桃色の爪が美しいエケベリア・桃太郎の育て方

エケベリア・桃太郎の育て方

多肉植物を栽培し始めたばかりの頃、「エケベリアってなんだか敷居が高い」と思っていました。というのも、1苗数千円もする高価な苗があったりするからです。桃太郎も数年前までは千円以上の値段がついていたエケべリアでしたが、人気があり供給が増えたため、現在では価格が落ち着いてきて千円未満で購入することができます。そんな桃太郎の育て方や増やし方をご紹介します。

エケベリア・桃太郎とは

エケベリア・桃太郎の説明

エケベリア属でリンゼアナとチワワエンシスとの交配種です。ロゼット状に葉を展開し、やや幅広な葉が先端に向かうにつれて鋭く尖っていきます。冬になり紅葉すると葉の先端が赤く染まり美しい姿になります。ただし、交配種であるため、リンゼアナが強く出ている個体や、チワワエンシスが強く出ている個体などの差があります。好みのタイプに出会ったら是非手に入れてください。

花は春に咲きます。花芽は葉の間から出現し、20センチから30センチほど伸ばします。花芽の先端に複数のつぼみを付け、下から順番に花が咲いていきます。つぼみの状態では全体的にピンク色をしていますが花が開くと内側は黄色です。

エケベリア・桃太郎の育て方

エケベリア・桃太郎の育て方説明

風通しのよい屋外で育ててください。屋内で育てていると日光不足になり、ひょろひょろと縦に伸びて徒長した状態になってしまいます。

もし、徒長させてしまったり、徒長した苗を購入した場合、慌てて直射日光に当ててしまうと葉焼けを起こし、腐って枯れてしまうことがあります。まずは屋外の日が当たらない場所から数日かけて徐々に明るい場所に移動してください。

真夏以外は日光によく当ててください。そうすることによって葉の表面に粉をまとい、桃太郎らしい美しい姿になります。また、充分に日光に当てることにより紅葉しやすくなります。

真夏は葉焼けを起こしますので遮光シートなどで遮光してください。

冬はある程度の寒さまで耐えますが、雪が積もると凍って枯れてしまいますので屋内に避難させてください。

水やり

春と秋は土の表面が乾いて2~3日経ってから与えます。夏は水を与えすぎると蒸れて腐ってしまうことがあります。また冬に水を与えすぎると葉の中の水分量が増えて凍結しやすくなります。そのため、夏と冬は2週間に1回~1か月に1回与える程度がよいです。

植え替え

3月か9月頃に植え替えすると休眠期が到来するまで成長できる期間が充分にあるため、適期と言えますが、真夏、真冬以外でしたらいつでも植え替えをしても問題ないです。

用土は市販の多肉植物・サボテンの土を使用すると根腐れ防止剤などがあらかじめ配合されていたりするので安心です。ご自身で配合される場合は水はけのよい配合にしてください。肥料はなくても問題なく育ちますが元肥を施しておくと葉をたくさん展開するようになります。ただし、秋に植え替えをし、肥料を施した場合は紅葉しにくくなります。

手順

  • 2週間ほど前から水やりを停止し、根を乾燥させておきます。
  • 鉢から株を抜き上げて完全に土を落とします。
  • ハサミなどで根を1センチほどの長さにカットします。根が残っている方が良いように思えますが、新しい根は3か月ほどで鉢いっぱいに伸ばし、株を元気に成長させますので古い根は少ないほうがよいです。
  • 新しい用土を入れた鉢に植え付けて完成です。カットした根の断面から菌などが入りやすい状態になっているので水やりは翌日以降にします。

桃太郎は比較的大きくなるタイプですので植え替え時に一回り大きい鉢にすればそれに伴って大きくなります。あまり大きくしたくない場合は同じ大きさの鉢に植え替えたり、胴切りをして大きくなろうとするエネルギーを分散させるとよいです。

増やし方

桃太郎を増やしたい場合は葉挿しか胴切り(挿し木)をされるとよいです。

葉挿しをする場合

葉は古い葉よりも新しい葉の方がより芽や根が生えやすいですので若くて元気な葉をもぎ取るようにしてください。葉が途中でちぎれてしまうと発芽、発根はしませんのでできるだけ茎側の部分を持ち、慎重にスライドさせてもぎ取るとよいです。

もぎ取った葉を置く土に養分は必要ないので赤玉土の細粒か挿し木・種まき用の土を使用するとよいです。直射日光の当たらない場所で発芽、発根を待ちます。発芽、発根するまで水やりは不要です。発芽、発根したら一週間に一度水やりをし、ある程度大きくなったら次の春か秋に通常の用土に植え替えます。

胴切りをする場合

胴切りに使用するカッターやハサミはキッチン用のアルコールなどで消毒してください。

桃太郎は葉がぎゅうぎゅうにつまっているのでカッターやハサミが入りにくいため、カッターやハサミを入れる部分の葉を葉挿しと同じ要領でもぎ取ります。うまくもぎ取れればこの葉を葉挿しにされるとよいです。

茎をカットしたら頭側は根が生えてくるまで風通しの良い日陰で管理します。根元の方は2~3日は切り口に雨や水やりの水がかからないように注意して下さい。切り口が完全に乾くと通常通りに水やりをしてください。うまくいけば2~3週間後には新しい芽が出てきます。

エケベリアの害虫

夏の終わり頃にカイガラムシが発生することがあります。通常の殺虫剤ではなかなか撃退できないので見つけたら、つまようじなどでつぶしてください。すぐに対応しないと他の植物にも広がってしまいますので注意が必要です。

エケベリア・桃太郎の成長過程・成長記録

2017年8月13日に撮影。エケベリア・桃太郎
2017年8月13日に撮影。エケベリア・桃太郎

初めて桃太郎を購入したのが2017年です。冬に購入しましたが写真を撮ったのは8月13日です。

2018年2月11日に撮影したエケベリア・桃太郎
2018年2月11日に撮影したエケベリア・桃太郎

小さな苗を一回り大きな鉢に植えて大きくしようとすると、葉を大きくすることにエネルギーを使うため、葉数は少なくなり、いわゆる「開いている」状態となります。それから半年後の2018年2月11日葉数が増えて「締まった」状態になってきました。

2018年4月7日に撮影したエケベリア・桃太郎
2018年4月7日に撮影したエケベリア・桃太郎

葉の表面に粉をまとう桃太郎は雨が降った後、溜まった水滴がきらきらと輝いてとても美しい姿を見せてくれます。

2019年5月17日に撮影したエケベリア・桃太郎
2019年5月17日に撮影したエケベリア・桃太郎

それから1年後の2019年5月17日。さらに葉数が増え、美しさが増しました。紅葉もまだきれいに残っています。

エケベリア・桃太郎の横からの画像
エケベリア・桃太郎の横からの画像

横からも美しいのでご覧ください。

2019年7月31日に撮影したエケベリア・桃太郎
2019年7月31日に撮影したエケベリア・桃太郎

ところが2か月後の2019年7月31日。下葉が枯れて小さくなってしまいました。本来は春に植え替えをするとよかったのですが多忙で植え替えできなかったのが原因ではないかと思われます。

2019年7月31日に横から撮影したエケベリア・桃太郎
2019年7月31日に横から撮影したエケベリア・桃太郎

横から見るとこんな感じです。秋になって植え替えをするとまた元気に葉を展開しだすかと思います。このように下葉が枯れて茎が見えるようになると胴切りしやすいので、併せて胴切りもしてみたいと思います。

エケベリア 桃太郎の販売

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