ドイツのKoehres(ケーレス)から多肉植物の種子を輸入しよう

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ドイツにあるサボテン、メセン、その他多肉植物など多くの植物の種子を扱うKoehres(ケーレス)から種を輸入してみたのでレポートしてみます。(追記:2回目若干トラブルあり合わせてまとめています

多肉植物を種から育ててみよう

なかなか出回っていない珍しい植物や、出回っているけれども大株は値段が高い植物を手に入れる方法として種から育てるという方法がある。また種から植物を育てるというのはとても楽しく、また種から育てることによって愛着も非常にわく。

既に誰かが育てた植物を買うのもよいけれども、種から育ててみるのもまた非常に面白い。生産農家が育ててくれたものや、現地から輸入したもののサイズにするのに非常に時間がかかる種類もあるが、同じ種類を多く育てるケースがあり形の良いものを選抜することもまた実生から育てる良さだったりもする。

Koehres(ケーレス)について

ケーレスのホームページのキャプチャ画像

公式サイト:https://www.koehres-kaktus.de/shop/

ドイツにある植物の種子をメインに販売している会社で、過去に何度も利用しているが今の所トラブルなどはおきたことがありません。

種子販売で有名なmesaなどと違い、カート式になっています。支払いはPaypalか銀行振り込みのようですが、日本からの輸入であればPaypalでの支払いが非常に楽だと思います。

ケーレスで種子を輸入する際に必要な費用について

種子の価格に送料、検疫手数料、手数料を支払う必要がある。送料は国際郵便の書留郵便で6.2EUR、100EUR注文ごとに+2.0EUR、検疫手数料は一律35EUR、手数料は25EUR以上の注文で無料。25EUR以下の注文で2.5EUR、10EUR未満の注文で4.0EUR。

大体100EURの注文で、100+6.2+35=141.2EUR(1EUR130JPYで17,882円)といった金額になる。

ケーレスへの注文について

個数が、Portion、100Seeds、1,000Seeds、10,000Seedsと在庫などによって選ぶことができる。Portionの数は商品名に()Kと記載されている。大抵の場合がPortion 10Seeds。珍しいものや在庫が少ないものは5Seedsだろうか。100SeedsがなくともPortionを複数購入することは過去にできた。

アカウントを作る必要がある、ただし支払いはクレジットカードなどではできない。住所情報と注文ステータスを確認するために利用する。特に英語が読めなくともメールでのやり取りはないので問題なく対応できるだろうと思う。

ケーレスからの多肉植物種子購入レポート①

毎回アガベやユーフォルビア中心に購入しているが、今回はサボテンの種とユーフォルビアの種をラベル買い中心に購入してみました。

  • LOPHOPHORA jourdaniana 10K
  • LOPHOPHORA jourdaniana 10K – v mammilaris 10K
  • UEBELMANNIA pectinifera HU106, 10K
  • UEBELMANNIA pectinifera HU106, 10K – v multicostata 10K HU362
  • GYMNOCALYCIUM bruchii
  • GYMNOCALYCIUM chubutense
  • GYMNOCALYCIUM ferrari P136
  • DYCKIA marnier-lapostolii 10K
  • EUPHORBIA viguieri 10K
  • EUPHORBIA viguierii 10K – v tsimbazazae 5K
  • EUPHORBIA tuberculata 10K
  • EUPHORBIA stellata 10K
  • EUPHORBIA obesa 10K

種子の合計で43.7EUR、検疫手数料が35EUR、送料が6.2EUR、今回の買い物で84.EUR。支払いはPaypalを選択。今回は大体2時間くらいで支払い依頼が来ました(早い!)

※2年前は検疫手数料が強制で徴収されていなかったのですが35EURかかる模様
※別途メールで「農林水産省管轄の横浜植物防疫所からのお知らせ」の様なメールが来ました

ケーレスへの支払い

支払い依頼が来ます、今回は数時間後に来ました。paypalでの支払いの場合、支払い金額、振込先のアカウント(メールアドレス)、あと備考に記載する注文番号を送ってくれます。支払い金額はユーロなのでお間違いなく、メールアドレスを入力してアカウントを特定したら支払い通貨が自動的にユーロになっていたのでそういった指定があるのかもしれません。

注文番号は忘れないようにしてください。支払い確認ができなくなるようです。ふと文字で”Without your customer number paypal payments cannot be identified and will be refund to your account!”とありましたので結構注文番号入れ忘れが多いのだと思われる。

発送→到着

今回は注文(8/8)から約5日後に発送連絡が来ました。1日後に国際交換局から出発、4日後に日本の国際交換局に到着。通関手続きに4日。国際交換局から最寄りの郵便局に到着し翌日配達。注文から15日で手元に到着(8/23)しました。

検疫と農林水産省 植物防疫所からのお知らせ

検疫で開封された画像

ご丁寧にこんなシールが。前に植物を輸入したときは検疫マーク入ったテープでとめてあったきがするが。

植物防疫所からのお知らせ

お知らせ同梱されていました。

植物防疫法により、植物を日本へ持ち込むには輸出国政府機関により発行された検疫証明書(Phytosanitary certificate)を添付して、輸入検査を受ける必要があります。

平成30年10月1日以降、検査証明書が添付されていない植物は、廃棄処分となります。検査証明書を添付せず輸入した場合や輸入時の検査を受けなかった場合は、3年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられる場合があります。

気をつけましょう。種子でも検疫証明書の対応をきちんとしてくれるところから輸入しないといけませんね。

種子梱包の画像

種のパッケージ。きちんと検疫が仕事しておられる。ラベルまでは見られているように思えます。

ケーレスから届いた多肉植物の種

ケーレスから多肉植物の種が入ったケース

いつものケーレスの箱。

ケーレスから輸入した種子の画像

いつものパッケージ。

できれば夏型は春に播種したいところですが、発芽する温度さえ確保でき冬は室内管理ができるのであればいつでも蒔いてよいと思っています。うまく発芽してくれたら嬉しい。発芽率が高い種とそうでない種があるとは思います。

自分の好きな植物を種から育てるってとても楽しいです。海外から輸入の他にオークションなどで入手したり自分で育てている株から種をとったりもできます。種子を輸入して楽しい実生ライフを!

ケーレスからの種子の輸入レポート②

2019年4月5日に元号が5月1日に変わることとなりせっかくだからと種子を輸入、平成最後の播種には間に合わないので令和播種狙いでした。検疫証明書添付が厳しくなったことと、よく利用していたメサなどが書類添付対応してくれないなどがあり同じくKoehres(ケーレス)から輸入することに。

  • 4月5日、オーダー
  • 4月5日、見積もりと支払い依頼(先方)
  • 4月6日、paypalで支払い
  • 4月6日、支払い受け付けた、customer numberなくて誰かわからなかったぞ!!
  • 4月12日、発送連絡
  • 4月13日、ドイツから出発(国際交換局から発送)
  • 4月15日、日本に到着(国際交換局に到着)
  • 4月22日、税関から名宛人に照会中

なんと照会中ステータスになりチェックが入ることになってしまった。なお追跡に関してはケーレスから送られてくる追跡番号を日本郵便のEMS配達情報から調べられます(国内引き渡し後からだと思うが、それ以前はドイツの郵便局の追跡を利用(普通郵便の場合))

国際郵便の追跡結果画面

4月23日に簡易書留で書類が送られてきました。商品毎の価格が判る資料(インボイス、レシート、注文書等)の提出をお願いしますという内容でした。商品のラベルは判るということだろうから内容は確認済み、関税の計算ができないといったところだろうか。

切り取り線から切り取って封筒に入れて、お店から送られてきたインボイスを印刷して同封してはがきに書いてある宛先に郵送した。

  • 4月23日、税関から書類が送られてくる
  • 4月29日、GW前でバタバタしていたため少し遅れてInvoice/インボイス(請求書)の印刷を送付
国際郵便の追跡結果画面
国際郵便の追跡結果画面2。無事に書類が受理された模様

GW中だったためか、5月7日に書類の確認が終わったのか国際交換局から発送され国内郵便局へ。

輸入の種子がケーレスから届いた様子

翌日の5月8日に自宅に書留で届きました。「植物検査合格証印(横浜植物防疫所)」の印が4/19に押印されていることから、検疫のチェックは国際交換局到着の4月15日から4日後に無事に行われたようです。

種子の種類がわかる書類は同梱されていますがそこへは価格の記載がなく、課税価格(関税)の計算のために価格がわかるものが必要だったのでしょう。なお今回は日本円で20,000円程度の支払いでしたが関税はかかりませんでした。

  • 5月7日、国際交換局から発送
  • 5月8日、自宅に到着

種子を輸入して楽しい実生ライフを!(2回目)

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。