糸を巻く不思議な植物、センペルビウム・巻絹の育て方

2018年6月2日に撮影したセンペルビウム・巻絹
       

巻絹は細くて白い糸でぐるぐる巻きにしたような不思議な風貌をしています。寒さにとても強く、暑い夏も比較的耐えるので、あまり植物を育てたことがない方でも簡単に育てられます。うまく育てるとどんどん増えてくれるのでランナーが伸びてきたり、子株から根が生えたりとうれしい変化を楽しめます。そんな巻絹の育て方をご紹介します。

センペルビウム・巻絹(Sempervivum arachnoideum)について

センペルビウム・巻絹の写真1

センペルビウム・巻絹の写真1

ベンケイソウ科センペルビウム属の多肉植物です。学名は「Sempervivum arachnoideum」といい、「arachnoideum(アラクノイデウム)」の語源とされている「Arachne」は「蜘蛛」を意味します。英名も「Cobweb(蜘蛛) houseleek(万代草)」というので、名付け親はみんな白い糸は「蜘蛛の巣みたいだ」と思ったということでしょうね。和名も英名を直訳したような名称で「クモノスバンダイソウ」といいます。「万の時代を生き抜く草」と書く「万代草」。丈夫な植物であるということを名前から察することができます。

巻絹は無数の小さい葉がロゼット状に展開し、葉の端から端を繋ぐように蜘蛛の糸のような白く繊細な糸を出現させます。真夏になると全身を覆うほどに糸をまといます。赤紫色の花を咲かせるそうですが、めったに咲かせることはないようです。

センペルビウム・巻絹(Sempervivum arachnoideum)の育て方

センペルビウム・巻絹の置き場所、水やり、植え替え、増やし方について紹介します。

センペルビウム・巻絹の置き場所

風通しのよい屋外で管理します。

中央ヨーロッパにあるカルパティア山脈、イタリアにあるアペニン山脈が原産地ということもあってか、寒さにはかなり強いので雪が降る日に屋外に出したままでも枯れにくいです。ただ、絶対に枯れないということはないので心配な方は屋内に避難させると安心です。

逆に、蒸れには弱いので夏にビニールハウスなどに入れっぱなしにしていたり、水やりを多めにしていると蒸れて枯れてしまいます。

巻絹特有の糸は強い日差しから葉を守るために出現させます。そのため、室内や日当たりの良くない場所で管理をすると糸が出現してきません。糸を巻いている状態が巻絹にとって健康な状態になりますので、なるべく日光には当てるようにします。真夏は遮光シート越しでしか育てたことがないのですが、糸の状態などを見る限り、遮光シート越しの環境を気に入ってそうな感じです。

水やり

春と秋が生育期となりますので、3月中旬~6月(梅雨が来るまで)と9月中旬~12月初旬は土の表面が乾いてから2~3日経ったら水やりをします。

夏と冬は休眠期になりますので2週間~1か月に1度の水やりへと頻度を減らしていきます。生育期でも休眠期でも、水やりをする際は鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

センペルビウム・巻絹の植え替え

他の多肉植物ほど根を張らないため、根詰まりによって不調をきたすことは少ないですが、1年に1度は植え替えをしてあげると健康的に夏や冬を越せるようになります。

適期は3月頃か9月頃ですが、この時期から外れていたからといって枯れてしまうことはないので、真夏と真冬以外でしたらいつでも植え替えをしても問題ないかと思います。

使用する用土は市販の多肉植物・サボテンの土を使用すると失敗が少ないです。鉢や管理する環境に応じて、草花の土を混ぜたり、緩効性肥料や殺虫剤を加えてください。

養分はそれほど必要としないので、植え替え後に追肥を施さなくても元気に過ごします。

・手順

  1. 植え替えの2週間ほど前から水やりを停止し、根を乾かします。
  2. 鉢から苗を抜きあげて土をきれいに取り除きます。
  3. 根を1センチほどの長さにカットします。
  4. 用土を入れた鉢に植えて完成です。

植え替え後、すぐに水やりをすると根の切り口から雑菌が入り、腐ってしまうことがありますので、翌日以降に水やりをすると安心です。

センペルビウム・巻絹の増やし方

多肉植物と言えば葉挿しで増やせることが特徴ですが、巻絹の場合、薄っぺらい葉なので言うまでもないと思いますが、葉挿しは成功しません。春になるとランナーを伸ばし、子株を出します。それらを育てることによって増やしていきます。子株がさらに翌年ランナーを伸ばして子株を出しますので全てを大切に育てていくと困るほど増えることになります。

長めにランナーを伸ばしますので、2.5号(直径7.5センチ)の鉢で育てていると鉢から飛び出ることがあります。そんな時は他の鉢で子株を受けたり、子株から根が出てきたらランナーを曲げて空いているスペースに着地させたりして根付き先を確保してあげてください。一鉢にたくさんの苗を入れて育てていると蒸れやすくなりますので鉢がいっぱいになったら次の春か秋に別の鉢に植え替えをしてあげるとよいです。

センペルビウム・巻絹の栽培記録・成長記録

2017年5月7日に撮影したセンペルビウム・巻絹(Sempervivum arachnoideum)

2017年5月7日に撮影したセンペルビウム・巻絹(Sempervivum arachnoideum)

巻絹を購入したのは2017年5月でした。ホームセンターでカリッカリに乾燥して枯れかけていました。まだ多肉植物の管理に不慣れなホームセンターでして、「とにかく水やりは少なめがいいんでしょ?」という管理を思わせるような状態でした。もう枯れているとみなされてか見切り品として販売されていました。

2017年5月13日に撮影したセンペルビウム・巻絹(Sempervivum arachnoideum)

2017年5月13日に撮影したセンペルビウム・巻絹(Sempervivum arachnoideum)

早速植え替えて、雨ざらして一週間が経過した様子。緑の葉が見えるほど瑞々しく回復しました。

2017年7月17日に撮影したセンペルビウム・巻絹

2017年7月17日に撮影したセンペルビウム・巻絹

それに気を良くしてそのまま雨ざらしで遮光をしていなかったら一つ腐ってしまいました。それでも残った株はさらに健康そうになりました。

2018年6月2日に撮影したセンペルビウム・巻絹

2018年6月2日に撮影したセンペルビウム・巻絹

それから約1年が経過し、2018年6月になると子株を出しました。1株につき5株ほど子株を出していますので3株だった巻絹がいっきに十数株に増えました。

2019年8月9日に撮影したセンペルビウム・巻絹

2019年8月9日に撮影したセンペルビウム・巻絹

あちこちに寄せ植えしたりして、さらに1年経った割には少なく感じますが2019年8月の時点でまとめている鉢の様子。なぜか冬にあまり写真を撮っていなかったのですが、冬になると日照が和らぐからか、糸の割合が少なくなります。葉も紅葉し、外側がワインレッドに変わります。

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