ロフォフォラ 翁ジュニアの育て方

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翁ジュニアは、ぽってりと丸いフォルムをしています。それだけでもかわいいのですが、鋭いトゲの代わりにふわふわとした綿毛を生やします。そんな見た目から日本では愛好者が多いです。翁ジュニアの育て方や増やし方をご紹介します。

ロフォフォラ 翁ジュニアの紹介

ロフォフォラ 翁ジュニア、上からの写真

サボテン科ロフォフォラ属に分類されています。「ロフォフォラ」は「ロホホラ」と記載されていることもあります。

ロフォフォラ属は基本的に「翠冠玉(すいかんぎょく)(ディフューサ)」「烏羽玉(うばだま)」「銀冠玉(ぎんかんぎょく)」の3種と言われています。ロフォフォラ属は肌の色や形状、綿毛の長さの個体差が大きく、同じ種であっても、その特徴によって品種名を変えて販売されているようです。「翁ジュニア」はそのような経緯でなにかしらの特徴を持っていたから「翁ジュニア」だと名付けられ、広められているロフォフォラです。

肌の色は灰緑色をしていて、触ると堅めのウレタンのような柔らかい触感です。刺座の数は少なめで、それに伴って「稜(りょう)」という肌の溝も少なめです。一般的なサボテンでは刺座から鋭いトゲが生えますが、翁ジュニアは綿毛を生やします。

ロフォフォラ 翁ジュニアの開花画像

初夏頃に白い花を咲かせます。

ロフォフォラ 翁ジュニア育て方

風通しのよい屋外で管理してください。直射日光を当ててしまうと株の肌が焼けてしまい、茶色くなってしまいます。そのため、直射日光が当たらない軒下で管理したり遮光シートを施すときれいな肌を保てます。

私は「水やりは雨で、遮光は真夏になってから」というスパルタな育て方をしているので綿毛はへたってしまい、日焼けし放題になっています。

2019年7月17日に撮影(ロフォフォラ 翁ジュニア)
2019年7月17日に撮影(ロフォフォラ 翁ジュニア)

購入した直後の2年前は美肌でした…。

2017年10月9日に撮影(ロフォフォラ 翁ジュニア)
2017年10月9日に撮影(ロフォフォラ 翁ジュニア)

こうしてみると2年間でほとんど大きくなっていないことがわかります。

雪が降りだす時期になると屋内に取り込んでください。

水やり

成長期の4月から10月までは一週間に一度、鉢底から水がでてくるまでたっぷりと与えます。11月頃から徐々に水やりの間隔をあけていき、12月の中旬からは断水します。

頭からじゃぶじゃぶと水をかけても枯れることはありませんが、綿毛のふさふさ感がなくなりますので、綿毛のふんわりした感じを保ちたい方は株元から水やりをしたり、腰水で水やりをするとよいです。

植え替え

用土は市販のサボテンの培養土を使用すると確実です。ご自身で配合される場合は水はけのよい配合にしてください。培養土に肥料が含まれていない場合は緩効性肥料を加えてください。

ロフォフォラ属はサボテンの中でも根が太く、塊根状態になります。そのため、植え替え時に根を傷つけると菌などが感染するリスクが高いので注意が必要です。

植え替えの手順

  • 植え替えの二週間ほど前から水やりを停止し、根を乾燥させます。
  • 鉢から株を抜きあげて古い土をきれいに落とします。
  • 清潔なハサミ(キッチン用のアルコール等で拭くとよいです)で先端の細い根をカットします。
  • すぐに植え付けずに一晩切り口を乾燥させます。
  • 用土を入れた鉢に植え付けて完成です。

ロフォフォラの増やし方

子株で増やす

子株を出しますので植え替え時に親株から切り離すことで増やします。

鉢に植わったまま切り離そうとすると子株から出ている根を切ってしまいますので、切り離し作業は植え替え時に土を落とした後に行うとよいです。切り離した子株についてもすぐに植え付けず、一晩切り口を乾燥させてから鉢に植え付けてください。

胴切りで増やす

自然に子株が出てくることを待つ以外に「胴切り」という方法で増やすこともできます。

胴切りをして頭の方は大変デリケートな状態となりますので、胴切りの適期は春か秋に行うとよいです。

アルコールなどで消毒をした切れ味の良いカッターなどでカットします。根元の部分も頭の部分も雨や直射日光が当たらないような涼しい場所でよく乾燥させます。

数か月経つとカットした頭の方は根が生えてきますので、サボテン用の培養土を入れた鉢の上に置きます。根元の方はうまくいけば複数の子株が出現します。数年はかかると思いますがその子株が大きくなってぎゅうぎゅうになってきたら土台から切り離し、胴切りの際と同様、切り口を乾燥させてから個別に植え付けるとよいです。

実生で増やす

ご自身の株で種を取りたい場合は、自家受粉しにくいようですので、交配相手を用意する必要があります。

ネットで種の販売もされているので活用されるのも良いかと思います。

種まき用の用土や細粒の赤玉土を鉢に入れ腰水にします。種をまき、鉢の上に半透明の板やビニール袋をかぶせ、保湿をします。数日で芽が出てくるのである程度大きくなったら、鉢の上の板やビニールをはずします。上から水やりをしても苗が浮いたりしない大きさになったら腰水をやめます。さらに成長したら春や秋にサボテン用土に植え替えます。

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ロフォフォラの販売

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この記事を書いた人

だいたいちょっきん

都内で南西ベランダで植物を育てています。