パキポディウムの実生方法・実生記録(お手軽編)

       

毎年いくつかのパキポディウム(Pachypodium)の実生をおこなっているが自分のパキポディウムの実生方法をまとめました。今回はパキポディウム・グラキリス(Pachypodium rosulatum var. gracilius)の種子で実生をしてみました。種のまきかたからその後の成長記録までを紹介。

様々な実生の方法

ネットや文献をよんでいると様々なタネから育てる実生方法がある。かなり丁寧な方法でやられている方もあるが、最近はこのページで記載の方法で実施しているがかなりずぼらな方法でやっている。2018年も播種してみたので合わせて記載してみました。同様の方法で実施する場合自己責任にてお願いします。

種の入手と発芽期待値

パキポディウム・グラキリスの種

種は新鮮なほうがよく可能であれば春先に開花するので自家受粉し種を採取し採り播き(種をすぐまく)するのが1番成功確率がよいだろう。自分の環境では同じ種類の大きな株がないので種ができていない。

次にオークションや通販ショップなどで主に国内で採取した種を出品している方から購入。

最後に輸入などで仕入れをおこなって出品している方から購入、もしくは自分で海外から輸入する。

自家受粉をしたことがないが、国内で採取した種と自分で輸入した種で比べてみたが、国内採取した種のほうが発芽率が高いことが多かった。輸入の場合は古くなっているケースが有るように思えるので発芽率を高めるためにはすべてが当てはまるわけではないが下記の順番で発芽の期待値が高いと思われる。

自家採種で入手 > 国内採取した人から入手 > 輸入種の入手

 

パキポディウム実生の実践

パキポディウム・グラキリスの種

今回はオークションで国内で採取されたパキポディウム・グラキリスの種を購入した。12粒の種子を用意しました。1日位水に漬けておいたほうが発芽が促進されると思いますが特に実施せずに種をまきました。明らかに発芽率が変わる種類(パキポディウムでなくとも)があるので漬けたほうが良いかもしれません。

(参考)過去に実生したパキポディウム・グラキリス

パキポディウムの実生、腰水管理中

種をまく用土に関して、発芽したら植え替えを実施する場合とそうでない場合で違ってくる。自分の場合は数年は植え替えない予定なので普段利用している用土を利用。ゴールデン培養土赤玉土を1:1で配合したものを利用。(軽石が見えますが気にしないでください、他の植え替えの用土が混ざりました)

ゴールデン培養土にはパーミキュライトが配合されているのでふるいでパーミキュライトは分離させました。

新しい用土を利用。電子レンジなどを使って殺菌をする方法がありますがそのまま利用しました。比較的発芽が早いですが雑菌繁殖を抑えるために新しい用土を使うようにしています。

鉢はプレステラ90を利用しました。2鉢用意し6粒ずつ播種することにした。用土ができたらたっぷりの水をかけて微粒の砂を流して用土を安定させる。

グラキリスの種の播種

種子を均等に配置して、ふるいにかけたパーミキュライトを少しだけ表土にかぶせて終了。種子は用土に埋まっていなくて大丈夫です。パーミキュライトが上に被っていると湿度がより維持されると思います。

種まきシーズンからは少し遅れた7月22日に播種しました。ただ温度さえあればいつでも実生はできるとおもいます。以前10月頃にパキポディウムの播種しましたがその後元気に成長しています(やたらと耐寒性が強いので播種の時期によって耐寒性が変わる?かもしれないですね)

種を蒔き終わった後は腰水で管理する

7/22に播種

種子を播種した後、腰水に管理します。腰水は切らさないように注意します。腰水用の受け皿は100円ショップで売っていたものがぴったりで愛用しています。整理用のトレーです。

ラップや蓋などはしません。過去にはそういうことをしていましたが湿度を高める役割がありますがカビが生えやすく、発芽後徒長しやすかったです。

置き場は明るい半日陰。午前中に1時間(AM9:00-10:00頃)程直射日光が当たる環境です。遮光はしていません。

5日後に発芽を確認した

7/27に発芽確認(5日後)

7月22日に播種した種子は、5日後の7月27日に1つ発芽が確認できました。その後数日にかけていくつかの種が発芽しました。気づいた時に霧吹きを気休め程度にかけていますが、腰水を切らないように注意が必要です。

パキポディウムの種がカビた

見えにくいですが、カビが生えているパキポディウムの種子がありました。ラップを掛けると糸状のカビが表土に広がるように生える場合があるのですが種子単体で少しカビている感じです。取り除きました。

8日でだいぶ発芽した種が増えた

8日後、7月30日の様子。

12日後のパキポディウムグラキリスの実生状況

12日後、8月3日の様子。発芽が出揃った感じです。この時点で発芽しなかった種はこの後も発芽しませんでした。発芽率は50%でした。置き場は最初から変えておらず午前中に1時間直射日光が当たる環境です。

徒長せず成長してくれていますが、太陽の方向に少し傾いています。葉焼けは怖いですがもう少し日を当ててもよいのかもしれません。が、当面この環境で鉢回しをして育てることにしました。

新しい葉が展開してきた

16日後、8月7日の様子。先に発芽した苗は双葉から新しい葉が展開してきました。新たに発芽した種子はないので50%の発芽率がほぼ確定でしょうか。

実生苗の植え替え

鉢の発芽が5/6と1/6だったので2鉢管理が嫌で1鉢にまとめるために1つ植え替えを実施。爪楊枝などで根を傷つけないように掘り起こし、植え替えました。

 

1つの鉢にまとめる

8月8日の様子。植え替え後。

パキポディウム実生の26日後の様子

26日後の8月17日の様子。みな元気に育っているように思えます。このくらいから徐々に腰水管理をやめてきています。潅水するとトレーに水がたまりそのまま放置という半腰水みたいな環境です。ただ水を切らさないようにだけ注意します。半腰水は保険のような感じです。表土が濡れている状態を維持しています。

パキポディウム実生の36日後の様子

36日後の8月27日の様子。調子を崩す株はなく、1番成長の早い株で双葉を含めて9枚の葉を展開している。

44日後の9月4日に撮影。各苗ともに順調に成長をしている。表土は乾かないように心がけている。もう少し塊根部分が木化するくらい成長をしないと、水涸れを起こして枯れてしまう可能性があるので、細かめのチェックを怠らず、潅水をするが腰水用の受け皿の水は残しておくというような潅水方法をとっている。

75日後の10月5日に撮影。それぞれの株で葉の枚数が増えていることがわかる。もう1ヶ月〜2ヶ月くらいでパキポディウムは株によっては落葉してくるだろう。このサイズであれば落葉しないように早めに取り込み温かい室内で葉を落とさないように越冬させたほうがよい。

120日後の11月19日に撮影。葉の数も多くなり、塊根部分も若干木質化してきました。気温が下がってきましたがまだ成長をしているようです。そろそろベランダの最低気温が10度を下回る頃なので、取り込み時期だと思います。1年目は葉を落とさないとはおもいますが越冬には耐えられるサイズになったように思えます。

2019年5月20日に撮影。播種から約10ヶ月後です。実生1年目は落葉せずに越冬しました。冬の間も幹の部分が皺になり定期的に表土が濡れる程度の水を与えていた。その程度でも水を与えた翌日に幹が太くなるのが確認できる。本来であればそろそろ1回目の植え替えを実施したほうがよいだろうがこのまま様子を見る

パキポディウム・グラキリスの実生1年

パキポディウム・グラキリスの実生1年

2019年8月5日に撮影。2018年7月22日に播種したので、約1年。本来はこのサイズであれば鉢上げして1つ1つ鉢植えにするべきだとはおもうが、2019年シーズンは問題が生じなければこのまま育ててみたいと思う。発芽して成長をした苗は1年経過しても1つも落とすことなく元気に成長してくれているようだ。

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