植物用LEDライトのアマテラスLED(AMATERAS LED)の紹介と設置距離の考察

植物用LEDライトのアマテラスLED(AMATERAS LED)の紹介と設置距離の考察

数年ぶりに室内の植物栽培環境を整えようと、植物育成LEDライトのアマテラスLED(AMATERAS LED 20W)を購入したので商品の紹介と設置距離による照射範囲などの考察、スペクトル表も掲載。

アマテラスLED(AMATERAS LED)について

アマテラス(AMATERAS LED)の箱アマテラス(AMATERAS LED)の箱

太陽光に近い波長を意識した商品。所謂フルスペクトルの植物栽培用LEDライト。演色性がよくより自然に見える(Ra97)、一般的なLEDシーリングライトなどに比べても高演色で非常に自然に近いと言える。色温度はほぼ白に近い5900K。

残念ながら太陽光に近い波長を意識したと謳っているが波長分布のデータ、スペクトル分布(分光分布)は公開されていない。ページ下部にスペクトル分布のグラフを計測しましたので参考してください。

下記のページでアマテラスと兄弟機種?のツクヨミとの比較、レビューを掲載しています。合わせてどうぞ。

アマテラスLED(AMATERAS LED)の外観

アマテラスLED(AMATERAS LED)の外観画像① (20W版 アマテラスLED)アマテラスLED(AMATERAS LED)の外観画像① (20W版 アマテラスLED)

アマテラス(AMATERAS LED)はCOBのLEDチップを使っているみたい。普通のネジで組み立てられているようなので分解したらどのようなチップを使っているのかわかる気はするが大体高演色タイプでCOBのLEDチップだとフルスペクトルかな。本体価格が非常に効果な植物用LEDライトだが結構コストが掛かっているように思える。

アマテラス LED(AMATERAS LED)の外観画像② (ソケットはE26)アマテラス LED(AMATERAS LED)の外観画像② (ソケットはE26)

放熱フィンがアルミ製か、本体部分は樹脂製になっていて、いずれも黒塗装で電球単体としてはおしゃれな感じだ。アマテラスLEDのソケットは一般的な通常サイズの電球と同じE26という規格です。

アマテラス LED(AMATERAS LED)の外観画像③:リフレクターを外した様子アマテラス LED(AMATERAS LED)の外観画像③:リフレクターを外した様子

アマテラスLED(AMATERAS LED)の反射板(リフレクター)を外した状態。フィンの部分はスリッドとなる。LEDチップはネジ止めされているが取れそう。

アマテラスLED(AMATERAS LED)のスペック

  • 照度:18,050lux ※照射距離40cm
  • PPFD:406μmol/m2s ※照射距離40cm
  • 全光束:2,098lm
  • 色温度:5900K
  • 演色評価数:Ra 97
  • 消費電力:20W
  • 寿命:30,000時間
  • ソケット:E26
  • サイズ(高さ):140mm
  • サイズ(幅/φ):120mm
  • 重量:295g
  • PSEマーク認証済み

細かく性能を表示してくれています。植物用のLEDライトは結構どこぞのものかわからないものが多いが、PSEマーク認証済みは1つラベルとしては安心できます。植物の光合成に関する表現としてはPPFDを用いることが適当という文献あり(※参考:植物生産における光に関連した単位 東海大学 星 岳彦

数年前にIKEAから植物育成用のLED電球が突如販売された。IKEAという安心のブランドでお値段999円。スペックを単純化すると800lmで10W、3つ購入して並べると約3,000円で2,400lmではあります。

アマテラスLED(AMATERAS LED)の機能性

アマテラス LED(AMATERAS LED)はリフレクターが着脱式アマテラス LED(AMATERAS LED)はリフレクターが着脱式

面白いのが反射板(リフレクター)が着脱式、LED電球に装着されているリングを外すと中の反射板を取り外すことができる。取り外すことで光の強さを和らげて広く照射できるようになる。反射板の有無による違いは後述する。

アマテラスLED(AMATERAS LED)のスペクトル表

アマテラス LED(AMATERAS LED)のスペクトル表アマテラス LED(AMATERAS LED)のスペクトル表

アマテラス LED(AMATERAS LED)のスペクトル表です。演色評価数Raは96.3でした。青色450nmあたりが強いピークがありますがそれ以降は赤色までフラットな特性であることがわかりました。

スペクトルの違いが植物体の反応にどうつながるかを論文ベースで見たい場合は、Aloe arborescens のLED論文を読む。赤色と青色で何が変わるのか も参考になります。製品レビューとは別に、赤系で増殖量、青系で反応の質が動くという読み方の補足になります。

さらに、LED 環境で育った葉が外の光へどう順化するかまで含めて考えるなら、LED育ちの株はなぜ外で変わるのか。光質順化の論文を読む も参考になります。設置距離や光量だけでなく、葉そのものの作られ方が変わる可能性を論文ベースで整理しています。

アマテラスLED(AMATERAS LED)の照射範囲と設置距離

アマテラス(AMATERAS LED)の設置距離による照射範囲アマテラス(AMATERAS LED)の設置距離による照射範囲

曇天時(やや空が見える曇り)の同じアプリケーションを使った照度計測は正午、太陽下で約18,000lx、軒下(直射日光が出ていれば日陰)で約6,800lx、軒下棚下(直射日光が出ていれば日陰もしくは半日陰)で約2,600lx、室内窓際(直射日光が出ていれば日陰)で約2,000lxだった。

参考:晴天時の太陽下との比較

晴天時(直射日光が射している状態)の同じアプリケーションを使った照度計測は正午過ぎ、太陽下で約85,000lx、軒下で約6,800lxだった。

設置距離と照射範囲、光の強さの考察

中心部の光の強さがほしい場合は反射板をつける。中心部以外は反射板有無によって大きく変わらないことと中心部と周辺の差が大きくなるため、強光線が必要な植物を中心に置くもしくは少数の植物に照射する場合に適していそう。

反射板がない場合でも設置距離40cmで、中心から20cm程度で光の強さは半減してしまう。差は倍程度なので設置する植物の種類などでうまくコントロールができそう。

あとは置く植物の高さによって照射距離が変わること。設置距離40cmであれば鉢の高さを入れると30cm程度になるので光は強くなる。(後日30cmでも計測してみます)、2台(2灯)並べて置くことで光の強さは論理値では倍になる。多肉植物をLED栽培する際は3灯位は欲しくなるかもしれない。

実際の設置例

※記事の内容にご指摘がある場合は、お問い合わせフォームよりお願いいたします。

ゆるぷ

ゆるぷ

RE:YURUPUの管理人、旧編集長。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。