最近アガベの中でも人気があるアガベ・チタノタ(Agave titanota)を種から育ててみました。大きい株になるまでは時間がかかりますが自分で種から育てるのもまた楽しく愛着がわきます。種まきからの実生記録で2016年9月〜随時更新しています。
アガベ・チタノタの実生について
アガベ全般に言えますが、アガベは一生に一度しか花を咲かせないため基本的には増やす方法は子株を分ける(カキコ)で増やすことが基本になる。また国内でなかなかタネが流通しないため海外から輸入をしなくてはならない。
またカキコも親株についたままだとそれなりに成長しますが、小さい子株を分けたときのように大きくなるまでに若干時間を要します。アガベ・チタノタ(Agave titanota)については下記の記事で紹介しています。
アガベ・チタノタのタネの入手について
アガベ・チタノタのタネはドイツのKoehresから2016年に輸入したタネを使ったと思います。。タネの輸入については以下の記事で紹介しています。アガベの種は比較的鮮度はあるようですが、入手時にどのくらい時間が経過していたかわかりませんが、入手後にすぐに播種(種まき)したものは発芽しましたが同じタネを1年後に播種したところ発芽しなかった。
2016年以前にも一度播種(種まき)したことがありますがその時は発芽率は0%でした。発芽しない場合は諦めましょう。
アガベの実生方法(種まき方法)
植え付け時期は暖かくなってきてから、20度を超える環境がよい。
用土と鉢について、通常に利用する用土を用意して表土を鹿沼土か赤玉土、桐生砂などの基本用土で覆います。自分の場合は発芽後にそのまま数年管理するため用土は普段利用する用土です。ゴールデン培養土:桐生砂を1:1で混ぜてマグァンプKを少量入れたものを利用しています。ゴールデン培養土のパーミキュライトは取り除いて利用しています。
鉢を用意したら、水をたっぷり通して細かい土を流します。その後腰水用のトレーに水を張って鉢を入れます。腰水に関しては下記を参考にしてください。
アガベのタネは向きがあり、三角形の一番膨らんでいる角から根を出します。根が出る部分を突き刺したほうがその後の管理が楽だと思う。ただ普通に意識しないで播種してもよい。
向きを間違ったとしても根がでてから爪楊枝などを使って植え付けてあげるとよいでしょう。その際は根が繊細なので注意してください。比較的アガベの根は最初は直根で扱いやすいです。折らないようにだけ注意してください。
その後は水を切らさないようにトレーで腰水管理をします。発芽しない場合はタネの鮮度が悪かった、気温が低い、湿度が足りないか。発芽しなかった場合はラップをかけたり温度を上げる努力をしたほうがよいでしょう。全く反応しない場合はタネの鮮度が悪かったということで諦めましょう。
アガベ・チタノタ(Agave titanota)の実生記録
2016年9月9日に播種。2016年9月17日に撮影。約1週間後です。タネもすぐ反応したので鮮度が高かったのだと思います。このときの用土はゴールデン培養土:鹿沼土:赤玉土を混ぜたものに、表土に赤玉土という構成。
発芽後に数年そのままにしたかったので通常のアガベを育てる用土を利用しています、用土についての詳細は下記を参照ください。
2016年12月28日に撮影。実生株の1年目は大事を取って10度を下回ってきたあたりに取り込み。2つ目の葉が出てきた頃に腰水をやめています。小さい苗は乾燥に弱いので水切れには注意してください。葉が数枚展開するまでは水を多めに与える。自分は結構このくらいのサイズで冬に水切れで枯らしてしまう株をだしてしまいます。
このサイズでも他のアガベの実生株と比べるとアガベ・チタノタっぽさが出ていて可愛いです。
2017年11月22日に撮影。播種から約1年と2ヶ月経過。葉が早い株で4枚の展開。1年目の冬、2年目の夏に結構水枯れをさせてしまいいくつかの株を落としてしまいました。夏の間は半腰水でもいいくらいでした。また寒さにあたっているのか葉が赤みを帯びている。アガベ・チタノタらしさは出ている。
2018年5月26日似撮影。葉が増えていることがわかる。3シーズン目。鋸歯がかっこよくなってきた。相変わらず葉は赤い状態のまま。もう少し水を多めに与えたほうが良いだろう。
2018年8月7日に撮影。3シーズン目、播種から約2年後の様子。春先に比べると肉厚が増してきて少しだけ大人の顔つきになってきた。今年は水を多めに与えるようにしている。なお播種から植え替えは実施していない。肥料については有機用土と播種の際にいれた若干のマグァンプK、極稀に液肥を与える程度。強い直射日光には当てていない。午前中に2〜3時間程度日が当たる環境。
2019年3月31日に撮影。毎年恒例の春の水枯れ。やはり冬に断水しているからだろう。少し葉が放射状(ロゼット)になってきたことがわかる。このくらいのサイズになってくるとよほど管理を間違わない限りは枯れることはないサイズだろう。
2019年5月4日に撮影。平成から令和になりましたね。播種は2鉢行い、2鉢ともに数株残して成長をしているが、鉢Bのほうはサイズが1周くらい遅れている。同じ用土、同じ育て方をしているが、中の肥料の入り方なのか何が要因なのかはわからない。
2019年7月26日に撮影。いきなり力強くなってきた。4シーズン目でこのくらいのサイズになると、子株のカキコサイズとなるのでここからは株分けしたアガベ・チタノタ(Agave titanota)と同じ成長速度だろうか。急に2.5号角鉢ではパンパンになってしまった。秋口の植え替えか、もう少し我慢してもらって来春には植え替えなければいけないサイズになるだろう。
アガベ・チタノタ(実生)の植え替え
種を播いたのが2016年9月9日なので約3年半、実生した時の鉢のままだった。流石に形がおかしくなってきたので植え替えを実施した。
やっとこのくらいのサイズ。サイズが大きいほうが根張りが旺盛。少しロゼットを形成してきた。植え替える用土は実生した際の用土と同じくゴールデン培養土:桐生砂を1:1で混ぜてマグァンプKを少々入れています。用土が少し足りなくなってゼオライトを少し混ぜ込んでいます。
プレステラ90(3号)角鉢に1株ずつ植え付けました。なお鉢Bに関しては植え替えの数日前にTwitterのフォローワーさんに無料配布して配ってしまいました。植え付けてから数日後にたっぷりの水を与え、2週間くらいは日陰で休ませておきます。
2020年のシーズンはあまり上手に育てられずに葉が枯れてしまったりしましたが、10月頃から室内でLED栽培しています。子株分けたものと比べると自分の環境だと非常に成長が遅いと感じます。どこかでスイッチが入ったらいきなり成長するのかもしれないです。
前回2ヶ月前に比べるとアガベ・チタノタの実生株は新しい葉を1枚展開した。冬の間ではありますが日中25度を超えるガラス水槽でLED栽培をすると成長をするようです。コンパクトに育ってほしいので植え替えはせずに様子を見てみたいと思う。
2020年10月頃からLED栽培をしていましたが、調子が出てきたのか成長速度が上がってきました。実生から4年経過で他の方に比べるとだいぶ成長が遅れていると思いますがやっと見ごたえのある株になってきました。
前回の撮影からちょうど1ヶ月経過したアガベ・チタノタの実生株。大体今の管理だとアガベ・チタノタのLED栽培実験株と同じ成長速度のようです。水やり頻度で成長はコントロールできそうな気はしています。
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