アガベ・雷神(Agave potatorum/ポタトルム)の種類、紹介

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アガベ・雷神(Agave potatorum/ポタトルム)は様々な種類があり、様々な園芸品種的な呼び名があり、勝手な俗称まである。海外のサイトを眺めていても結局の所、どこからどこまでが原種で、どこからどこまでが園芸種なのかもよくわからず難しいので、一括りでアガベ・ポタトルムになっているようにも思える。まったく同じ斑の入り方もしないのでコレクションしたくなる品種。いくつかの種類を紹介したい。

アガベ 雷神(アガベ・ポタトルム)とは?

メキシコ原産でメジャーなアガベだと思う。強い耐寒性はなく、0度以下にならないようにしたい。海外のサイトではHardiness zone(耐寒性ゾーン)として9b、-3.9度までとされている場合が多い。実生や子株からは様々な斑入りが出やすいようだ。自宅の環境でもほぼ白い状態のものもたまに出る。

サイズは小さめで、最大でも幅90cm程度で綺麗なロゼット型となる。育て方は比較的容易で夏型なので夏は水を沢山与えると成長が早い。また肥料にも反応して大きくなる。冬の間は水を切って室内に入れるのが安心。休眠しているのであれば水を切った状態で越冬できる。

斑入りの箇所は、直射日光に弱い場合があり、葉焼けを起こしてしまう株がいるので状況をみて置き場所などを工夫する必要があります。ただ数年で葉は更新するので葉焼けしてしまっても気を落とさないようにする。

アガベ・ポタトルム ‘ベッキー’(Agave potatorum ‘Becky’)

Agave potatorum ‘Becky’、大きめのやや薄いグリーンの中斑。非常に綺麗な色で小型のタイプ。お気に入りです。小型タイプはあまり子株を作らないようです。3年育ててようやく子株の頭が1つ見えた程度。あまり流通はしていない。アガベ・雷神のなかでも美しい種類。

アガベ・ポタトルム ‘吉祥冠錦’(Agave potatorum ‘kissho kan’)

Agave potatorum ‘kissho kan’、日本の園芸種で比較的入手がしやすい。色々なタイプがあって好みのものを見つけるのが楽しいが、美しいものや珍しい斑の入り方のものは値付けが高かったりする。また大きい株はそれなりに値段が高い。

白覆輪、葉の色もやや薄いグリーンで肉厚のタイプ。ガッチリしていてコンパクト。外側が白くて美しく赤いトゲが映える。

上の株の植え替え時に取れてしまった子株。葉緑体がほぼないのでうまく育つか心配。光合成によって糖分を生成するとおもうので、糖分を与えると育ったりするのだろうか、、、?

自分の中では一番一般的な吉祥冠錦。やや黄色みを帯びた覆輪。それほど肉厚ではなくこじらせていたが復活してガッチリはしてきた。白い子株ができている。この様な子株は独立させるとなかなか成長しないので当面はつけたままにする予定。

上記の外してしまった白い子株(全斑入り)と違い、親株から養分をもらっているのかすくすくと成長しています。将来的には外さないといけない、もしくは植え替え時に勝手に取れてしまうのでどのように育てるのが良いか迷っています。

5号の鉢に植えてある黄色が強い中斑。よくあるタイプの吉祥冠の一つ。全く上手に育てられず古い葉は寝てしまうし徒長しがち。水のあげ過ぎか、肥料の与え過ぎか、日照不足か。

年々葉が寝てきている気がする。水やりが非常に難しいです。日を当てると葉が短く広く展開する。吉祥冠はあまり強い日照がなくとも比較的綺麗に育つがこの株はそうではないのだろうか。もしよろしければアドバイスを頂きたい。

子株を外して2年目。細い子株の葉から少し広めの葉が展開してきている。中斑の入り方は親株と同じ感じになっている。きちんと根っこが展開するまでは成長をしない。一度成長を始めると綺麗なロゼットになり葉っぱも肉厚になっていく。

アガベ・ポタトルム ‘鳳凰’

アガベ・ポタトルム 鳳凰(Agave potatorum ‘houou’)と呼ばれる園芸品種。覆輪の入り方が普通の吉祥冠錦と変わらないが、鋸歯が小さい。寒くなると縁が赤くなる傾向にある。ポタトルムなのかは不明。こちらもきちんと根が張ると成長旺盛です。コンパクトにまとまるタイプです。

アガベ・ポタトルム ‘アイスクリーム’

1年前に親株から外した子株で、薄いグリーンにクリーム色の覆輪斑。グリーンとクリームのコントラスト差が綺麗。ポタトルムなのかは不明。親株の写真はないが5号の鉢に植わっており子株を出しやすい。この株は比較的大きい状態で分けたが、小さい状態のものは育ちが非常に悪くうまく育てられていない。

子株達は寒さか水切れかわからないが、縁が赤くなりやすい。1年経ってもほとんど成長しておらず鉢を開けていないが新しい根が張っていないのではないかと思われる。生きてはいるので動き出せばきちんと成長してくれるのではないかと思っている。

腰水したら成長を再開しました

まとめ

アガベ・雷神は様々なタイプがあるので、お気に入りの一株を探してみるのが良いと思います!オークションなどを眺めているのが楽しいです。耐寒性もあり、斑入りの場合は日照にやや気をつけないといけませんがそこまで日照条件として要求が厳しいものではないので比較的育てやすい種類だと思います。成長も穏やかで扱えないほど大きくならないです。

雷神系は子株ができやすいものが多いので、自身で増やしていく楽しみもあります。

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。