2020年11月4日時点でAmazonの植物育成ライトカテゴリで1位だった65Wの3本アーム型植物育成ライトのレビュー。Amazonのレビューも220を超えている商品です。個人的には出力が少なく利便性はあるが用途が限られる製品だと思う。
OUMMET 3本アーム型 65W 植物育成LEDライトについて
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まずAmazonで取り扱っている中華メーカー商品なので製品名が不明である。ASINベースで登録されている商品名は「植物育成ライト LED 植物ライト 65W 交換用電球の設計 室内栽培ランプ タイミング定時機能(3H / 9H / 12H) 6段階調光 観賞用 3ヘッド付き 360°調節可能 195LEDランプ 日照不足解消 3スイッチモード電球 多肉植物育成 水耕栽培ランプ 家庭菜園 室内園芸 水草栽培 野菜工場 クリップ式 低消耗 省エネ USB 電源アダプター 日本語取扱説明書」です。
特徴
- フルスペクトル(380nm〜800nm)
- 65W
- 3本のフレキシブルアーム
- 電球はアルミボディーで放熱性が良い
- 1灯点灯、2灯点灯、3灯点灯が選択できる
- タイマー付き
- 照度を5段階でコントロールできる
- USB電源
- amazon.co.jpの取り扱いページ
OUMMET 3本アーム型 65W 植物育成LEDライトのインプレ・レビュー
製品本体(アーム部分と電源周り)
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よくある中華製製品の箱という感じ。メーカー名が印刷されている。
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箱を開けたところ。案外小さい箱だなとおもったけどちゃんと収まっている。
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フレキシブルアームの長さは約40cmでした。それほど柔らかくなく付属の電球の自重には耐えられる程度には強度はあります。
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電源コントローラー部分はちゃっちいが、それなりに作られている。
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ACアダプター。所謂USB電源、ちゃんと日本のプラグになっている。稀に輸入したスマートフォンや輸入した電子機器は変換アダプタが付いていたりEUのプラグだったりもするが。もはやUSB電源だったことからあまり出力を期待していないけれども、OUTPUT(出力)を見てもらうと5Vの3.0A出力。要するにこのアダプターは15Wの電源である。
LED電球部分
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案外ちゃんとしている感がある。E26/E27のソケットに対応するようだ。LEDの素子に透明なカバーがされている。このライトは単体でも購入できるようです。1本1,200円。なおamazonには195LEDと書いてあり確かに5x13x3本=195LEDチップ。チップは2835という汎用的なフルスペクトルのLEDチップのようだ。

要するにジェラルミンでアルミ合金か。それなりにきちんと作られているように思える。

5V専用なので、一般家庭のソケットにいれて点灯するとLEDが飛ぶか発火するかヒューズが入っていれば飛ぶか何かしら起こるので注意してください。
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一応フルスペクトルで、理想に近い波長になっているように思えるのだが、実際に測定をしているわけではないのでメーカーを信じるしか無い状態。ちなみに付属のマニュアルには380nm〜780nmと書いてあり、amazonに表示されているスペクトルは800nmまで描かれているので怪しさはあります。
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付属の紙マニュアルに記載のスペクトル。横軸がちょっとおかしい。波形もamazonに表示されているものとちょっと違う。
OUMMET 3本アーム型 65W 植物育成LEDライトを実際に点灯してみる(消費電力・照度計測)
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点灯してみた。思ったよりも明るくない。消費電力を計測すると13.7Wである。もはやこの消費電力のことはどこにも書いてないのだけれども。照射角度は120度らしいが13.7Wにしてはやや出力は小さいかもしれない?電球1本あたりは4.5W程度の植物育成LEDライトとして考えたほうが良い。
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3灯点灯の直下、45cmのところで計測したところ約1,600Luxとなった。かなり照度が低い。計測は下記の商品で行いました。
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1灯点灯で直下10cmのところで約10,000Lux、20cmのところで約4,000Lux、30cmのところで約2,000Luxとなった。実際10,000Luxだと明るい日陰程度の照度になる。日照が必要な多肉植物や塊根植物には厳しい照度だとは思う。
補助的に利用したり、日照要件が強くない植物であれば10cmで照射しないといけないが10,000Luxあれば育てられるかもしれない。20cm程度だと扱いやすくそうすると4,000Lux、熱帯系や山野草など日陰向きなシェードプランツはいけそう。
LEDライトの設置例
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実際に設置してみました。フレキシブルアームが背の高い植物や背の低い植物に合わせて設置できたり、2本近づけて設置することで光量を確保するなど設置自由度が高くて良いと思った。
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上記の写真の状態で、左のライトで照射されている植物の葉の部分の照度を計測すると6,186Lux。明るさ的には日陰という感じ。10時間積算できるならば直射日光に1時間あたったくらいにはなる。
2灯照らしている方は左のライトより少し植物までの距離があるが2灯のおかげか約6,000Luxだった。
OUMMET 3本アーム型 65W 植物育成LEDライトの総論
合計出力13.7W程度で4.5Wの植物育成用LEDライトをフレキシブルアームで3つコントロールできるという製品として考えたほうが良いだろう。4.5W程度だと多くの多肉植物や塊根植物は至近距離照射でもやや厳しいかもしれない。近距離照射で90%遮光程度の光量であるということを念頭においておく必要がある。
商品の詳細や購入についてはamazon.co.jpの取り扱いページにて。