まるで葉牡丹なエケベリア「高砂の翁」の育て方

更新日 2021年8月21日
投稿日 2019年11月26日
著者ゆるぷエディター
カテゴリー Echeveria（エケベリア）

植物が成長してどんどん大きくなってくれるとうれしいものですよね。そういう点では「エケベリア・高砂の翁」は他のエケベリアに比べて大きく成長しますので育てがいのあるエケベリアと言えます。そんな高砂の翁の育て方や増やし方をご紹介します。

エケベリア・高砂の翁について

エケベリア属（Echeveria）の多肉植物です。葉の付け根は淡い黄緑色をしていますが葉の先端はピンク色になっています。葉の先端はフリルを形成し、大きさだけでなく、その華やかさでも存在感を出します。このフリルは株が若く、生育旺盛な時期は少ないいですが、株が成熟してくるにしたがってフリルのボリュームが増えます。

「高砂の翁」の成長の様子

2016年の秋にホームセンターでやや徒長した状態の株を購入しました。それが下の写真です。

2016年12月30日に撮影したエケベリア・高砂の翁の画像 — 2016年12月30日に撮影したエケベリア・高砂の翁

それから半年経った2017年6月。

2017年6月8日に撮影したエケベリア・高砂の翁の画像 — 2017年6月8日に撮影したエケベリア・高砂の翁

健康的に葉を展開してきました。１株目を購入した時、「来週またホームセンターに行って売れ残っていたらもう１株も購入しよう」と思ってホームセンターへ行ったら売れ残っていたので２株を育て始めたのです。

2019年10月22日に撮影したエケベリア・高砂の翁の画像 — 2019年10月22日に撮影したエケベリア・高砂の翁

急に2019年ですが、葉数とフリルが増えてかなり葉牡丹に近い状態になってきました。

エケベリア・高砂の翁の育て方

置き場所

春は風通しと日当たりの良い場所で管理します。梅雨に入り、３日以上雨ざらしにしてしまうと蒸れて枯れやすくなりますので軒下やビニールハウスの中などに避難させると安心です。ただし、急な晴れ間でビニールハウス内の温度が高くなると、やはり蒸れて枯れてしまいますので小さなビニールハウスの場合は特に注意が必要です。

梅雨が明けると本格的に日差しが強くなり、直射日光に当てると葉焼けを起こし、枯れやすくなりますので遮光シートなどで遮光をします。

秋になり、日差しが和らぐと遮光シートをはずし、日光浴をさせます。冬の寒さにもある程度耐えますが雪を積もらせると凍って枯れてしまいますので雪が降りそうな日はビニールハウスや屋内に避難させるとよいです。

長期間屋内で管理をしていると日照不足で徒長しやすくなりますので冬でも様子をみてできるだけ屋外で日光浴をさせるようにすることがおすすめです。

徒長させてしまったり、徒長した株を購入した場合は、急に日光に当てると葉焼けを起こして枯れてしまうことがありますので、屋外の日陰からスタートして数日間かけてゆっくり日差しに慣れさせてください。

エケベリア・高砂の翁の水やり

生育期が春秋型となりますので、春と秋は土の表面が乾いて２～３日経ったら鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。夏と冬は１か月から２か月に一度水やりをします。ある程度大きくなった株は小さな株よりも強健になりますので雨ざらしで管理することも可能になってきます。

エケベリア・高砂の翁の植え替え

長期間植え替えをしていないと根詰まりを起こして枯れやすくなりますので、１年に１回は植え替えをされたほうがよいです。

適期は３月中旬か９月中旬ですが、真夏や真冬でなければいつでも植え替えをしても枯れることはありません。

用土は市販のサボテン・多肉植物の土を使用すると失敗が少ないです。水はけがよく、程よく保水性のある土がよいです。置き場所の環境や植え付ける鉢に応じて草花の土を混ぜたり、固形の緩効性肥料や殺虫剤を混ぜるとよいです。

植え替えをする２週間ほど前から水やりを停止し、根が乾燥している状態にして植え替えをします。根が濡れたまま植え替えをしようとすると根の切り口から雑菌が入りやすくなります。

鉢から株を抜きあげると土を完全に落として根を株の３分の１ほどの長さにカットします。新しい用土で鉢に植え付けて完成です。植え替えをして数日後に水やりをすることをおすすめします。

エケベリア・高砂の翁の増やし方

高砂の翁を増やす方法は、①葉挿し②脇芽③花芽挿し④胴切り（挿し木）があります。どの増やし方がいいかは好みがあるかと思うのですが、「すぐに増やしたいけど、こまめなお世話ができない」という方（私もそのひとり）には④の胴切りがおすすめです。③は花芽が出てくるのを待たなければならず、②の脇芽は出てくるかも疑わしい程めったに出てきません。

高砂の翁は生育旺盛ですぐに茎立つので仕立てるつもりで胴切りをすると芽が出てこなくてもダメージは少ないのではないでしょうか。ある程度大きくなった株を胴切りする場合、茎が太いので切り口が乾燥するまでに時間がかかりますので雨などに濡らさないように注意が必要です。

下の写真が胴切りをして芽が出てきた様子です。