ユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)の育て方・栽培記録

2019年9月25日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)

ユーフォルビアの比較的入手しやすく育てやすいタコ物代表種、ユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis/金輪際)の魅力や育て方、栽培記録などの紹介です。

ユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)について

南アフリカ原産。全体的に詰まった感じで古い株は見ごたえがある。珍しいタコ物の中でも比較的入手しやすく育てやすいです。

大きくなると塊根部が形成され、ある程度の日照に当てていると成長が遅いことも相まって徒長しにくく詰まった容姿を維持してくれます。寒さには比較的強い方で育てやすいです。加湿には注意したほうが良いです。

更新情報

2021/5/9に栽培記録を更新しました。植え替えを行いました。

ユーフォルビア・ゴルゴニスの育て方

2018年10月29日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)

株がある程度大きくなってくると加湿に注意したほうがよい。成長期は春から秋にかけて。直射日光で育ててよいが真夏は葉焼けを起こしそうだったら若干遮光をしたほうがよい。気温が下がってきて最低気温が5度を下回ってきたら室内に取り込む。冬は株がある程度のサイズであれば断水気味に育てる。

水やりについて

塊根部分が大きいユーフォルビア・ゴルゴニスはそれほど水枯れを気にする必要がない。成長期は用土が乾いて数日したら水を与える。気温が下がってくると用土の乾きが遅くなりそれに合わせて水やりを行い、室内に取り込んだら断水気味で管理をする。冬は月に1,2回表土が濡れる程度の水を与えている。

用土について

水はけの良い用土に植え付けたほうが根腐れの防止と水やりによって水分のコントロールがしやすい。

ユーフォルビア・ゴルゴニスの栽培記録・成長記録

成長記録の前にこの記事で取り上げている株の前に育てていた株の枯れてしまった理由考察です。

2018年8月21日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス
2018年8月21日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス

既に本体の部分が腐ってしまった状態のユーフォルビア・ゴルゴニス。根腐れではなくて上部が腐ってきてしまって、復活は難しいということで傍観することに。

2018年9月4日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス
2018年9月4日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス

急な病状の進行。鉢から上げてみましたが根っこも塊根部分も腐った様子はなく。要因としてはなぜか室内に取り込み、なぜか上部から水をかけて、なぜか水が溜まった状態で少し時間をおいてしまった。自分でもこれ水を与えたらだめなんじゃないの?って思いながら上げた記憶があります…

2018年9月9日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(上の写真から4日しか経過していない)
2018年9月9日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(上の写真から4日しか経過していない)

上の写真から4日しか経過していないが一気に枯れ込んでしまった。潅水(水やり)から2-3日後に本体部分に異変が発生。緑色の部分がどす黒くなって柔らかくなってしまった。それから翌日くらいにはその部分から生えている枝が変色。数日で全体に変色が回るという感じだった。根腐れなどでは胴切りなどの対処があったかもしれないがこの様な腐り方は対処が難しいかもしれない。

ということでやっぱりユーフォルビア・ゴルゴニスを育てたい!ということで、新しい子を迎え入れました。

2018年10月29日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)
2018年10月29日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)

夏の間はあまり成長しませんでしたが秋になり最高気温が下がってきたからか昼夜の寒暖差がついたからか少しずつ成長を見せてくれた。

2019年5月19日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)
2019年5月19日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)

いくつかの花をさかせてくれました。

2019年9月25日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)
2019年9月25日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)

やはり夏型と呼ばれる植物全般ですが、日本の夏は厳しいのか、少し涼しくなると成長速度が上がってきます。少し古い枝が伸びました。新しい枝を出しつつも古い枝も伸びるようです。

2019年12月11日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)
2019年12月11日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)

徐々に気温が下がり、寒さに当たってくると色が抜けて赤っぽくなってきます。5度を下回ってきたので年明けに室内に取り込みをしました。

2021年1月23日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)を3Dモデル化してみました。2020年春に外に出した際に強い太陽の光でだいぶ葉焼けを起こしてしまいました。室内から外に出す際は気を使います。2021年シーズンは早めに外に出すなどの対応をしたい。

2021年5月8日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)
2021年5月8日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)

去年の春に葉焼けさせてしまってから約1年。ユーフォルビア・ゴルゴニスは冬に取り込みをしているのですが、3月頃に太陽が高くなり1日1-2時間しか日が当たっていなかったのが原因でした。今シーズンは少し早めに外に出してあげるのと、やや半日陰からのスタートにしました。1シーズンで少し新しい枝はでてきてくれました。3年ほど植え替えはしていないので今シーズン植え替えをしました。

2021年5月8日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)の根っこの様子
2021年5月8日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)の根っこの様子

3号らん鉢に植わっていたのですが鉢底付近まで根が生えている様子でした。プレステラ105のロングポットに植え付けました。水はけがよい用土が良いと思います。

2021年6月30日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)
2021年6月30日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)

5月上旬に植え替えたユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)は植え替えで調子を崩すことなく成長を再開、花も咲かせてくれました。やや乾燥気味に育てていますが梅雨明けからは1週間に2回程度の水やりになっています。例年よりも日照が強い環境(無遮光、正午〜16時頃まで)で育てていますが葉焼けなどは今の所起きていないです。

2021年8月29日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)
2021年8月29日に撮影したユーフォルビア・ゴルゴニス(Euphorbia gorgonis)

夏の間、ずっと開花していたユーフォルビア・ゴルゴニスですが、あまり交雑は良くないもののユーフォルビア・ガムケンシス(Euphorbia gamkensis)の花粉を受粉させてみたら種が取れました。もしかしたら自家受粉かもしれませんが、他の種と混ざらないように管理して実生してみたいと思います。

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。