エケベリア・ハムシーの紹介、育て方

葉がボロボロになったエケベリア・ハムシー

多肉植物のエケベリアというと敷居が高いイメージがありますが、お手頃な値段で入手できて増やしやすいハムシーはこれから多肉植物を育て始めたいという方におすすめの多肉植物です。エケベリアならではの美しさがありながらも丈夫で暑さや寒さに比較的耐えます。そんなハムシーの育て方や増やし方をご紹介します。

エケベリア・ハムシーについて

エケベリア属の多肉植物です。

葉は絵具で「緑」として採用されている「ビリジアン」のような深い緑色をしていて硬めで厚みがあります。葉の表面には細かくて短い毛が生えています。毛が短いのでもふもふとした感じはないのですが、ベルベットのような質感で光が当たる角度によって葉に明暗の表情が出て美しい姿を見せてくれます。冬になると葉の先端がワインレッドのような濃い赤色に紅葉をしてさらに美しくなります。

下の写真が紅葉した時の写真です。夏に蜂用の殺虫剤をスプレーしたところ、葉が穴あきになってボロボロになっています。

葉がボロボロになったエケベリア・ハムシー
葉がボロボロになったエケベリア・ハムシー

スプレー缶の殺虫剤がかかるとこのような状態になってしまいますのでご注意ください。。。

生育旺盛で次から次へとロゼットを形成しながら葉を展開していきますが、大きくはなりせん。新しい葉を展開しながら古い葉をどんどん落としていきますので、なるがままに育てていると茎立った姿になります。

エケベリア・ハムシーの茎立った様子
エケベリア・ハムシーの茎立った様子

エケベリア・ハムシーの茎立った様子。茎立った姿が好みではない場合は胴切りをして仕立て直すとよいです。成長過程で脇芽を出すことが多いです。

エケベリア・ハムシーの育て方

エケベリア・ハムシーの育て方について、置き場所や水やり方法、増やし方などを紹介します。

置き場所

風通しのよい屋外で管理します。夏の暑さも冬の寒さも比較的耐えますが、厳しすぎる環境で育てているとさすがに枯れてしまいます。基本的には雨ざらしで問題ないのですが、梅雨の時期になると雨がかからない軒下に移動したり、ビニールハウスなどに入れると安心です。夏の直射日光に当たると葉焼けをして枯れてしまうこともありますので、日陰に移動させるか遮光シートを施してください。

冬は氷点下1~2度でも耐えますが雪を積もらせると凍結して枯れてしまいますので雪が降る日は屋内やビニールハウスに避難された方がよいです。

長い間、屋内で育てていると徒長してしまいます。一見、上へ伸びて成長したように見えますが葉と葉の間に隙間ができていると徒長している状態となります。ハムシーにとっては弱っている状態ですので屋外に移動させて回復させなければなりません。ただし、急に直射日光に当てると葉焼けして枯れてしまいますので、数日かけて屋外の日陰から午前中のみ日の当たる場所に移動するなどして少しずつ日に当てるようにしてください。順調に回復すると新しく展開する葉から締まったロゼットを形成するようになります。

エケベリア・ハムシーの水やり

春と秋が生育期となりますので、3月下旬~梅雨が始まるまでと9月中旬~12月上旬頃には土の表面が乾いて2~3日経過したら水やりをするようにします。

真夏と真冬の休眠期に水を与えすぎると蒸れやすくなったり凍結しやすくなりますので、2週間~1か月に一度の水やりに頻度を減らします。

いずれも鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水やりをします。

日当たり等の条件がよければ雨ざらしで水やりをすると楽です。

エケベリア・ハムシーの植え替え

生育が旺盛なので1年に1度植え替えをすることをおすすめします。植え替えをしなくてもただちに枯れてしまうことはないですが、根詰まりを起こして弱ったり、ロゼットが小さくなり、弱々しい感じになってしまいます。

適期は3月頃か9月頃です。この頃に植え替えをすると真夏や真冬の厳しい気温までに体力をつけた株になります。

用土は多肉植物・サボテンの土を使用すると失敗が少ないです。育てられる環境や鉢の種類(プラスチックは保水性が高く、素焼き鉢は排水性が高いです)によって草花の土を混ぜたり、緩効性肥料、殺虫剤を混ぜるとよいです。

・手順

  1. 植え替えの2週間前から水やりを停止し、根を乾燥させておきます。
  2. 株を鉢から抜き上げ、土を落とします。
  3. ハサミで根を1~2センチの長さにカットします。
  4. 用土を入れた鉢に植え付けて完了です。

植え替え直後に水やりをすると根の切り口から雑菌が入って枯れてしまうことがありますので翌日以降に水やりをすると安心です。

エケベリア・ハムシーの増やし方

胴切り(挿し木)でも葉挿しでも増やすことができます。適期は植え替えと同様、3月頃か9月頃です。

エケベリア・ハムシーを胴切り(挿し木)で増やす場合

キッチン用のアルコールで消毒をしたハサミやカッターで茎をカットします。カットした頭側は2~3日切り口を乾燥させて用土を入れた鉢に挿しておくと2~3週間で根が生えて水を欲し始めます。挿して2週間くらい経ってから水やりをするとよいです。水やりをして腐ってしまわないか心配な方は発根してから植えると安心です。この場合は植えてすぐに水やりをしても問題ないです。

カットした根元側は2~3日切り口を乾燥させたら、通常通りに水やりをします。もともと葉が生えていた所から発芽しますが、全ての箇所から生えてくるわけではないです。ただ、条件がよければ複数の芽が生えてきます。生えてきた芽は繊細なので、強い日差しを当ててしまうと焼けて消滅してしまいますので注意が必要です。

エケベリア・ハムシーを葉挿しで増やす場合

葉全体が硬いので他のエケベリアと比べると簡単に取れます。古い葉だと発芽・発根しにくいので新しめの葉をもぎ取るようにしてください。

もぎ取った葉は葉焼けしやすいので日陰の風通しの良い場所で管理します。発根したら土に根を埋めます。発根したては養分を必要としないので、用土は挿し木・種まきの用土や赤玉土の細粒などを使用します。発根せずに発芽だけする場合もありますが、土の上に置いていると発根してきますので気長に待ってみてください。

株が大きくなってきたら春や秋に養分の入った用土に植え替えるとさらに大きくなっていきます。

エケベリア・ハムシーの栽培記録、成長記録

2017年1月2日に撮影したエケベリア・ハムシー
2017年1月2日に撮影したエケベリア・ハムシー

実はハムシーとの出会いは100円均一のお店でした。100円均一のお店で多肉植物が買えることを知らなかったので、舞い上がって購入したことを覚えています。写真は購入してからしばらく経っての写真で2017年1月の写真です。ほんのり紅葉しています。そしてわかりにくいのですが脇芽をだして、もともとの芽を含めると頭が3つあります。

2017年7月8日に撮影したエケベリア・ハムシー
2017年7月8日に撮影したエケベリア・ハムシー

6ヶ月後のエケベリア・ハムシー。脇芽が成長していることがわかります。

2017年8月19日に撮影したエケベリア・ハムシー
2017年8月19日に撮影したエケベリア・ハムシー

この後に胴切り(カット)をしました。3つあったうちの2つをカットしました。そしてカット跡からすでに新芽が出てきています。小さな芽がひょっこり出ている姿は何度見てもキュンとします。

私は茎立ってきたらすぐに仕立て直す派なのですが、理想の姿を維持するには半年ごとにカットしなければならないことになるので、そろそろカットせずに放置してみたらどうなるか試してみたいとも思っています。

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