ペペロミア・オブツシフォリアの育て方

ペペロミア・オブツシフォリアの画像

ペペロミア・オブツシフォリアという植物をご存知ですか?「ペペロミア」という名前で流通している人気の観葉植物です。ペペロミアにはたくさんの種類があり、初心者にも育てやすい植物です。今回は、そんなペペロミアの代表的な品種である「ペペロミア・オブツシフォリア」についてご紹介します。

ペペロミア・オブツシフォリア(Peperomia obtusifolia)について

ペペロミア・オブツシフォリアの画像
ペペロミア・オブツシフォリア Photo by David J. Stang

ペペロミアは、コショウ科サダソウ属の植物で、熱帯アメリカを原産国とする植物です。「ペペロミア(Peperomia)」という可愛らしい響きの名前は、「コショウ(pepper)に似た」という意味です。ペペロミアには1000種類以上が存在していますが、観葉植物として多く流通している代表的な種としてペペロミア・オブツシフォリアというものがあります。ツヤのある濃い緑色の楕円形の葉が特徴的で、厚い葉の中に水分をたっぷり貯めているため乾燥に強く育てやすい品種と言えます。

ツヤツヤと光る葉が爽やかで、お部屋の雰囲気を明るくしてくれる植物です。

ペペロミア・オブツシフォリアの育て方・植え替え方・増やし方

ペペロミア・オブツシフォリアの画像2
ペペロミア・オブツシフォリアの画像2

置き場所

ペペロミア・オブツシフォリアは強い日差しが苦手なため、直射日光は避けて育てます。春・秋はレースカーテン越しの柔らかな日差しに当て、夏は葉焼けを防ぐため直射日光が当たらない半日陰に置きます。逆に冬は日光不足になりやすいため、カーテンを開けて陽の光に当ててやりましょう。

また、耐寒性があまり高くないので、冬は気温が下がる窓際に置くことは避けましょう。

ペペロミアの用土

ペペロミア・オブツシフォリアは、根腐れを避けるため水はけの良い用土で育てます。赤玉土(小粒)、軽石(小粒)、腐葉土を6:2:2の割合で使用します。手軽に植え付けしたい場合は、市販の観葉植物用の土を使用すれば間違いがありませんよ。

水やり

厚い葉にたっぷり水を蓄えているので、水やりは土が乾いてからたっぷり与えるようにします。上述のとおり、湿気を嫌う植物のため、水のやりすぎは根腐れの原因となりますので注意します。

肥料

肥料はよく育つ時期の5月〜9月に与えます。遅効性化学肥料は2ヶ月に1回、液体肥料の場合は2週間に1回与えます。生育が止まる秋〜冬には、肥料は必要ありません。肥料の与えすぎは逆効果となりますので注意してください。

病気

ペペロミア・オブツシフォリアを育てる上で注意すべき病気は「ハダニ」と「カイガラムシ」です。どちらも発生してしまうと駆除に手間がかかりますので予防が必須です。定期的に霧吹き等で葉水を与え、風通しの良い場所で管理することで予防することができます。

ペペロミアの植え替え

ペペロミア・オブツシフォリアは鉢の中が根でいっぱいになってしまう前に(根詰まりと言います)、植え替えを行います。水やりの時になかなか水が土に染み込んでいかなかったり、鉢の底から根が出ていたりしたら、植え替え時です。

今使っているものより一回り大きな鉢を用意し、底穴に鉢底ネットを入れて鉢底石を敷きます。あらかじめ土を1/3程度入れておきます。古い鉢から抜いたペペロミア・オブツシフォリアは、土を落とし、根の様子をしっかり観察します。もし、腐った根があれば、この時に取り除きます。土を落とし根の手入れをしたら、新しい鉢に入れ、土を入れていきます。植え替えが終わったらたっぷりと水を与え、落ち着くまでは肥料は与えないようにします。

ペペロミア・オブツシフォリアの増やし方

ペペロミア・オブツシフォリアの増やし方

ペペロミア・オブツシフォリアの増やし方はとても簡単です。適期は5月〜8月の暖かい時期です。増やす方法としては、水挿し、葉挿し、挿し木など複数あります。もっとも簡単な方法は水挿しで、株から切り取った茎を、水を張ったコップなどに挿しておくというものです。茎についている葉は1〜2枚を除いて切り落としておきます。発根促進剤のメネデールを使用すると発根させやすいようです。

ペペロミア・オブツシフォリアの発根の様子
ペペロミア・オブツシフォリアの発根の様子

筆者の育てているペペロミア・オブツシフォリアは、成長に伴い樹形が崩れたため植え替えの際に剪定を行い、切り落とした茎を水挿しで増やしていったところ、もともと1鉢だったものが今では10程度まで増えています。茎だけでなく、切り落とした下葉も、水につけておくと発根することがあります。小さな株を複数育てたい方にオススメです。

ペペロミアの品種について

ペペロミアにはたくさんの品種があり、品種ごとに全く姿が違います。ここでは、人気の品種をいくつか紹介します。ペペロミアは園芸店での取り扱いも多いので、ぜひお気に入りの一鉢を見つけてみてください。

ペペロミア・ジェミニ

こちらは小さな丸い葉が連なり、地面を這うように茎が伸びていくタイプのペペロミアです。オブツシフォリアとはずいぶん見た目が違うため、同じ仲間の植物とは思えないかもしれません。こちらはオブツシフォリアよりも明るい緑色の葉なので、一鉢おくだけで室内が明るくなりますよ。

ペペロミア・イザベラ

ペペロミア・イザベラもジェミニと同じほふく性(茎が地面を這うように伸びる)の植物です。ジェミニよりもぷっくりとした楕円の葉が特徴で、ハンギングして飾ると部屋のインテリアとして活躍してくれそうです。

ペペロミア・ロッソ

イタリア語で赤という意味の「ロッソ」の名のとおり、葉の裏側が赤いペペロミアです。オブツシフォリアとは葉の形状も異なり、葉の先が細く尖っているのが特徴です。エキゾチックな雰囲気で、部屋に飾るとハッと目を引く存在感を放ってくれることでしょう。

まとめ

いかがでしたか?初心者にも育てやすく、増やしやすいペペロミア・オブツシフォリア、植物を育ててみたいけどマメに面倒を見てあげる自信がない方でもおすすめできる植物です。暖かい季節にはどんどん育っていくので、毎日観察してみたくなるかもしれませんよ。

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