ユーフォルビア・シンメトリカとオベサとの違いは?

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丸くて可愛らしい球体ユーフォルビア。ユーフォルビア・オベサ(Euphorbia obesa)とユーフォルビア・シンメトリカの違いについて、なかなか見分けがつきにくい。それもそのはずシンメトリカはオベサの亜種である。自宅にあるオベサとシンメトリカの写真を交えながら違いについて。

ユーフォルビア・シンメトリカについて

ユーフォルビア・シンメトリカについて、表記としてはEuphorbia obesa ssp. symmetricaと記載されていることが多い。ssp.は亜種(Subspecies)の略称で、Euphorbia(ユーフォルビア属)、obesa(オベサ)の亜種でsymmetrica(シンメトリカ)と読むことができ、オベサの亜種ということになる。

なので特徴的なオベサとオベサの自然な交配によって発生した特徴を持つ亜種という位置づけなのだろう。ユーフォルビア・シンメトリカが開花したが受粉させなかったのでわからないがオベサとは普通に受粉し結実できると思う。

ユーフォルビア・オベサとシンメトリカの特徴の違いは?

ユーフォルビア・シンメトリカの株
ユーフォルビア・シンメトリカ

外国のサイトを見ると具体的な特徴の違いがなんとなくしか書いておらず、確かに一緒に育てていてもどことなく「これはシンメトリカ」という感じ。ユーフォルビア・オベサに比べると球状に成長し高さが出ない特徴があるようだ。確かに同時期に同じ位のサイズだった物を数年経って比較すると大きくならずまた背が高くなりにくいようだ。

表面は凹凸がすくなく、ユーフォルビア・シンメトリカのほうが規則正しい感じの肌になっている。サボテンで言うところの刺座(アレオーレ)的なものの特徴が違うようにも見える。肌が赤紫のラインが入ると記載するページがあったがそれは季節によるものか、成長によるものか。確かにユーフォルビア・オベサにはない特徴のようにも思える。

ユーフォルビア・オベサの交配について

ユーフォルビア・シンメトリカの開花

オベサとシンメトリカは同じ種なので交配が可能だろう。そしてきっと容易だと思う。サボテンのような形のユーフォルビアはユーフォルビア・メロフォルミス(Euphorbia meloformis) や最近人気のユーフォルビア・バリダ(Euphorbia meloformis ssp. valida)などがあるがみな同じ仲間なのだろうか。以前オベサとバリダで受粉させたら簡単に結実した。実生をして2年位たっても特にバリダの特徴が出てこなかった。

もしかするとオベサ&メロフォルミスという掛け合わせでの自然交配だったのかもしれない。形はオベサっぽいのに、花弁が残っているというタイプだった。なのでユーフォルビアの球体型は比較的交配が楽に行われ、既にラベルがおかしくなっている可能性はあるし、輸入した種も本当にオベサかどうかわからない。

以前ユーフォルビア・メロフォルミス(Euphorbia meloformis)として播種して育てていた種があったが2箇所から輸入したが同じところから来た種は流石に特徴が同じだったが、双方では全く別の感じの特徴を持つ株が出てきた。いずれにしろラベルが結構信用ならないのではないかなと。

ユーフォルビア・シンメトリカを購入するならば

シンメトリカと記載されていても注意は必要だと思うが、見分けがつかないうえではなんとも言えない気がする。ユーフォルビア・オベサ(Euphorbia obesa)に比べるとユーフォルビア・シンメトリカ(Euphorbia obesa ssp. symmetrica)は流通量が少ないためか値段が高い。同じ様なサイズでも倍くらいすることがある。よくみて買いたい。

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。