アガベ・チタノタ(Agave titanota)| 種類と育て方

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比較的コンパクトでいかつい容姿から最近人気のアガベ・チタノタ(Agave titanota)、自分が育てている様々な種類の紹介と育て方について。

アガベ・チタノタ(Agave titanota)について

アガベ・チタノータの葉が広い種類

メキシコ原産のアガベ・チタノータ(Agave titnota/チタノタ)、現在では様々な種類・タイプが出回っているが基本的にはAgave titanota FO-076 Sierra Mixtecaをベースとした選抜株だったり変種だったりだと思う。

アガベ全般に言えるがロゼットを形成し、他のアガベよりも肉厚で鋸歯が大きく独特。成長は比較的早く子株を多くつける場合があるが、大きくなっても直径30〜60cm程度でコンパクトにまとまりやすくベランダなどで育てるのも容易で人気が高い。様々な選抜株があって集めるのも楽しいアガベの一つだ。

なおアガベ・チタノタはAgave oteroiとして新種登録されFO-076とRancho Tambor系でわかれたようです。FO-076系統がAgave oteroiとなるそうです。下記の記事を参考にしてください。

アガベ・チタノタの育て方

アガベ・チタノタの日照について

直射日光下のアガベ・チタノータ

高い気温と日照が必要で、ある程度気温があると成長をするが夏型に属する(休眠はしないので冬でも完全断水はしない)室内での栽培は向いていない。水を好み夏は表土が乾いたらたっぷり水を与える。直射日光にも強く葉焼けをしにくく育てやすい植物。しかし連日35度を超す猛暑日は厳しいようで多少遮光をするか日陰に移動させて休ませてあげると良いと思う。

アガベ・チタノタの用土と潅水(水やり)方法

アガベの用土

きちんと成長をしていると2〜3年で根がはり根鉢になる場合が多い。根詰まりを起こすと新しい葉が展開しなくなるので植え替えが必要。用土は水はけの良い用土がよい。ゴールデン培養土と赤玉土を1:1で配合したものを利用している。この配合だと保水性が低く潅水頻度を上げる必要がある。水及び肥料を与えると旺盛に成長する。

以前検証したところ、真夏であれば約2日で表土が乾く。そのタイミングで潅水をすると非常に調子が良かった。2日後だと鉢底を見るとまだ湿っている程度。アガベの用土については下記の記事を参考にしてください。

アガベ・チタノタの増やし方

アガベ・チタノタの子株

子株を旺盛につける株が多く、植替えのときに株分けをして増やす。葉が3枚以上展開していない小さい子株はそのまま付けておくほうがよい。親株についていたほうが成長は早く、小さいうちに切り離すとその後の成長が鈍い。

株によって子株の付き方は違うが、ある程度大きくなった株は成長が早いと子株も一緒に成長するような感じがする。写真は2年位外していないアガベ・チタノタの子株です。

子株を外して用土に植え付けると成長をしてくれるが根が出ない場合がある。その時は腰水(鉢を部分的に水に漬ける)を試してほしい。下記で実験を行いました。

時間がかかるのと種の入手が必要ですがタネからの実生でも増やすことができます。

冬の過ごし方について

寒さには余り強くなく、霜に当てないほうが良い。最低気温が5度を下回ってくると成長もほとんどしなくなるために室内に取り込む。冬季は断水管理でもよいが暖かい場所におけるのであれば様子を見ながら月に1度程度暖かい日に潅水を実施できる。

アガベ・チタノタの様々なタイプ

勝手にタイプ名として名付けられ流通している様に思える。

標準的なアガベ・チタノタ

強い特徴の出ていないアガベ・チタノタ

なにをもって標準的かというのが難しいが、言い換えると特に強い特徴がないアガベ・チタノタ(という言われ方は可愛そうではあるが)バランスが非常に良い。

アガベ・チタノタの斑入り

アガベ・チタノータの黄外斑(アガベ・チタノタ錦、アガベ・チタノタ覆輪
アガベ・チタノータの黄外斑(アガベ・チタノタ錦、アガベ・チタノタ覆輪)

アガベ・チタノタの黄覆輪(外側の斑)。薄い黄色い斑入りのアガベ・チタノタです。流通しているものは葉が傷んでいるものが多い様に思える。もしかしたら同一個体からの株分けが多く流通しているのかもしれない。この株は2013年位に国内で小さい株を購入したものだが、2018年に海外から輸入した株も葉が傷んでいた(炭疽病のような症状)

アガベ・チタノタ白鯨(白刺タイプ)

アガベ・チタノータ 白鯨(白刺タイプ)

以前、白鯨タイプと呼ばれて(売って)いた。鋸歯の白い部分が大きく入るタイプ。最近は海外からはもっと幅が広く鋸歯が立派な物が多いように思える。この株は幅45cmくらいと大株です。根詰まりを起こすと鋸歯が小さくなり葉が薄くなる。

アガベ・チタノタ ‘農大’

アガベ・チタノータ 農大系

3号鉢(直径9cm)の鉢に植わっている葉が非常にあつくコンパクトに育つ種類。大体子株から外して2-3年くらいで写真のくらいのサイズに成長する。

葉が広く、鋸歯が大きいタイプ(アガベ・チタノタ FO-076)

アガベ・チタノータの葉が広く鋸歯が広いタイプ

最近このタイプのアガベ・チタノタは人気が高いように思える。葉の幅が広く、鋸歯が白く厚いタイプ。いかつさがある。葉の密度が高くぎゅっと締まる個体がある。

鋸歯が最初黒く、葉がブルーのタイプ

アガベ・チタノータの鋸歯が黒く葉が青白いタイプ

葉が成長をすると鋸歯は他のアガベ・チタノタと同様に白くなってくるが、成長途中は黒い鋸歯になるタイプで葉の全体が青白い。

その他にも様々なタイプがある

アガベ・チタノタというラベルでも様々なタイプがある。子株に関しては概ね親株の特徴を引き継ぐ。色々なタイプを集めるのも楽しい種類だと思う。

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。