色々な植物(多肉植物中心)の根っこアーカイブ

plant-roots-03

植える植物によって適切な鉢のサイズというのがあるが、植物の根の成長具合からどのようなタイプが良いのか推測できる場合もある。また用土の粒度もある程度推測できる場合もある。植え替え時しか根は見れないのでアーカイブとして撮りためていく。植え替えの基本はワンサイズ大きい鉢への鉢増しです。

このページで扱っている植物

  • ブロメリア ケスネリア・マルモラータ
  • アデニア・グラウカ
  • Dioscorea elephantipes (亀甲竜)
  • パキポディウム・ホロンベンセ
  • ホヘンベルギア・ベスティタ
  • ホヘンベルギア・レオポルドホルスティー
  • パキポディウム・ビスピノーサム
  • ユーフォルビア・オベサ
  • トックリラン
  • アロエ・交配種
  • アガベ・SP(札落ち?変種)
  • アガベ・チタノータ
  • アルブカ・スピラリス・フリズルシズル
  • ユッカ・ロストラータ
  • アガベ・マクロアカンサ

vol.2はこちら

ブロメリア ケスネリア・マルモラータ

ケスネリア・マルモラータの根

ブロメリアは着生するものが多いため硬めの根がはる場合が多く、光と空気に当たっても気にしない性質。スリット鉢にしてもガン無視します。ブロメリアの着生する植物は鉢の大きさはある程度大きいほうが安定する。

アデニア・グラウカ

アデニア・グラウカの根

細かい根が浅めに広く展開するタイプ。細かめの用土のほうが適しているだろう。浅めの鉢でもよいが横に展開するのである程度サイズが大き鉢がよい。根詰まりをすると葉が小さくなったり成長不良を起こしやすい。また塊根植物ではあるが乾燥には弱い。

Dioscorea elephantipes (亀甲竜)

亀甲竜の根

小さい株で完全に土を落としたもの。

亀甲竜は深く根が張るタイプではないがある程度大きめの鉢に植えるとよいようだ。夏前には地上部が枯れてしまいその時に根っこも枯れる。秋の成長する前に植え替えする。ある程度乾燥には耐えるような根っこ。

パキポディウム・ホロンベンセ

パキポディウム・ホロンベンセの根

細かい根が浅めに広く展開するタイプ。アデニア・グラウカと似ている。柔らかめの根っこ。こちらも塊根植物だが水涸れに弱い。

ホヘンベルギア・ベスティタ

ホヘンベルギア・ベスティタの根

根の成長が旺盛。根鉢になっている。タンクブロメリアなので着生傾向だとおもうが、ビルベルギアや上で紹介したマルモラータに比べると太い根の周りに柔らかい根が出ている。大きい鉢にするとそのまま大きく着生するように思える。粒度は荒いほうが良いのではないかと思う。

ホヘンベルギア・レオポルドホルスティー

ホヘンベルギア・レオポルドホルスティの根

上のホヘンベルギア・ベスティタと似た根っこ。根鉢になっており旺盛。こちらは小粒の用土に植えている。上のベスティタは中粒に植え込んでいたが同じような展開の仕方をしている。どちらでも良いと思うが中粒のほうが根が自由に張れるのではないかと思う。

パキポディウム・ビスピノーサム

パキポディウム・ビスピノーサムの根

輸入株なのでばっさり現地で根っこが切られているのでこのような感じになっているが深くない根っこで柔らかい。深い鉢でなくともよいが、本体を半分位植えるためにこの株に関しては深い鉢を用意した。

ユーフォルビア・オベサ

ユーフォルビア・オベサの根

ユーフォルビアは冬の休眠時に細かい根が死んでしまったり、そもそも育成が旺盛じゃない場合が多いように思える。また非常に柔らかく毛のようなものが生えている。

トックリラン

トックリランの根

たまに塊根植物風に売られていたりするし、今風の塊根植物のようではあるが、都内であれば家の軒先に巨大化したトックリランを見ることができる。小さい鉢で小さく育てようというのは無理な植物ではないだろうか。可能な限り小さくするためにはスリット鉢などがよいのではないか…

アロエ・交配種

アロエの根

アロエ・ドリアンフレーク、子供が沢山できて育てやすい。アガベに似たような根だがアガベに比べると旺盛ではない。太めの根が張るがアガベほど固くはない。こういった根の植物は水涸れには強い。無機用土多めでよいケースが多い。

アガベ SP(変種)

アガベSPの根

アガベの変種として売られていたもの。アガベはどの種類も元気であれば同じような根の張り方をする。またこの株は植え替え2年目であるが根鉢を形成しつつある。大体2年植え替えないと根鉢になる場合がある。アガベの根は長い。また明るさは無視して鉢底から出てもそのまま下方へ突き進む。アガベを植える場合は深鉢に植え、また比較的サイズが大きい鉢のほうが育成には良いと思う。

アガベ・チタノータ

アガベ・チタノータの根

アガベ・チタノータに限らないが根っこはある程度深くまで張る。実験したわけではないが根鉢状態になったときにはバラすとかなり長い根っこがある。最近浅い鉢に植わって販売されている株が多くあるが心配になる。が、多少ロングポット/深鉢を使ったとしても根鉢になるのであれば別に深さを気にしなくてもよいのかもしれない。

なお写真の鉢のサイズは5号スリットロングポットでこの鉢に植え付けてみた。同じサイズのアガベ・チタノータを4.5号通常サイズの鉢に植え付けてみたので違いが出るか観察したい。

アルブカ・スピラリス・フリズルシズル

アルブカ・スピラリス・フリズルシズルの根

南アフリカの冬型球根のアルブカ・スピラリスの園芸品種。植え替えタイミングは夏で、秋口涼しくなってくると葉っぱが出てきます。春には匂いの強い大ぶりの花を咲かせます。根は旺盛。球根なので有機用土多めでもよいが、色々な育て方を観ていると、ほとんど有機養分がない用土で育てている人も多いようだ。

ユッカ・ロストラータ

ユッカ・ロストラータの根

まだそれほど大きくない株。ユッカ・ロストラータっぽさがない。ガッツリとした根。比較的水切れには強いですが、葉の部分で見分けがつかないので水やりタイミングが難しい。耐寒性もあって育てやすいですが、根詰まりしていないものの窮屈な状態。あまり鉢植に向かないかもしれない。大きめの鉢利用が推奨される。

アガベ・マクロアカンサ

アガベ属なのでやはりアガベらしい根です。自分は潅水頻度が低いので根が結構渇死しているのがわかる。冬の間水を切っているというのもあるかもしれないが。

関連コンテンツ

vol2はこちら

よろしければこちらもどうぞ

この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。