オベサのオスとメス(雄株、雌株)の見分け方と受粉方法

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サボテンみたいな見た目の棘がなく丸くてかわいいユーフォルビア・オベサ(Euphorbia Obesa)の雄株と雌株の見分け方と受粉の方法を紹介します。オベサは雌雄別体で雄株と雌株があり花で見分けます。オベサに関しては比較的小さい株でも開花するので雄株と雌株(雌雄、オス、メス)を見分けは簡単です。ただし開花しないとわからないです。

オベサの開花について

オベサの開花株、雄株
オベサの開花した株です、こちらは雄株。

まずオベサの花については、オベサは寒さに強くはなく冬は休眠もしくは成長をほとんどしない。温度が高くなってくる春先から活動を初めて春に開花することが多い。ちなみに花は地味です。気温が暖かければ年中開花をする株が多い。比較的開花のタイミングも合いやすい。1度開花すると開花の期間は長いので複数の株を持っている人は受粉にチャレンジしやすいです。

2号鉢程度のサイズ、直径が3cmくらいで開花する株が出てくる。実生からだと数年は必要ですが、店頭で売られている物はよほど小さい株ではない限り開花できる個体だと思います。

花は成長点付近から出てきます。大体開花まで数週間、ユーフォルビアの花の中でもかなり地味で面白さはありません。元気な株の場合花つきがよいと思うので、花弁の上がり方で状態がなんとなくわかったりもする。

オベサの育て方や、種から育てた記録は下記を参考にしてください!

オベサの雄株と雌株の見分け方

花が咲かなければオス・メスわかりません。稀に雌雄同体の株があるようですが雌雄別体ですので開花すると雄花しかない個体と、雌花しかない個体で見分けが付きます。花以外では見分けることができません。花が咲けばわかりますが開花していないとわからないのでラベルなどに記載しておくとよいかもしれません。また購入する時はお店の人に聞いてもわからないので、購入する時に開花していたら雄花か雌花かどうかを確認してみるのもよいでしょう。

雄株の花(雄花、花粉がつく)

オベサの開花株、こちらも雄株(オス)

雄株の場合は、花に花粉が沢山付きます。開花後時間が経つと自然と落ちます。指で触ると指に移る感じで若干粘着質。時間が経過すると粉っぽさがなくなってきます。

オベサの開花、オベサの花。雄花です

開花数(花の数)は株の体力や環境、個体差があるようです。この株はあまり花をつけてくれない。こちらの株も雄株です。花粉がついているところで判断できます。

雌株の花(雌花、花粉がつかない)

オベサの開花株、雌株(メス)

雌株の場合は、花に花粉がなく雌しべがむき出しな状態になります。めしべの先はやや粘着質で大体3つに別れています。写真は左側の2つが既に枯れている状態です。時間が経過すると色が薄くなってきます。

雌株雄株の出現率が違うように思えます。偏りがあるだけかもしれませんが、自宅には雌株が多めのような気がします。お店や即売会などで開花中の株で雄株を見つけるとつい気になって、形と模様の出方が気に入ったら買ってしまいます。

オベサの受粉に関して

オベサの受粉は比較的容易です。バリダなどとも簡単に受粉してしまいます。受粉の確率は非常に高いので複数の個体を持っている場合は、丸い個体と丸い個体をかけ合わせて、より丸い個体を期待していくのもよいでしょう。数年で開花株まで成長すると思うので、お気に入りの形ができるかもしれません。

受粉方法

鉢が小さく土がこぼれないのであれば、直接雄花と雌花を付ける方法で簡単に受粉します。若干湿り気があるので、綿棒などでも受粉ができると思います。自分がやる場合は、直接接触させる方法で受粉させています。結実率は非常に高く種はできやすいです。

花が受粉すると?

オベサが結実した状態
一つの種鞘には大体3つの種が入っています

数週間くらいで実(種さや)ができてきます。その後乾燥して盛大に弾けます。弾ける前に採取するか、ネットを被せておいて採取します。大体1つの実でだいたい3個の固くて若干大きめの種が採取できます。ネットを被せていても弾けて、粒度の荒い用土だと自然に播種されてしまうことも。ただし早く採取しすぎると成熟していないため発芽率に影響があるとおもいます。自分は自然に弾けるのをまって採取しています。この方法だとロストもしやすいですが。

2枚目の写真は7月頃に開花した株が2つあったので受粉させてみました。雄花のほうが開花から時間が経っていて花粉がぽろぽろとしていて結実は難しいかなとおもっていたのですが無事に結実してくれました。

複数の花が付いたオベサの個体(雄株)

一番上の写真と同じ株だが、一つの花柄から大体3つくらいの花を咲かせている。以前にも自宅のどれかの株がこのような花になっていた(この株だったかもしれない)咲くタイミングがちょっと違うのだが、別の写真ではこうはなっていないので単に調子がよい大株でこういった花の咲き方をするというのがあるのかもしれない。なおこれは雄花(雄株)です。

オベサの種のとり方

オベサの種ができた場合、徐々に茶色くなって最後は弾けます。上記にも記載しましたが、自分の場合は小さい鉢ならばペットボトルの底を切ったものを被せるか、排水口用のネットを被せて対応しています。

紙などで挟み込む方法や、ある程度成熟して弾ける前に外す方法があると思いますが自分の場合は自然に弾けるのを待ちます。

オベサの種のとりかた。

こんな感じです。ただしこの状態で種が弾けると荒目の用土を使っていると用土の中にもぐって見失ってしまいますが、頑張って探しましょう。見つからなくても運が良ければそこから発芽してくるとは思います。

オベサの種の写真

種が弾ける前に、種さやがほぼ枯れたので収穫しました。弾けなかったのは室内においたのと水をやらなかったせいかもしれません。外においてある株はこうなったことはないです。そのかわり種をロストしてしまいますが。

また上記の写真で見て分かる通り、後に受粉した種はうまく育っていなくて枯れてしまいました。このことからも水やりを継続し、風通しや日照が大事なのだろうと思います。

オベサの種の写真、1つずつの画像

種さやから種を外したところ。まだ乾燥しきっていないからか若干緑がかってはいます。古くなると茶色くなるイメージです。このまま播種することにします。

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。