アデニア・グラウカを挿し木で増やしてみる

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塊根部分がぼってりとしていてかわいいアデニア・グラウカ。成長する株はぐんぐんと枝を伸ばすので毎年春先に強剪定しているが、いつも破棄していて可愛そうなので挿し木を試してみました。アデニア・グラウカの挿し木レポートです。

アデニア・グラウカの挿し木実験から…
1862日(約5年1ヶ月4日)経過中

2021年1月31日に挿し木苗を更に強剪定してみました。

アデニア・グラウカの剪定について

アデニア・グラウカの剪定

アデニア・グラウカは剪定せずにそのまま育てることが可能だが、成育が旺盛な株はぐんぐんと枝を伸ばしてゆき(正確には巻きひげで伸ばしていく)1年で1mを超える高さ(長さ)に成長する株もある。一般的にアデニア・グラウカは強剪定をして楽しむ方が多いと思う。

そのかわり毎年多くの剪定した枝が出てしまう。挿し木ができることは知っていながらも無限に増えてしまうため破棄をしていたが今年は1本、立派そうな剪定した枝を挿し木にすることにした。

アデニア・グラウカの剪定の記事については下記を参照してください。

アデニア・グラウカの挿し木方法

2019年3月22日に剪定したアデニア・グラウカ
2019年3月22日に剪定したアデニア・グラウカ

2019年3月22日に剪定。剪定してからすぐに今回は挿し木用の用土ではなく、余った用土(培養土)を入れておく大きめの鉢に扱いはあまり良くないがそのまま挿した。また他の植物と同じタイミングで灌水(水やり)を行った。

剪定のタイミングはできれば春の新芽が出る前に行いたい。成長を再開してから剪定をしても挿し木はできるとおもうが、親株がどのように成長するかはわからない。

新芽が出てきたので抜いてみる

2019年5月18日に撮影した、アデニア・グラウカの挿し木
2019年5月18日に撮影した、アデニア・グラウカの挿し木

2019年5月18日。挿し木から約2ヶ月。他のアデニア・グラウカなどが例年よりも遅く新芽が出始めた頃、挿し木をした枝からも新芽がでてきた。適当なタイミングで水やりをやっていたにもかかわらず新芽が出てきて、そもそも枝自体の体力で出てきたのかもしれないが、あまりの用土置き場では可愛そうなので抜いてみた。

きちんと発根していることが確認できた

用土に埋もれていたので水洗いしてみたが新しい根が出ていることがわかった。

アデニア・グラウカの植え付け

その後植え付けを実施。このまま成長をするのか、塊根部分が大きくなるのか?などが気になるポイント。

アデニア・グラウカの挿し木、植え付け後

2019年6月3日に撮影したアデニア・グラウカの挿し木苗(約半年後)
2019年6月3日に撮影したアデニア・グラウカの挿し木苗(約半年後)

2019年6月3日。植え付けから約1ヶ月後だが、順調に新芽を出して成長をしているようだ。このまま塊根部分が大きくなってくれると、アデニア・グラウカらしさがあり見栄えもよくアデニア・グラウカの流通量がかなり増やせるのではないかと思う。

選定したアデニア・グラウカの親株の様子

親株はというと、可愛らしい感じに育っています。枝が2本になりました。アデニア・グラウカは本当に強い植物だと思う。自身でタネから育てた実生苗で、環境順化(適応)しているからか、都内で冬も外で越冬はできるし、本来休眠中は断水と言われているが雨が当たっても水を与えても枯れないし、挿し木も適当に用土に挿しておけば発根する。

耐陰性もありそうな気もしていてもしかすると(耐環境性が必要な)観葉植物にもなれるのではないかというくらい。非常に育てやすい植物だと改めて思った。

2020年5月9日に撮影したアデニア・グラウカの挿し木
2020年5月9日に撮影したアデニア・グラウカの挿し木

アデニア・グラウカの挿し木をして約1年。根がきちんと鉢に張ってくれたようだ。表土から上では塊根部分が形成されているような感じはしない。これで塊根部分ができてくれたりすると「アデニア・グラウカ」っぽくなって育てがいがあるのだが。挿し木を剪定してみたりと実験をしてみたくて来シーズンはまたいくつか挿し木をしてみようかと思う。

2021年1月31日に撮影したアデニア・グラウカの挿し木

今年は自分がコロナ禍でリモートワークになり日中もエアコンを付けて部屋を温めているせいか、例年であれば春になってから新芽がでるのに動き出してしまいました。

2021年1月31日に撮影したアデニア・グラウカの挿し木を強剪定してみた
2021年1月31日に撮影したアデニア・グラウカの挿し木を強剪定してみた

既に春を感じてか動き出してしまったアデニア・グラウカを強剪定してみました。切った部分はまた適当な培養土に挿して放置してみようと思います。前回剪定して挿し木をしてから約1年半。2シーズンを過ごしたわけですが塊根部分はできてないです。

剪定してみて脇から芽がでてくることで塊根部分が太くなることを期待して。アデニアは葉っぱを楽しむ種類が多いですが、アデニア・グラウカは分福茶釜感が出てきてくれたほうがより可愛いなと思います。

2021年4月5日に撮影したアデニア・グラウカの挿し木
2021年4月5日に撮影したアデニア・グラウカの挿し木

2021年4月5日に撮影したアデニア・グラウカの挿し木です。無事に成長を再開しました。このまま1-2年経過して塊根部分が太ってくれたらよいのですが。今回は植え替えをしていないので根の部分がどうなっているかは不明です。

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。