【アガベの個人輸入】アガベをPlant Delights Nurseryから個人輸入してみた

アガベの個人輸入レポート

植物自体をアメリカのノースカロライナ州にあるPlant Delights Nurseryから輸入してみました。今回は主にアガベの輸入です。注文する際の注意点やかかった費用や手数料などについてと、アガベの輸入レポートを掲載しています。

Plant Delights Nurseryの紹介

アガベの輸入先、Plant Delightsの紹介
Plant Delights Nurseryのホームページ

アメリカのノースカロライナ州にあるナーサリー。主に植物全般の取り扱い。多肉植物は少なめで花を楽しむ植物からシダ植物まで幅広く扱っている。アガベは種類も豊富なのと、交配種やいくつかの品種を取り扱っている。在庫の種類は変動します。アガベに関しては組織培養由来もありそうな気がします。

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注文する際の注意点と手数料について

アカウント登録が可能で決済周りはきちんとしています。海外発送には対応してくれる。検疫証明書もちゃんと作成してくれる。海外発送のためには最低200ドル以上の発注が必要検疫証明書の取得は100ドル手数料が植物1つにつき5ドル。クレジットカード決済は可能。送料は梱包後にあとから計算されて改めて請求が来ます。

今回はアガベなのでCITESに含まれる植物はありませんが、対応はしてくれるようですがハードルは高いかと思います。

支払い方法

Visa、Mastercard、American Express、PayPal、一般的な支払い方法は可能。今回自分はMastercardのクレジットカードで決済しました。

今回のアガベの輸入で実際にかかった金額

アガベを21株輸入、もう少し大規模に輸入すればよかったとは思う。特に検疫証明書の発行手数料が固定なので数が多ければ按分できる。

  • Subtotal:$732.00ドル(21株の合計金額)
  • Phytosanitary inspection & certificate:$100.00 (検疫に関わる手数料)
  • plant handling fee:$5 x 21 = $105.00(梱包に関わる手数料)
  • International Shipping:$239.16 (送料、大きいダンボール2口つでした)
  • 関税:11,100円(関税0円、消費税8%)
  • 通関手数料(EMS):200円 x 2口 = 400円
  • 合計(ドル&円):1,176.16ドル&11,500円
  • 1ドル112円換算で、1,176.16ドルx112円 = 131,730円
  • 131,730円 + 11,500円 = 143,230円

アガベの個人輸入レポート

6月17日注文をして、送料の連絡が7月13日と結構時間が空いた。本格的に夏に入る前に輸入したかったのだが。発送対応からは日本へは4日後に到着。そこから検疫で手元に届くまで4日。輸入が2018年なので当時より検査は細かくなっているのでもう少し国内に入ってから手元に届くまで時間がかかるかもしれない。

  • 2018年6月17日 注文→支払い
  • 2018年7月13日 送料連絡→送料支払
  • 2018年7月12日 July 12, 2018, 1:42 pm – Shipping Label Created, USPS Awaiting Item.RALEIGH, NC 27603
  • 2018年7月12日 July 12, 2018, 3:46 pm – USPS picked up item.RALEIGH, NC 27603
  • 2018年7月12日 July 12, 2018, 8:48 pm – Departed USPS Regional Facility.RALEIGH NC DISTRIBUTION CENTER
  • 2018年7月14日 July 14, 2018, 5:10 am – Arrived.MIAMI, UNITED STATES
  • 2018年7月14日 July 14, 2018, 9:26 am – Departed .MIAMI, UNITED STATES
  • 2018年7月15日 July 15, 2018, 12:32 pm – Departed.FORT WORTH, UNITED STATES
  • 2018年7月16日 July 16, 2018, 4:13 pm – Departed.TOKYO, JAPAN
  • 2018年7月17日 July 17, 2018, 12:22 am – Processed Through Facility.JAPAN
  • 2018年7月20日 July 20, 2018, 3:42 am – Arrival at Post Office.JAPAN
  • 2018年7月20日 July 20, 2018, 7:19 pm  – Delivered.JAPAN
  • Your item was delivered in JAPAN at 7:19 pm on July 20, 2018.

輸入したアガベの開封

アガベの輸入、ダンボール

届いたダンボール2つ。検疫で開封されているのでしかたないがややぼろぼろ。大きめの荷物はダンボールに穴とか空いていることがあるのでこんなものでしょう。真夏の国内に4日密閉滞在のほうが嫌だなあという感じ。

輸入したアガベの外側梱包

アガベは、シュレッダーかけた細かい紙と包み紙で梱包されていた。なのでこれが21梱包。

輸入したアガベの個別梱包

更に個別にラップで根が梱包されている。なお検疫で開けられた形跡はない。多分今だと細かくチェックされるのかもしれない。このラップの下に土とか虫とかあるかないかわからないし。

アガベの根は水苔で固められていた

ラップの下は水苔でくるまれた根っこだった。結構長いままで整理されていない状態で濡れた水苔で巻いた感じ。アメリカの気温はわからないが1週間以上水苔で巻かれた根で移動されるのはどうかな。どうせ根は整理したほうがいいと思うのでいっそのこと乾いていてよかった気がする。

ややダメージのあるアガベ

カビが少しでていたのと葉が腐っていた。湿気があるので日本に来て高温にあたったのではないかと思う。なおこのアガベはダメージのある葉っぱは全部はずして根っこを全部切って用土に乗せて発根管理しました。半年くらいでそれなりに元気になりました。

輸入したアガベの葉のダメージ

これはアガベの葉っぱに物理的なダメージが与えられたのではないかと推測。蹴飛ばされたかぶつけられたか、あとはダンボールに結構高さがあり一番下の株は結構荷重かかってそうだった。

病気にかかっているアガベが輸入アガベに少し含まれる

アザミウマかな。まあ仕方がないけどこれはこれのせいかわからないけれども2019年シーズンは管理不行き届きもあり若干被害が出た。とても綺麗なアガベの株って感じではないものが混ざっている。自分で更新するか子株から作り直すくらいの意気込みは必要か。

ダメージのあるのはむしっていく

アガベのダメージのある葉っぱはどうせ枯れて腐る可能性があるので外していく。坊主。どうせすぐ成長するしアガベ本体は元気そうなのでこの程度だったら問題ないでしょう。

輸入アガベの植え付け

輸入したアガベは湿った水苔で覆われていたから根は全然死んでいない。残すか迷うところ。枯れた根をとって植え付けてみたが、アガベは元々根をいじると拗らせる株が多く対して活着が早いわけではなかったので整理してから植え付けても良かったかもしれない。

水苔で覆われた状態がよかったか悪かったかは、、、個人的には乾燥させて送ってもらうでよかったかなと。種類によって単価は違い、個別の株というよりは勝手に選ばれたものを送ってくる注文方法だが(個体差は選べない)細部もまちまちだった。同じ種類でもコンパクトなものからそれなりに大きい株まで。

アガベの個人輸入をしてみての感想

2018年は非常に暑い年で、東京の7月19日の気温は最高気温34.8度、最低気温26.6度と植物に厳しい気温であった。そのため若干植物が傷んでしまったように思える。多少の同梱荷重に耐えられていない感じもしなくないが。(3口にする物量ではなかったのだろう)

あとアガベに関しては結構アザミウマの食害が見られた。品質はそこまでよいものではなく、その後殺虫しきれなくて多少繁殖させてしまった落ち度もあった。1株だけその後半年以内に腐らせてしまったがそれ以外の株はそれなりに環境に適応してくれたように思える。

Plant Delights Nurseryから輸入する場合は、1株につき5ドルの手数料は比例してコストが増えていくのと、今回のサイズのアガベであれば10株でダンボール1つ(送料で10,000円)ずつ比例して増えていくのでコストを抑えるのが難しいが、100ドルの検疫証明書手数料が結構大きいので数を多くすることで若干コストは抑えられるのだろうと思う。

大体今回輸入したサイズで、1株につき5ドルの梱包手数料、10ドルの送料、あとは植物で割った検疫照明書手数料。100株輸入していたら、1株あたり5ドル+10ドル+1ドル=16ドルとなる。固定費100ドルが結構大きいので、利用するならば共同購入したいところだ。

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。