多肉植物をメインで育てているとカメラやスマートフォンで撮影した際にピントが一部しか合っていない写真になってしまう事がある。主にマクロ撮影での被写界深度の深い画像の作り方。
マクロ撮影した植物の被写界深度の違い
最近はポートレートモードだったり、デジタル一眼カメラなどでもボケさせたいから明るいレンズを購入するなどがあるが、植物の記録写真を撮影する場合はボケてくれないほうが良い場合が多い。
いくつかの手法で深度合成と被写界深度の深い撮影(画像)を試してみました。
APS-Cのデジタル一眼レフカメラに35mmのマクロレンズ、絞りはF11で撮影。三脚を利用しているので絞りをもう少し絞るとピントの合う範囲は広くなると思います。が成長点中心にしかピントが合っていない状態。よくある写真です。
なんとかフリーソフトで焦点合成(深度合成)できないかと調べたところMacだとImageJという研究向けの画像編集ソフトにプラグイン(StackReg、TurboReg、Extended Depth Field)を入れると深度合成ができるようだったので処理してみた。WindowsだとCombineZMというアプリが良いらしい。
解像感が甘くなってしまったのですが何もしない写真よりは多少ピントが合う範囲が広いか?
ゆるぷは「ゆるく園芸を楽しむブログ」をコンセプトにしてできる限り世の中のテクノロジーを享受するため安価に済ますをモットーにしているんですが、サブスクになったPhotoshop CC 2020(mac版)です。ImajiJの導入を試行錯誤しながら色々頑張っていたのに作業も楽で処理時間も一瞬でした。そしてめちゃくちゃ綺麗にできました。流石フォトショ…。
色々な撮影機材を持っているのですが、2018年販売と少し古いがGoogle Pixel3が優秀すぎてずっと植物写真撮影に使っています…やや暗い環境でもとても綺麗に撮影できた…。深度合成するためにはフォーカス違いの写真を複数枚(今回は7枚)用意したのですが一発でこれです。恐るべし。
被写界深度の深いマクロ画像を撮影する考察
ほんとスマートフォンの進化がすごいの一言。もう少し悪い環境や小さいモノを撮影する場合などには有効かもしれませんが今のところはスマートフォンで十分かもしれない…です。
ポートレートモードや後からピントをずらせるのは元々被写界深度が深いスマートフォンの特性を生かしたものですが、近年のスマートフォンの進化でマクロ撮影もだいぶ容易になったように思えます。
スマートフォンは2018年くらいからだいぶ良くなった
話はそれますが、2018年にGoogle Pixel3とiPhone Xが発売されました。(Samsungも頑張っているようだけど知りません)夜景モードとポートレートモード、画像処理エンジンの性能向上などで飛躍的に性能が良くなったように思えます。2020年はiPad Pro、iPhone 12 ProにLiDARセンサーが搭載され更に進化しそうで楽しみ。
少し古い話だと、残念な状況のファーウェイのHUAWEI P9(2016)、HUAWEI P10 Plus(2017)あたりからスマートフォンの性能や特性を生かしたカメラが出てきたように思える。
新しい技術の恩恵を受けてより楽しんでいけたらと思います。
この記事のモデル植物は?
ユーフォルビアのタコモノ、Euphorbia gorgonisさんでした。