ギムノカリキウム・バッテリーの紹介・成長記録(Gymnocalycium vatteri)

横にぽってり広がるような安定感のあるサボテン、ギムノカリキウム・バッテリー(Gymnocalycium vatteri)。とげとげしさはほどほどで、ちょっと控えめの渋いサボテン、それでいて毎年のように美しい花を咲かせてくれます。

ギムノカリキウム・バッテリーについて

ギムノカリキウム・バッテリー(Gymnocalycium vatteri)の開花
ギムノカリキウム・バッテリー(Gymnocalycium vatteri)の開花

ギムノカリキウムの自生地は南米の草原地帯だそうだ。なので通常イメージされる砂漠地帯に育つサボテンより水はいくずん多めがよく、また他の植物の陰になることもあるようで強い直射日光を必要としないものが多い。

ギムノカリキウム・バッテリーは生育の型としては、夏型に分類されますが最近の日本の夏は高温すぎるので春秋型といっても良いかもしれない。

ギムノカリキウム・バッテリーの育て方・栽培記録

春はそこそこ日当たりの良い場所に置いています。室内から外に出したばかりのときは、日焼けしないように注意して少しずつ日光に当てるようにします。

水やりは土が乾いて3〜4日したら鉢底から水が出る位与える。水やりの代わりにハイポネックスなどの液肥を与えたりもします。

普段は雨ざらしになる所に置いているので水やり代わりに雨に当てることもありますが、長雨はさけて雨の当たらない棚に移動させています。

年に2回(春と秋)位はベンレートなどの殺菌剤で消毒することをおすすめします。この株は過去に病気になりました。

ギムノカリキウム・バッテリーは殺菌消毒の後、病気の進行は止まり成長してくれていますが、茶色い跡がいくらか残ったのと、3本のトゲのギムノカリキウム・バッテリーだったのにこのところ出るトゲはなぜか1本です。

2020年7月1日にギムノカリキウム・バッテリー(Gymnocalycium vatteri)
2020年7月1日にギムノカリキウム・バッテリー(Gymnocalycium vatteri)

梅雨の終わり頃から少し半日陰になるように棚の2段目などに置いています。

自分の場合、気温が32度を超えるようなときはエアコン(28度設定)のかかった室内に避難させています。これは高温障害を避けるためです。

真夏の高温はストレスで、成長している様子もないので半休眠ということで、水やりの回数も少なくしています。

秋になって涼しくなりはじめたら、そこそこ日当たりの良い場所に移動して水やりも春と同様にします。液肥も1回か2回与えます。

最低気温が10度を下回るようになってきたら、そろそろ室内に入れます。5度以下には当てないようにします。冬は水やりはほとんどせずたまに霧吹きで湿らせるか、少し水をやる程度です。

ギムノカリキウム・バッテリーは室内でもなるべく日光に当てるように置いてあげます。温かい日には外で日向ぼっこさせたりします。

2016年3月5日に撮影したギムノカリキウム・バッテリー(Gymnocalycium vatteri)
2016年3月5日に撮影したギムノカリキウム・バッテリー(Gymnocalycium vatteri)※左側の株がこの記事で取り上げている株です。

にょきにょきと大きくならないので忘れてしまいがちですが、植え替えは2〜3年に1度は行って土を変えてあげましょう。時期は春の成長を始める頃や秋のはじめがよい。

元気に育ってくれると毎年花を咲かせてくれるでしょう。

病気に負けずがんばっている愛着のある一鉢です。

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この記事を書いた人

だいたいちょっきん

都内で南西ベランダで植物を育てています。