ウチワサボテン(Opuntioideae)の育て方

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比較的ホームセンターなどでよく見かけるウチワサボテン。サボテンの中でも非常に育てやすい種類の一つです。ウチワサボテン(キンエボシ)の紹介と育て方について

ウチワサボテン(キンエボシ)について

かわいらしいウチワサボテンの写真

ウチワサボテンとは、南北アメリカおよび近隣島峡に分布しているサボテン科の亜科です。ちなみに「ウチワサボテン」という和名は、ウチワサボテンの中でも代表格である「キンエボシ」が平たい形をしていて、うちわに例えられたためです。平たい茎をいくつも重ねて、うさぎのような可愛い形にして売られていることもあります。

ウチワサボテン(キンエボシ)の育て方

ウチワサボテンの植え替えや開花、病気対策、冬の育て方、夏の育て方などの紹介。

ウチワサボテンの植え替え

ウチワサボテンの植え替え
ウチワサボテンの植え替え

同じ土でサボテンを育て続けていると、土の粒子が崩れることにより水はけが悪くなってしまい、サボテンにとってかなり環境が悪くなります。2〜3年に1回は植え替えを行いましょう。また植え替えの時期として適切なのは、3〜7月下旬や9〜11月あたりが適切とされています。サボテンは気温が10度前後である場合において最も成長しやすいという結果もあります。

ウチワサボテンの開花(ウチワサボテンの花)

ウチワサボテンの開花画像
photo by Sadambio

ウチワサボテンの花の色は、黄色やオレンジが多いです。品種によってはピンク、赤、白などもあるとされています。
ウチワサボテンがなかなか開花しない場合は、まだ開花年齢に達していないか、生育期にたっぷりと日を浴びていないかなどの原因が考えられます。また冬にしっかりサボテンを休めていない場合も、開花が遅れてしまう原因になります。サボテンは寒くなることにより休眠をするため、冬に温かい室内で過ごさせたり、夜間にも明るい部屋などに置いておくと、しっかり休むことが出来なくなるのです。しかし冬場に室内に入れないわけにはいかないため、玄関先など涼しい場所に置いておくのが良いでしょう。

ちなみにお店などで、小さいのに開花しているサボテンを見ることがありますが、あれは親サボテンがかなり大きい場合になります。

ウチワサボテンの病気対策

ウチワサボテンがかかりやすい病気としては、軟腐病や根腐れ病などがあげられます。特に湿度が高すぎるときに起こってしまう現象であるため、対策としては風通しの良い場所に移動させたり、水はけのよい土に植え替えたりなどになるでしょう。また冬場のサボテンは冬眠をしている状態のため、成長が止まってしまいます。そのときには、水やりを控えるのもおすすめです。

冬の管理

先述した通り、冬場の水やりは控えることをオススメします。思い切って断水してしまうというのもありです。また家の外に置いている場合は、室内に入れておきましょう。

夏の管理

サボテンなので暑い夏には強いのですが、日本の夏は砂漠とは違い、夜も温度が下がることはありません。そのせいで、春や秋よりはサボテンの育ちも悪くなります。しかし夏を過ぎればまた元気に成長を続けてくれるため、じっと待つことが重要です。

ウチワサボテンの種類

日本でもよく流通しているウチワサボテンの種類を紹介。

キンエボシ(Opuntia microdasys)

えぼしのような形が何個も連なっているキンエボシは、黄色く可愛い花を咲かせます。棘は一見柔らかいのですが、刺さるとなかなか抜けません。

白桃扇

こちらはうさぎの耳のような形が特徴です。キンエボシが変化したような形で、棘は白い毛のように見えます。贈り物にも人気の可愛らしいサボテンです。

オプンティアサンタリア

色が変わるタイプのウチワサボテンであり、冬場は紫、春が近づくとブルーグレイになるという珍しい性質を持っています。とても可愛らしい種類のサボテンです。

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