水やりチェッカー!サスティー(SUS-TEE)を使ってみた

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植物や多肉植物の水やりのタイミングは難しい。植物を枯らしてしまう要因の多くは水やりに起因することが多い。大抵の場合は水の与えすぎでの根腐れなど。そんな水やり管理をサポートしてくれる水分計のサスティー(SUS-TEE)を使ってみた。視覚的に用土内の水分がわかり水やりタイミングを教えてくれるアイテム。

サスティー(SUS-TEE)とは

植物の水やりタイミングが分かる水やりチェッカーのサスティー(SUS-TEE)
植物の水やりタイミングが分かる水やりチェッカーのサスティー(SUS-TEE)

適切な水やりタイミングを教えてくれる水分計。計測機器としては土壌水分計などがあるがこちらは電池を必要としなく単体で動作する。水やりチェッカー部分の色で土壌中の水分を教えてくれる。サイズは3種類。S、M、Lがあって3号くらいまでの小さい鉢はSサイズ(430円)、3号〜6号くらいまでの鉢はMサイズ(538円)、それ以上はLサイズ(646円)。カラーは2色展開。写真はMサイズのホワイトとグリーンです。

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水やりチェッカーのサスティー(SUS-TEE)のチェッカー部分
水やりチェッカーのサスティー(SUS-TEE)のチェッカー部分

原理は「pF値」という根っこが水を吸い上げる力を可視化することによって土壌状態をお知らせしてくれるようだ。簡単に言うと用土水分を計測できるというもの。

この商品はpF値2.0で反応するようにできている。水やりチェッカー部分が青色に変色することで状態がわかる。1.7〜2.3の値が適正範囲だそうです。数字が高くなるほど乾燥状態。

水やりチェッカーのサスティー(SUS-TEE)のリフィル部分
水やりチェッカーのサスティー(SUS-TEE)のリフィル部分、ここで水分を感じる

サスティーは電池を必要としないのでメンテナンスフリーだとはおもうが、6〜9ヶ月程度でリフィル(中身の繊維)を交換することを推奨している模様。微生物で分解されてしまうようです。根張りの旺盛な場合は侵食されそうな気がします。布の部分で水分を計測して水やりチェッカー部分を変色させる。

サスティー(SUS-TEE)の使い方

実際に鉢植えの植物でサスティー(SUS-TEE)を試してみました
実際に鉢植えの植物でサスティー(SUS-TEE)試してみました

サスティー(SUS-TEE)の使い方は簡単。用土のある程度の深さに差し込む。大体計測部分が根の深さに埋まっていれば大丈夫。

どの植物に利用するか迷ったが、旺盛に成長しているアガベ・チタノタに利用することにした。ちょうど用土部分が空いていて真ん中に挿すことができそうだったからという理由でもある。(他の鉢は結構挿し込む場所を探すのが難しい鉢が多い)

まだ表土が濡れているし、前日に水をやったのだが、数時間経っても反応しない。用土の粒度が粗く繊維部分に接触しないからだろうか。もしくは用土は濡れているが結構1日で水をすって用土の中の水分が規定値よりも減っている可能性もある。

水やりの方法は人それぞれあったやり方があると思うが、自分の場合アガベは夏場でも1週間に1回程度。表土と鉢底が乾いたと判断してから行うことが多いがその場合結構乾ききっている可能性がある。ネットをみていると2日に1回水やりをやっている人も多い。アガベに関しては腰水管理しても大丈夫なくらい根腐れしにくいとおもうのでどちらでもよいのだろうが。

またアガベに関してだけ言えば、水が好きな株は多めに与えたほうが成長が早い。

青く変色した水やりチェッカーサスティー(SUS-TEE)のチェッカー部分
青く変色した水やりチェッカーサスティー(SUS-TEE)のチェッカー部分

同日の夜に少しだけ水を与えてみた。粒度が粗い用土なので少しの水やりでも鉢底から水が流れる。そうするとすぐにサスティーの水やりチェッカー部分が青く変色した。

変色したサスティーと変色していないサスティー(SUS-TEE)
変色したサスティーと変色していないサスティー(SUS-TEE)

利用していないサスティーとのチェッカー部分比較。植物に刺さっているサスティーが明らかに青くなっていることがわかる。翌日にチェックしてみたが同様に青いままだったので、もしかすると刺した日は土壌中の水分が足りていなかったのかもしれない。これは今後水やりをやっていく上で確認していきたい。

水やりチェッカーによる水やりタイミング

2018年7月神奈川県(東部)の天気・温度実績

2018年7月23日、観測史上最高温度の40度を東京都は記録した。7月21日の夜に水を与えて、7月23日の夜にサスティーの水やりチェッカーが白くなって水やりのサインとなった。表土は乾いている状態。鉢底を覗くとまだ湿っている状態。自分の場合はあと2,3日は水やりをやらない。表土が乾いたら水を与えるという管理が推奨されるということなのかもしれない。

7月23日の表土の様子。このくらいだとやらないかなって雰囲気。赤玉土が乾燥しきっていないと判断する。

鉢の底を見ると、鉢底は乾いていないことがわかる。自分の場合はやはり水をまだ与えない判断を通常時だったらする。

幸いにもアガベは根腐れしにくい(流石にこの高温多湿状態だと厳しいかもしれないが)なので、サスティーの水やりチェッカーにしたがって水を与えてみた。自分の今までの水やり管理のスタイルとの差分が出たので、検証していきたいと思う。

更に2日後

7月21日水やり、23日水やりサイン→水やり、25日水やりサイン。この株に関しては2日間隔で水やりサインを出すようだ。表土は完全には乾燥していないが、乾いている状態といったところ。鉢底はやや湿っている状態。この水やりチェッカーが正しいのであれば自分の水やり頻度は倍必要ということになる。

大体この猛暑が続いている8月中旬まで約2日間隔で表土が乾き、サスティーは、水やりアラートを出してくれたのでそのとおりに運用をした。

サスティー(SUS-TEE)を使ってみての感想

同じタイミングで親株から外した写真のアガベと同じ程度のサイズのアガベがあるので管理の方法を変えてみて実験してみようと思う。今後、自分の水やりタイミングとの違いや、サスティー(SUS-TEE)を使った管理との違いをみてみる。

管理している鉢数が多いとすべての鉢に挿すことはできない。水やりチェッカーの利用としては、いくつかの種類のいくつかの成長度合いの植物に挿して水やり全体のモニタリング・チェックとして機能するのではないかと思う。本当は鉢1つ1つで管理をするのが理想ではあるが、自分の環境ではタイミングをみて週に何回か水やりをやっている。その定期的なタイミングでその鉢に与えるかどうかを判断している。

また種類1つにサスティーを挿しておけば、概ね育成状態が一緒であれば土壌の水分は同等であると予想をつけやすい。あとは「自分の勘」で実施していた水やりとの比較をすることで、水やりチェッカーのSUS-TEEの指示通りが一番最適だった場合、自分の全体の水やりの頻度にもフィードバックできると考える。

モニタリングをしていった感じだと、自分の潅水頻度は低いということがわかった(夏の連日35度近くなる状態でのアガベ・チタノータ)高温期にアガベの水やりを控えましょうという情報があるが、実際は水を吸っているということがわかる。

これを元に他のアガベにも同様の頻度で潅水してみたが、成長が若干早まったように思える。電池不要の水分計としておすすめです

サスティーのリフィルの寿命

一本あたり数百円と比較的安価な土壌水分計として試してみるのも良い。リフィルには寿命があり交換用のリフィルも販売されている。水やり頻度にもよると思うが、多肉植物メインで1年半程度の使用で問題なく利用できている。

購入はオフィシャルショップ(Amazon)で購入できます。3タイプ2色展開。

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。