ユーフォルビア・オベサを種から育てる実生、成長記録(2016年6月〜更新中)

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丸くてかわいいユーフォルビア・オベサ(Euphorbia Obesa)を複数株の実生をしているので記録として。播種から発芽などの記録、写真を撮影したタイミングで更新していきます。ぜひ興味のある方はブックマークに入れるかフォローください!

オベサの種の入手

オベサ(obesa)の種の入手は自花受粉で可能
まだそれほど大きいオベサではないですが沢山の種が付きました

ネットでたまに販売されていますが、オベサ(Obesa)は雌雄別体なので自家受粉をして種を取ることができません。しかしある程度成長した開花済みの元気な雄株と雌株があれば比較簡単に種が取れます。開花の時期も同じ環境で育てていれば合いやすく、また1度の開花が長いことと、開花時期としても年に数回開花してくれるのでタイミングをあわせることも容易な部類です。また発芽率も高めでその後枯れてしまう率もそれほど高くなくうまくいきやすいと思います。

一番むずかしいのが雄株と雌株を入手すること。開花中の株でなければなかなか見分けが付きません。

参考までにオベサの雄株と雌株の見分け方を書いています。

オベサの種の播種について

種は鮮度がありますので自分で採取した場合はできるだけ早く蒔くようにします。蒔く際に種を水につけておくと発芽率を高めることができる。種を水に漬けておき種が割れたら用土に植え付けます。

用土に関しては、植え替え予定ではないなら数年は同じ環境になるため通常の多肉植物と同じ環境が良いと思います。赤玉土+腐葉土の細かめの用土に植え付けています。

発芽して小さいうちは腰水が有効です。カビが生える心配があるかたはベンレート水和剤などの殺菌剤を散布しておきますが私は行っていません。用土は使い回していません。季節は春先が良いと思います。冬の寒さに当たる前にある程度成長を期待できるからです。

オベサの成長について

なかなか大きくなりません。特に実生から育てて数年は根の張りが少ないのか成長しない。ただ個体差があり急に大きくなる株も稀にいます。上の種が付いたオベサは小さい頃に購入した株ですが、5年以上は経過していると思います。成長速度はサボテンに近い感覚です。

発芽のタイミングについて

オベサ(obesa)実生からの発芽数日後
オベサ播種から数日後に撮影

温度と湿度がある程度確保できる環境であれば数日〜1週間以内には発芽が始まります。この状態で播種から15日くらいです。他にも多くのオベサを育てていますが日照が足りないともやしみたいな長い感じに育ってしまうように思えます。大体午前中の2-3時間の日が当たるところで育てています。最初は双葉のようなものが出ます。

オベサ(obesa)実生から1ヶ月後くらい
オベサの実生から1ヶ月後くらいに撮影

約1ヶ月でオベサらしさが出てきます。背が高いものは少し心配になりますがきちんと育つ場合が多いのでいじらないでおくと良いです。もしいじる時は根が張る前に丁寧に扱ってください。推奨はしません。

オベサの実生後半年くらい

オベサ(obesa)実生から半年後くらい
オベサの実生から半年後に撮影

上の写真とは違う鉢ですが、寄せ植えをするとこのような雰囲気になります。半年くらいになると個体差が出てきます。形が丸いものやいびつなもの。まだ模様はでてきません。また成長速度が用土の状況なのか個体差なのかわからないですが違いが出てきます。

用土なのか個体差なのか成長の度合いは違う

成長の早い株は色味も変わってきますがこれは温度や湿度による変化かもしれません。

オベサ実生から2年後に撮影
2年後に撮影、成長の早いものは倍以上のサイズがあったり

1年〜2年位でオベサっぽくなります。まだ自宅の環境では確認できてないですが、2年くらいで成長が早いものは開花するかわからないが開花しそうな株もあります。

2018年6月に撮影した実生のユーフォルビア・オベサ
2018年6月に撮影した実生のユーフォルビア・オベサ

上の方の株は日焼けかなにかで傷んでいるけれども。撮影日は2018年6月とちょうど2年ですが、オベサっぽい模様と形、色味の個体差などが出てきていると思います。このくらいの個体差がでてきたあたりからは愛着が湧いてきます。

オベサ(obesa)実生から2年、比較的大株。
成長が早い株では花が咲きそう

ピンぼけしているが、成長が早い株は花らしきものが付いた株も。1年位で植え替えには耐えられるようにはなります。ただ小さいうちはできる限り植え替えないほうが良いと思います。

オベサ実生の様子(2018年7月16日)
2017年7月16日に撮影した実生のユーフォルビア・オベサ

成長点の周りが若干緑色が濃い感じになっている。その部分がここ最近に成長した部分である。少しずつ成長していることがわかる。サボテンでいうところの刺座・アレオーレ(しざ・areole)が少し増えていることがわかる。この部分から花を咲かすわけだが年間で数個増えるくらいの成長である。

オベサ実生の様子(2018年8月7日)
2018年8月7日に撮影した実生のユーフォルビア・オベサ

2018年の夏は非常に高温多湿ではあったが元気に成長しているようにみえる。

2018年10月5日に撮影した実生のユーフォルビア・オベサ
2018年10月5日に撮影した実生のユーフォルビア・オベサ

2018年は非常に猛暑で9月に入ってから涼しくなってきた頃より成長をしてくれている。前回に比べると全体的に色が緑色になり元気に思える。ぷっくりしてきた。

2020年1月15日に撮影した実生のユーフォルビア・オベサ
2020年1月15日に撮影した実生のユーフォルビア・オベサ

あまり成長をしていないと思っていたが、こうしてみると成長をしてくれている。播種から約3年半。用土に肥料分がなくて極稀に液肥を与えているがそろそろ植え替えをしてあげたほうがよいように感じている。

みなさんもオベサの雄株と雌株があれば種を作って実生をしましょう!

オベサの雄株と雌株の見分け方です

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。