室内LED栽培で色々な植物を試験的に育てているが、主にパキポディウムの実生苗などを2年程度栽培してみました。パキポディウムと室内LED栽培の相性についての考察
結論としてはパキポディウムは非常に元気に育ってくれた
2019年6月に同時に種を撒いたパキポディウム・エブレネウム(Pachypodium eburneum)、ちょうど2鉢あったので2021年の春から片方をLED栽培で、片方を通常の栽培で試した結果です。全く違う容姿になりました。明らかに成長の度合いが違います。自宅の環境では室内LED栽培で育てるほうがきちんと育ってくれるようです。環境などは後述します。
こちらの画像がちょうど実験1年前の姿です。いずれもちょっとひょろっとした感じの株に育っていました。下記の記事にあるとおりパキポディウム・エニグマティクム(Pachypodium enigmaticum)も室内LED水槽で育ててみましたが、立派になりました。
パキポディウム・デンシカウレ(恵比寿大黒)は2021年播種でこのサイズに…。
通常栽培と室内LED栽培の違い
まず前提条件として普段の栽培環境は南西向きのベランダで周囲に高い建物がいくつかあり日照条件があまりよくありません。通常栽培と室内LED栽培の比較ではなく、通常環境と室内LED栽培の差分と結果にフォーカスしてもらえたらと思います。再現性という観点で個人的にはLED栽培に興味があります。
条件 | 通常栽培 | 室内LED |
---|---|---|
日照時間 | 11時〜16時(季節による) (5-6時間程度) | 7時〜18時 (11時間LED) |
照度 | 時間や天気による | 30,000Lux程度固定 |
風通し | 良い | 良い(ファン) |
水やり | 週に1回程度 冬は月1程度 | 週に2回(水土の夜) 冬はやや控えめ |
温度 | 夏:23-35℃ 冬:15-20℃(室内) | 夏:23-30℃ 冬:15-23℃ 室内〜室内+5-6℃ |
場所 | 屋根付きベランダラック上 | ガラス水槽内 |
天気 | 天気による | ずっと晴れ |
その他 | 最低気温が10℃下回ると取り込み | 室内最低気温は大体12℃程度 |
室内LED環境については詳細は後日紹介させていただこうとおもうのですが上記の表の様な違いがあります。パキポディウムを早く大きく育てるコツとしては、よく光に当てて水やりサイクルを増やすとのではないかとおもいます。あと休眠する時間、成長しない時間をできる限り短くする。
なかなか野外でLED同様の環境を用意することは天気や季節の関係でなかなか難しく、また都市部の集合住宅であれば屋上や開いたバルコニーなどがないと同様の環境用意が難しいと思います。同様のといっても地域によって温度や日照が大きく異なります。LED栽培の場合はある程度栽培条件を合わせることができます。
同じ機材を用意した場合に、異なる部分は室温の影響を受ける温度程度です。我が家は比較的暖かめで寒い場合でも10℃を下回りまわらない環境です。
水槽の高さが450mm程度なので、あまり大きい株は入れにくいのですがパキポディウム・ホロンベンセの輸入株です。室内LED栽培を開始したらいきなり若々しくなりましたね。