アガベの食害レポート(アガベの害虫について)

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あまり害虫がつきにくく育てやすいアガベに食害がでていたので、レポート。アガベのように葉の更新に数年かかる植物で食害は、鑑賞価値が下がってしまうので極力発生しないでもらいたい。

アガベの害虫に関して

アガベには多肉植物で代表的なハダニやカイガラムシなどが非常につきにくいと思う。もしかすると灌水(水やり)の際に他の多肉植物よりも植物の上部から水を与えていたり、軒下でも雨がやや当たるところに置いてあるという自分の環境の影響かもしれない。

どちらかというと炭疽病か何かのカビ、菌による病気になることが多いように思える。下記は参考までに。

アガベに食害がでた!

2019年5月31日に撮影した食害アガベ・吉祥冠錦
2019年5月31日に撮影した食害アガベ・吉祥冠錦

アガベを長い間育てているが、目に見える食害が発生したのははじめて。成長点までは到達していないだろうから時間をかければ綺麗になるとおもうが、やっと良い感じに成長を始めてくれたアガベ・吉祥冠錦なだけに残念。

更に隣の鉢のアガベ・オカフィ(Agave ocahui)。アガベの葉っぱって美味しいのだろうか。ガッツリ食べられています。鉢の周りを探索しましたが、犯人は見つからず。二次被害が出ないようによく確認するようにし見つけ次第駆除をしなければならない。

多分犯人は、「シャクトリムシ(尺取り虫)」の可能性

自宅の環境で唯一の大きめの害虫はシャクトリムシ(尺取り虫)の場合が多い。以前は落葉樹をベランダで育てていたときによくついていた。また黒い大きめの糞が落ちていた。たまに大事な植物にもついていることがあった。

多分、この絵面はインターネットでははじめての画像なのではないだろうか。マダガスカル原産のマメ科の植物、センナ・メリディオナリスで食い散らかした尺取り虫の写真です。

大体の場合は糞が落ちていたり葉が食害を受けているのに気づいてから発見。大体の場合は2-3cmくらいに成長したものを発見することが多い。観察をしているとたまに1cm未満の細い紐のようなシャクトリムシを見つけることはあった。

この食害を見ると、すでに結構大きく成長しているだろう。大量発生をしていない限りは見つけ次第、割り箸などで取り上げて駆除する。スミチオン乳剤のような殺虫剤で駆除できるが、鉢数が多い場合で大量発生していないと予防は難しいだろう。

もしくはバッタなどの昆虫の可能性も。

食害アガベのその後の経過状況

2019年8月17日に撮影した食害アガベ・吉祥冠錦
2019年8月17日に撮影した食害アガベ・吉祥冠錦

成長点は問題がなく、問題なく成長を続けてくれています。葉が完全に更新するまでは数年が必要かとおもいますがこれもまた一つの成長の記録ということで。日照があまりよくないからか、株が大きくなってきたからか中斑が鮮明になってきました。鉢から完全に葉がはみ出ているので水やりが大変です…。

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。