オペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)の育て方、栽培記録

塊根と塊茎、ジグザグに展開していく枝に小さい葉っぱが特徴的なオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)の育て方や栽培記録の紹介。

オペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)について

マダガスカル原産の塊根植物です。長期間育った株は塊根、塊茎ともに立派になり見応えがあります。CITESII。現地球は取り尽くされてそのうち入ってこなくなると言われていましたが輸入されているようです。

輸入の大きな株は成長の変化が感じられず、種から育てたり国内で実生された株は成長を感じられ、育てがいがあります。発根しているものに関しては比較的育てやすさがありますが、輸入された現地球をいくつか育てましたが、育て方が悪いのかどことなく旺盛な感じはしないです。時代背景や種子の流通、実生苗が徐々に流通しているということを考えると育てる楽しさは現地球よりも実生苗のほうがあると感じます。

現地球は個体差やサイズ感など魅力的な部分が多いです、また気に入った樹形の個体を選ぶこともできます。購入するならば発根済みの株を購入するほうがよいとおもいますが、発根にチャレンジしてみてもよいかもしれません。

オペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)の栽培記録

2020年2月27日に撮影したオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)
2020年2月27日に撮影したオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)

冬が近づくと徐々に葉が紅葉などをして落葉してきます。落葉を始めたら水やりを減らし気味にします。冬はある程度大きい株の場合は完全断水で管理して問題ありません。(小さい苗は育てたことがないのでわからないです)

2021年2月20日に撮影したオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)の植え替え
2021年2月20日に撮影したオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)の植え替え

数年ぶりの植え替えですが、活着はしていましたが根がすごくはっている感じではないです。用土は普段利用している多肉植物用の用土に植え付けました。元肥としてはマグァンプKを入れています。多肉植物ではないのでもう少し肥料分のある用土に植え付けてもよいかもしれません。

写真では見えにくいですが太い根っこもあります。用土をある程度崩して新しい鉢に植え付けます。

2021年5月14日に撮影したオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)
2021年5月14日に撮影したオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus) / SSN鉢 SSN003 105mm

鉢はSSN鉢のSSN03というプラ鉢に植え付けています。パキプスは根の部分が長いものがあるのでなかなか株によっては植え付ける鉢を探すのが大変ですね…。春になり葉がはえてきました。毎年直射日光ができるかぎり当たる環境で育てています。水やり頻度は用土が乾いてから、大体週に1回か2回程度の水やりを行なっています。

2023年7月21日に撮影したオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus) / SSN鉢 SSN003 105mm
2023年7月21日に撮影したオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus) / SSN鉢 SSN003 105mm

幹の部分の成長はあまり感じられませんが、毎年少しずつ枝ぶりが良くなっていきます。

オペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)の受粉と結実

2024年4月19日に撮影したオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)の結実
2024年4月19日に撮影したオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)

オペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)は雌雄異株でこのページで取り上げているパキプスは雄株(オス)です。雄株なので花が咲くと花に花粉がついています。なお開花時期は春、冬に落葉をしている場合は、新しい葉っぱが出てくる前に花をつけます。そして、別に所持している株が雌株(メス)で、この写真は雌株の写真ですが、春先にちょうど開花のタイミングが合ったのでこのページで取り上げているパキプスと受粉作業をしてみました。うまく結実してくれたみたいです。

2024年8月12日に撮影したオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)の植え替え
2024年8月12日に撮影したオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)の植え替え

前回2021年2月に植え替えを行ったので約3年半同じ鉢に植わっていました。パワータンクはできているのか気になるところでしたが真夏で成長が遅くなってきていることと、余り根っこを弄りたくなかったので少し用土を落とす程度で鉢増ししました。

2024年8月12日に撮影したオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus) / SSN鉢 SSN23 120mm
2024年8月12日に撮影したオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus) / SSN鉢 SSN23 120mm

鉢増しをしましたがちょうど良い感じになりました。実生苗に比べると成長速度が遅く変化を感じにくい点は植物を栽培するうえでは難点とおもいますが、枝ぶりが立派になってきたので見栄えはよくなりました。ゆっくりと育てるの分には適した植物だとおもいます。希望を言えばもう少し枝の成長がはやいと剪定して樹形を楽しむこともでるのですが…

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。