アルブカ・ナマクエンシス(Albuca namaquensis)の育て方、栽培記録

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くるくるした葉っぱが特徴の小型種、アルブカ・ナマクエンシス(Albuca namaquensis)の紹介と育て方。

アルブカ・ナマクエンシスについて

アルブカ・ナマクエンシスの葉、くるくるしている。
アルブカ・ナマクエンシスの葉、くるくるしている。

南アフリカ原産で、ケープバルブ。アルブカ属のナマクエンシス。南半球であるため日本とは季節が逆。東ケープ州のポート・エリザベスは冬は最低気温が8度(最高気温は20度)夏は最低気温が18度(最高気温は26度)と季節感がある気温となっている。年間を通じて降雨量は少ない。秋に球根から葉を出して春に花を咲かせ葉が枯れる。

2016年12月に撮影したアルブカ・ナマクエンシス。2シーズン前のほうが巻きが強かった。日照の関係だろう。
2016年12月に撮影。2シーズン前のほうが巻きが強かった。日照の関係だろう。

アルブカ・ナマクエンシスは日照を強く、乾燥気味に、要するに厳し目に育てると葉のまきが強くなる。が自分の環境では毎年ややだらしない感じになってしまう。

アルブカ・ナマクエンシスの葉の拡大
アルブカ・ナマクエンシスの葉の拡大

アルブカ・ナマクエンシスの葉は細く、くるくるとした葉に毛のようなものがついているのが特徴。よく流通しているアルブカ・スピラリス・フリズルシズル(Albuca spiralis ‘Frizzle Sizzle’)などとは毛の有無で判断できるだろう。またフリズルシズルは園芸品種であるため葉が立派であるが本種は非常に細い。

花は可愛らしいアルブカの花が咲く。

アルブカ・ナマクエンシスの育て方

植え替えについて

植え替えは葉が完全に枯れたあとに行う。分球している場合は鉢上げして増やすことが可能。

増やし方

分球もしくは、タネからの実生で増やすことができる。

用土について

水はけの良い用土を利用する。ゴールデン培養土 :赤玉土:鹿沼土を1:1:1で混ぜたものに少量のマグァンプKを元肥として入れている。肥料を入れると成長が早いが入れなくともよいだろう。

アルブカ・ナマクエンシスの栽培記録

2017年10月10日に撮影したアルブカ・ナマクエンシス
2017年10月10日に撮影したアルブカ・ナマクエンシス

夏が終わり涼しくなってくると冬型球根のアルブカ・ナマクエンシスは動き出します。多少水を与えると動き出しが早くなるように思います。

2018年10月5日に撮影したアルブカ・ナマクエンシス
2018年10月5日に撮影したアルブカ・ナマクエンシス

春に開花すると葉が枯れてくる。この頃から断水をすると葉が完全に枯れる。夏の間は風通しの良い日陰で水を与えず断水で管理をする。秋に葉が出てきたら水やりを徐々に再開する。

2019年3月16日に撮影したアルブカ・ナマクエンシス
2019年3月16日に撮影したアルブカ・ナマクエンシス

アルブカ・ナマクエンシスの開花。若干花芽が上がったときから日照不足で長くなってしまった。そのため自重で若干倒れ気味。花も完全に開かなかったので開花感はないが、春先にきちんと咲いてくれた。花は他のアルブカと同様の花で、小ぶりの花ながら鼻を近づけると香りがする。

(参考)アルブカ・コンコルディアナの花

参考までに、同時期に咲いているアルブカの仲間、コンコルディアナの開花の写真です。ほとんど同じような花の構造をしています。

2021年3月22日に撮影したアルブカ・ナマクエンシス
2021年3月22日に撮影したアルブカ・ナマクエンシス

このページの一番古い写真から5年が経過しているのですが分球することなく毎年花を咲かせてくれています。もう少し肥料や水を多めに与えたほうが良いかもしれません。冬の管理は軒下越冬で、2020年冬シーズンも一度も室内に取り込みませんでした。

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。