デカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)の育て方、栽培記録

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ジグザグの枝にマダガスカル固有種によく見られるトゲ。先端に小さい葉をつける。ジグザグの木の名称で流通している場合があります。デカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)の育て方と栽培記録の紹介。

デカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)について

ジグザグの木とも呼ばれるデカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)
ジグザグの木とも呼ばれるデカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)

マダガスカル原産でディディエレア科デカリア属(Decarya)にはこのデカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)のみの1種が登録されています。やや太めのジグザグの枝が特徴で、先端に小さな葉をつける。葉をつけていない枝も生きているようです。ジグザグの木としても販売されていたりもします。

ディディエレア科の他の植物の特徴と似ているところがあります。枝の色はグレーになっていますが、海外の大株などを見るともう少し艷やかなグリーンをしている。環境によるものなのか個体差によるものなのか、もしくはこの株の入手時の札が間違っているのかは定かではないです。ここで取り上げる株は国内の実生株とのこと。

photo by brewbooks
photo by brewbooks / オーストラリアの植物園?で撮影されたデカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)
photo by Christian Defferrard / マダガスカルの現地写真
photo by Christian Defferrard / デカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)、マダガスカルの現地写真

現地の写真(Fort Dauphinで撮影とのこと)をみると、結構な大木になるようです。

デカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)のトゲの部分
デカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)のトゲの部分

枝の部分の拡大。ジグザグの節の部分に2本のトゲがでるようです。現地の写真を見るとここから花が咲くのでしょうか?

デカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)の新しい枝と葉
デカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)の新しい枝と葉

冬になると落葉して春になり暖かくなると、枝が伸びていき、節の部分に葉がでてきた。この枝だけ分岐しながら成長していきました。他の枝は成長せず枯れ枝になっているのかどうかは不明です。雰囲気は生きている感じがするのでそのうち挿し木前提で切断してみたいと思う。

デカリア・マダガスカリエンシスの育て方

マダガスカル原産の植物なので、冬は10度を下回ってきたあたりから室内に取り込み断水気味に管理をします。自分は室内に取り込んだ場合は断水で管理しています。

夏は他の多肉植物や、パキポディウムと同様に表土が乾いて数日したら水をたっぷり与えるようにしています。現地の写真を見る限りパキポディウムなどよりは水を欲しがるようなきがしますが、葉の変化や枝の部分の変化がわかりにくいので水やりのタイミングは視覚的には難しい。

用土は水はけのよい多肉植物用の用土で管理しています。剪定などを行うと比較的用意に挿し木で増やせるのではないかと思います。

デカリア・マダガスカリエンシスの栽培記録

2019年5月20日に撮影したデカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)
2019年5月20日に撮影したデカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)

実生株として入手したデカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)です。まだ枝数が少ない状態です。葉がジグザグしているのがかっこいい。

2020年9月3日に撮影したデカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)
2020年9月3日に撮影したデカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)

春先から真夏も含めて暖かければそれなりに成長をしてくれる。枝が長くなるとなかなか自立をしてくれず支えが必要かもしれない。葉が小さく幹を含め多肉質なので水を溜め込んでいるとは思うが、案外土の乾きは早いので水を吸っているのかもしれない。そろそろ枝が長くなりすぎているので挿し木で増やしてみたい。

2021年2月25日に撮影したデカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)の根
2021年2月25日に撮影したデカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)の根

2021年2月に植え替えを実施しました。通常はもう少し暖かくなってからなのですが室内が温かいためか若干動いている気配と、この後、室内のガラス温室でLED栽培を試してみようと思い植え替えを実施。

デカリア・マダガスカリエンシスの実生苗とのことですが、塊根が少しできていますね。

2021年3月31日に撮影したデカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)
2021年3月31日に撮影したデカリア・マダガスカリエンシス(Decarya madagascariensis)

ガラス温室でのLED栽培で、日照時間は11時間。温度が22度〜27度くらいで安定した環境だからかデカリア・マダガスカリエンシスは動き出し新芽を出しています。

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。