フルサイズ、APS-C、スマホの画質の違い、撮り比べをしてみた

フルサイズ、APS−C、スマートフォン比較画像④

写真を画像で残すためのデジタルカメラには様々な方法、様々な種類があるが、画質に影響する因子の1つに撮像素子(記録する部分)の違いがある。

それぞれの簡単な特徴と、簡単な撮り比べをしてみました。意外と植物撮影にはスマートフォンが優秀かもしれません。

撮影サンプルの紹介(ブラインド)

フルサイズのデジタル一眼レフカメラ、APS-Cのデジタル一眼レフカメラ、スマートフォンで撮影してみました。お手軽な手持ち撮影。植物のラックに置いたまま植物を撮影。スマートフォンも実はRAWで撮影可能ですが全てjpeg出しです。合計4枚の画像をランダムでピックアップしてみました。違いがわかるでしょうか。

フルサイズ、APS-C、スマホの画像比較①

1枚目の比較写真。ISOオートで若干他の写真と比べると条件が悪くなってしまったかもしれません。

フルサイズ、APS−C、スマートフォン比較画像②

2枚目の比較写真。鮮明に撮影できているなあと思います。他の写真と比べると被写界深度が深く手前と背景があまりボケていないですね。

フルサイズ、APS−C、スマートフォン比較画像③

3枚目の比較写真、なかなか鮮明に撮影できている感じがします。

フルサイズ、APS−C、スマートフォン比較画像④

4枚目の比較写真、こちらもなかなか鮮明に撮影できているように思えます。被写界深度が他の写真よりも深めで植物が際立っているように思えます。パッと見、バルブ部分にフォーカスするなら一番よい写真だなって思います。

写真の撮影機種、比較の答え合わせ

ここから先は比較の答え合わせです!

フルサイズ、APS-C、スマホの画像比較①

1枚目はCANON EOS 6D + EF24-70 F4L IS USM。F5.6 1/60 ISO8000。2010年代にもなるとCMOSセンサーの好感度は非常にきれいになってた。ISO8000でも全然きれい。テレ側70mmで撮影。もう少しだけ寄れる感じです。なおFE24-70 F4L IS USMはマクロモードというのがあって、更にもう一歩近寄れる。植物の細部をマクロ撮影しなければ便利な機能。

フルサイズ、APS−C、スマートフォン比較画像②

2枚目はGoogle Pixel3。F1.8 1/24 ISO183。GoogleのAndroidスマートフォンです。2018年11月発売。Google Pixel4がすでに発売されているので1世代前のスマートフォンです。既に旧機種で発売時は10万円程度。

普通の撮影よりも少しデジタルズームを効かせています。ポートレートモード。ほんと最近のスマートフォンでカメラが綺麗なモデルは、デジタルカメラと遜色がない。AndroidはSONYがずっとカメラに力をいれていたし、Nexus 5X(2015年)、HUAWEI P9(2016年)あたりでかなりデジタル処理の恩恵できれいになったように思える。

フルサイズ、APS−C、スマートフォン比較画像③

3枚目はPENTAX K-S2 + smc DA35mm F2.8 macro limited。F4.0 1/50 ISO3200。K-S2は2015年に発売したペンタックスのエントリーモデル(初心者向け)のデジタル一眼レフカメラ。APS-Cフォーマット。発売当時は100,000円程度。中古で30,000円程度。Pentax初のバリアングル液晶搭載モデルで防塵防滴、底がオレンジ色。やや作りがチープでおもちゃみたいなカメラですがなかなか素性のよい面白いカメラです。

2008年発売のペンタックスのAPS-C用マクロ単焦点レンズ。35mm換算で大体52mm程度。このレンズはマクロレンズなのですが普段使いでも画角やAF速度など含め非常に扱いやすいレンズです。HD DA35mmとしてリニューアルされていて、smc DA35mmは中古のみで15,000円くらいで購入できる。HDのほうは新品で45,000円程度。jpeg圧縮とリサイズがかかっている画像に対してだがやっぱりフルサイズの6Dと比べると階調表現が若干劣るかとおもうがピントが合った部分はシャープに写っている。

フルサイズ、APS−C、スマートフォン比較画像④

4枚目はK-S2 + TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 (Model272E)。F4.0 1/40 ISO3200。2004年のTAMRONの歴史ある90mmマクロレンズ。人気のキヤノン、ニコン、ソニー用は2016年にリニューアルされたのに置いてきぼり。新品で35,000円程度。中古だと15,000円くらいから。タムキューの愛称で呼ばれる。

35mm換算で135mmとやや望遠。室内で振り回したり狭いベランダだと少し扱いにくい。三脚を立ててきちんと撮影したい。望遠だと画角が狭くなりごちゃごちゃとした背景を飛ばすことができるので、その鉢にフォーカスしやすい。

結局みんな綺麗に撮影できる!

普段使いには、画質のよいスマートフォンを使うのが良いと思う。理由は圧倒的な気軽さ。最近のデジタル一眼カメラなどもWi-Fi転送などがあるが、手持ちのスマートフォンで撮影してすぐにSNSなどにもアップできる。

それと被写界深度が深いため(あまりボケない、ボケる演出はやりにくい)寄って撮影しないといけない植物もちゃんと撮影できる。デジタル一眼カメラなどだと絞り込まないと植物の部分がボケてしまう。

マクロレンズの撮影例

PENTAX K-S2 + DA35mm F2.8 macroでそのまま寄ってみた写真。6D+EF24-70 F4Lは上記の写真がぎりぎり寄った状態だったが、マクロレンズだとそのまま寄っていきこのくらいまで撮影ができる(手持ち)

このくらいまで撮影をすると近すぎて、もう少し望遠で撮影したくなるがやはり扱いやすいマクロレンズは1本あるとよいと思う。

PENTAXはあまり人気がなく中古価格が落ちやすい。今なら中古でK-S2とsmc DA35mmを買っても5万円以下で買えると思います。三脚を使うならもっと古い機種でも良いと思います。今2020年に選ぶなら2015年以降のモデルが良いと思う。購入のご相談にも可能な限り乗れます!笑

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。