自宅の栽培環境の温度は気になるところ。特に最低気温や最高気温など。スマートフォンで過去の気温や湿度、リアルタイムで気温や湿度をチェックできる温度湿度ロガーの「Inkbird」を使ってみたので紹介とレビュー。爬虫類を育てている人が多く利用しているようです。
温度湿度ロガー「Inkbird mini (IBS-TH1 mini)」の紹介
温度、湿度センサーを搭載しBluetoothで通信をするスマートセンサーです。スマホに「Engbird」というアプリケーションを導入して、そのアプリを通じて温度や湿度の状況。蓄積した過去のデータを見たりすることができます。温度管理がシビアな爬虫類を育てている方などにもおすすめ。
ボタン電池で駆動をして、アプリで設定した周期で気温と湿度を記録していく。値段はIoT機器としては比較的安価で2,800円程度。Amazon.co.jpでメーカー直販の形で販売されています。→Inkbird-ミニ
1/30〜2/6までのweeklyビュー。設定は30分に1回のモニタリングとしています。上部に気温の折れ線。下部は画像が切れていますが温度の分布となっている。
同じく同期間の湿度です。この様にモニタリングが可能。
「Inkbird mini (IBS-TH1 mini)」ハードウェアの紹介
直径が3cm程度でプラスチック製。CR2032が2つと3Mの両面テープ、説明書が付属。説明書は英語ですがボタンの入れ方の説明のみなので英語が読めなくとも問題ないと思います。35mm x 10.5mm、約20g。bluetoothの通信距離は50mとのこと。複数台同時に利用が可能。
裏蓋を硬貨(10円玉使いました)で開けて、付属の電池を入れます。入れて蓋をすると数秒間LEDが点灯します。多分これでハードウェア側は立ち上がったのだと思う。この時点で温度のモニタリングが設定に従い実行されているのだと推測する。
あとは適当な計測したい場所に設置する。本体を観察すると防水性能はなさそう。自分はベランダの直射日光と雨が吹き込まない風通しのよい場所に設置した。
アプリケーション「Engbird」の導入と設定
iPhone(iOS)、Androidで「Engbird」というスマホ向けアプリが用意されています。アプリケーションは複数言語に対応してあり少し表記がおかしいですが日本語にもきちんと対応しています。以降Androidのアプリケーションです。多分iOSも同様だと思います。
アプリケーションを開くとGPS情報へのアクセスを聞いてきます。ONにしないとうまくセンサーとつながらない模様。bluetoothもONにしておきます。新しい機器を見つけると(MACアドレスは無視してくださいね)使用箇所を訪ねて来ます。センサーに後から名前をつけることが可能ですので適当なものを選択で大丈夫です。
本体とのペアリングは終了します。簡単。
本体の設定
登録した機器の「Setting」を押すと設定画面が出てきます。「Name」ここで機器の名前を変更できます。複数の機器を登録する場合は名前をつけるとわかりやすいでしょう。「Interval」で計測間隔を設定できます。なお計測間隔を変更すると過去のログは消えてしまうようなので注意が必要。
Intervalは電池の消耗と関係してきます。また温度や湿度を30,000レコードを上限に保存するようです。10s、30s、1min、2min、5min、10min、30minから設定できます。電池消耗と長期記録をしたいことから30minで設定しています。30000pointを30minであれば約2年ほど。なお1分だと20日程度です。
自分は使っていないですが「Calibration」で計測のズレを補正してくれるようです。
温度・湿度データの確認
「Diagram」をタップすると、詳細な温度・湿度のログが見れます。上部メニューの「Temperature(気温)」「Humidity(湿度)」でグラフを切り替え。その右のカレンダーマークで期間の切り替え。グラフの下のグレーに鳴っている部分でレンジ(長さや時期)を変更できます。
下部にはその表示しているレンジの分布図となっている。なお「Diagram」にアクセスをすると数秒経って最上部のステータスが代わりスマートフォンにInkbirdからデータをダウンロードします。このとき結構バッテリーを喰っている様子。
温度・湿度データのエクスポート(ダウンロード)
「Engbird」にはデータのエクスポート(ダウンロード)機能があります。が残念ながらGoogle Pixel3 (Android9)ではメール添付でもGoogle Driveアップロードでもデータを取り出せなかった。
私は、iPhone8(iOS12)も持っているのでそちらで「Engbird」を入れてデータエクスポートをしたら取り出せました。
エクスポートしたデータを使ってCSVファイルをExcelで開いてグラフ化(気温)にしてみました。
電池の持ちについて
サンプリング期間30分として、2週間利用。グラフチェックは数日に1回という利用方法で30%程度でした。アプリケーションを開くたびに電池残量が増えたり減ったりはしていますが概ねこの利用方法で1ヶ月〜1ヶ月半程度の電池の持ちだろう。製品付属の電池はサンプルとして添付されているケースがあるので、別途購入した電池であればもう少し持つかもしれない。電池の持ちに関しては後日レポートしたい。
Inkbird mini (IBS-TH1 mini)のレビュー
植物を栽培するに当たってなかなか植物と対話することが難しい。多肉植物など日本が原産でないものはどうしても寒さや暑さに弱いものがいる。自宅の栽培環境において温度を知ることは重要だとおもう。最高最低気温計などもあるが、スマートセンサーを導入してみるのも良いと思う。
ぜひ一家に1台、2台設置してみてベランダや栽培環境のいくつかのポイントで計測してみてください。
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