気温を上げてみる/下げてみる
  • 湿度を上げてみる/下げてみる
  • 土の上においてみる/土に植えてみる
  • 水にタネを漬けてみる
  • タネを乾かしてまた違う季節に蒔いてみる

光があったほうが発芽が促進される種類から光がないほうが発芽が促進される種類、発芽最低温度が低いもの、高いもの(二次休眠にはいるもの)など様々な条件があるので合致するまで可能ならばトライアンドエラーを繰り返します。

以前、発芽しないタネを鉢植えに捨てたら発芽したということもありました。ハオルチアを夏に播種した際は発芽せず先輩方に気温が高すぎるのではとアドバイスをいただき室内取り込んだら発芽したこともありました。

多肉植物・塊根植物の実生記録の紹介

失敗してしまったりした株もありますが、このサイトで扱っている実生記録のページの紹介です。

パキポディウム属

多肉植物系

球根系

その他

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。