ガジュマルの育て方、剪定方法から植え替えまで

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インテリアショップなどでもよく見かける塊根(気根)と、盆栽のように育てることができるガジュマル(Ficus microcarpa)の育て方について、植え替えや剪定などについても紹介。

ガジュマル(Ficus microcarpa)について

沖縄、インド、東南アジア、台湾。オーストラリア原産。クワ科フィクス属(Ficus)。世界中の熱帯地方に分布する常緑高木。ガジュマルは独特の樹形を持ち、たくましい幹とそこから出る気根(土から露出している根)の形が特徴的。気根が地中に根付くと支柱根となりガジュマルを支えます。精霊キムジナーが宿るという伝説があり幸福の木とも言われています。

ガジュマルの育て方

ガジュマルの塊根(気根)部分の写真

とても生命力が強く初心者にも育てやすい植物として人気です。ガジュマルは日当たりのいい場所を好みます。耐陰性も強いので室内でも楽しめますが、日に当てた方がより幹がぷっくり膨らみます。たまに日光浴をさせてあげてください。とはいえ夏の直射日光には弱いので半日陰かカーテン越しの柔らかな日差しのもとで管理します。

亜熱帯多雨林に生息するため湿気を好み、乾燥に弱いので年間を通して霧吹きなどによる葉水が必要です。
そうすることによって病害虫の発生予防にもなります。

生育期(成長期)である暖かい時期の水やりはたっぷり鉢底から出るぐらい与え、寒い時期の水やりは土が乾かず根腐れの原因になるので控えめにしてください。また生育期(成長期)でも水をあげすぎると根腐れを起こしてしまうので、完全に土が乾燥している状態で水をあげてください。ガジュマルは水の管理がとても大事です。

ガジュマルの剪定について

ガジュマルの剪定例の写真
ficus microcarpa bonsai. photo by Cliff。剪定例:海外では盆栽(bonsai)のように育てているケースも

気温が暖かくなった5月から7月が最適です。ガジュマルは剪定の際、切り戻しを主に行います。長く育てていくと、伸びすぎてしまったり、弱ってしまう枝も出てくると思います。そういった枝を放置すると、順調に育っている枝の成長を阻害してしまうことにもなり、バランスを保つためにも剪定します。剪定後は切り口に癒合剤を塗ると雑菌の侵入を防いでくれます。やがて切り落とされた枝から新芽が出てきます。

場合によっては丸坊主といって幹以外の枝をすべて切り落とす剪定の仕方も効果的です。またガジュマルの剪定の際に出てくる樹液はゴムの成分のラテックスなので、人によってはかぶれを引き起こす恐れがあります。
直接触れないように手袋や軍手をつけて作業しましょう。

剪定をして形を作ってゆくという楽しみ方もあります。

増やし方(挿し木の場合)

ガジュマルは種から育てることができますが、剪定した枝を挿し木にして増やすことも出来ます。比較的元気な枝を選ぶことで発根の成功率が上がります。剪定した枝を10センチ程の長さに切り、先端にある数枚の葉のみを残し古い葉を取り除いて挿し穂を作ります。そして挿し穂は一か月ほど水差しすると根が出てきますので、鉢に植え替えをし半日陰から徐々に日向へと移動させ日光に慣れさせます。

ガジュマルの植え替えについて

ガジュマルの植え替えの画像
ガジュマルの植え替え、自分で用土を配合してもよい

ガジュマルの植え替えタイミングは2、3年に1回を目安に暖かくなってきた5月から7月の時期に植え替えをするのが最適です。根が張っていて鉢が窮屈そうでしたら植え替えをしましょう。慎重に鉢から本体を取り出し、根についた古い土や細く弱った根を取り除きます。鉢が小さい時は一回り大きいサイズの鉢と交換しましょう。自分で用土を作りたい場合、赤玉土と新しい観葉植物用の土、腐葉土などを配合するのもよいです。植え替えが終わったら葉水をたっぷりして、根にも十分に水をあげてください。挿し木同様、最初は日陰に置き徐々に日当たりのいい場所に移動させるようにします。

用土について

用土は水はけの良いものを使うのがおすすめです。土は新しいものを使うようにしてください。古い土は細菌が繁殖しているので発育不良でガジュマルの葉が黄色くなり枯れてしまう恐れがあります。

肥料について

生育期(春から夏にかけて)に置き肥か希釈した液肥を施します。 肥料が無くてもガジュマルは育ちますが、肥料を与えるとより成長が速まります。ただ与えすぎは元々生命力が強いガジュマルにとって毒で、栄養過多が根腐れを引き起こす可能性があります。

冬の管理について

ガジュマルは熱帯に生息する植物なので寒さに非常に弱く、冬には成長が遅くなります。その為、日差しが当たる場所に置いて水やりは控えめにしてください。屋外で育てている場合、最低気温が10度を下回るようでしたら室内に移動させ日光の当たる場所で管理します。また室内でも気温が下がってくる冬場は窓の近辺が外気に近い温度まで冷え込む場合があるのでガジュマルの置き場所にも気を付けましょう。心配な場合はアンプル型の活力剤を与えてみるのも良いです。

ガジュマルの成長速度について

生育期である春から夏にかけて成長速度がとても早く、枝がぐんぐん伸び広がります。10度前後で成長が緩慢になります。

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