ユーフォルビア・フランコイシーの実生、成長記録(2020年8月〜)

マダガスカル原産のユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)の種を自家採種したので種から育ててみました。ユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)の種から育てた栽培記録や育て方の紹介です。

ユーフォルビア・フランコイシーの種まきをしてから…
1562日(約4年3ヶ月9日)経過中

ユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)の実生記録

ユーフォルビア・フランコイシーの育て方については下記の記事も参照ください。

ユーフォルビア・フランコイシーの受粉・結実

2020年の春に育てているユーフォルビア・フランコイシーのいくつかの株で開花したので受粉作業をしてみました。ユーフォルビア・フランコイシーに関しては同じ花が雌花から雄花に変化します。そのタイミングを見計らって受粉させます。

ユーフォルビア・フランコイシーの画像(親株)
ユーフォルビア・フランコイシーの画像(親株)

5月下旬くらいから6月上旬くらいに受粉作業を断続的におこなった。

2020年6月26日に撮影。ユーフォルビア・フランコイシーがうまく受粉して種ができた。
2020年6月26日に撮影。ユーフォルビア・フランコイシーがうまく受粉して種ができた。

2020年6月下旬に無事に受粉して種ができたようだ。ユーフォルビア・フランコイシーの種は弾け飛ぶのでネットなどをかぶせておきます。去年も一昨年も種が弾けて採取できずでした。種が成熟して弾けるまで数週間程度です。今回は4つの株で掛け合わせてみました。

弾けたユーフォルビア・フランコイシーの種…
弾けたユーフォルビア・フランコイシーの種…

色々準備している最中に弾けた種も。ネットを被せると風通しが悪くギリギリまで設置をしていなかったせいで右から2番目の花が種が弾けた後です。1番右がまだ種が入っている状態。

ユーフォルビア・フランコイシーにネットをかける
ユーフォルビア・フランコイシーにネットをかける

もっと良い方法はあると思いますが、花だけにネットを掛けるようにした。いくつもの花で受粉がうまくいったようで広域に採取しようとした結果です。1つ1つの花にネットがかけられるとよいのですが…ユーフォルビアの種を採取するためのツールなどがほしい。

ユーフォルビア・フランコイシーの種をまく

今回は、全部で5種類の種を播きました。A〜Dは4株の種子親(seed parent)と花粉親(pollen parent)の組み合わせです。虫ではほとんど受粉したことがないので自分で意図的に行えたのではないかと。Eはいただきものです。

種をよく見ると色味やサイズが違っていて面白いです。うまく発芽して成長したらどのようになるか楽しみです。

アルファベット種子親(seed parent)花粉親(pollen parent)
A
B
C
D
E
アルファベットと種子親・花粉親の組み合わせ表

アルファベットの種の掛け合わせ。上記の掛け合わせでどのような葉の模様になるのかとても楽しみ。もしかしたら虫などが受粉に介在している可能性はありますがそこも含めて楽しみです。

ユーフォルビア・フランコイシーの実生用の用土
ユーフォルビア・フランコイシーの実生用の用土

数年は同じ鉢で育てたいので通常の用土(赤玉土+ゴールデン培養土)に元肥としてマグァンプKを入れた用土の上に赤玉土(小粒)を被せた物を用意しました。用土を作った後、水を沢山かけて細かい砂を流して土を落ち着かせて種を植え付けます。

園芸用ラベルとラベルライターでラベル作り
園芸用ラベルとラベルライターでラベル作り

ラベルを作りました。amazonで購入した小さくてサイズ感のよい園芸ラベル。ただ普通のプラスチックを園芸ラベルサイズにカットしてあるだけで、鉛筆で文字が書くことができなかったのでラベルライターでラベルを作りました。ラベルライターの紹介は下記の記事を参考にしてください。

長い文字が記入できないので、20は2020年。文字は上記の種のアルファベットです。F以降はユーフォルビアではない種用です。

ユーフォルビア・フランコイシーの成長記録

2020年8月10日に撮影。ユーフォルビア・フランコイシーの種をまきました。
2020年8月10日に撮影。ユーフォルビア・フランコイシーの種をまきました。

2020年8月10日に種を播きました。気温が連日35度を超える状況ですが湿度もあるので発芽期待したいです。

2020年8月14日に撮影したユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)の実生株
2020年8月14日に撮影したユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)の実生株

種を撒いてから(播種)4日後。発芽した種がちらほらいました。他の鉢も同じ感じで発芽をはじめました。特にカバーなどはしておらずほぼ常温常湿の野外管理です。日当たりは棚の下で半日陰、1日に1時間ほど木漏れ日が当たる場所。腰水の量はできるだけ多めにしてあり、2日に1回くらい水道水のみを交換しています。

2020年8月17日に撮影したユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)の実生株
2020年8月17日に撮影したユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)の実生株

種を撒いてから1週間後(7日)のユーフォルビア・フランコイシーの実生株。成長が早い苗は双葉が展開しました。現状発芽率は30%程度で、写真左側を見て分かる通りまだ発芽している種があります。発芽は揃いません。

播種した5種類の種の全体の育成進捗です。何粒撒いたか記録するのを忘れましたが大体5-6粒の種を撒いています。今の所双葉ではそれぞれの特徴はわからない。

2020年9月26日に撮影したユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)の実生株A
2020年9月26日に撮影したユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)の実生株A

実生から約1ヶ月半。新しく発芽はしないが今の所発芽してから枯れた苗は、発芽直後に枯れてしまった1株のみ。新しい葉っぱが徐々に展開している。双葉のあとに本葉らしきものが早くでた株は双葉の見た目だったが遅れて本葉らしきものが出た株はやや色づいた葉が出てきたように思える。(画像左下)

2020年9月26日に撮影したユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)の実生株E
2020年9月26日に撮影したユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)の実生株E

A以外の鉢も同じ管理をしているため生育状況は大きくは変わらない。発芽も揃い本葉が展開を始めた頃から腰水をやめていますが用土が乾かないように管理しています。

実生から約4ヶ月半のユーフォルビア・フランコイシー

水槽によるLEDライト栽培で育てているユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)ですが大きく成長してくれてそろそろ植え替え時期になりました。親株との比較。2021年1月3日に撮影しました。

種子親4x花粉親3の交配からのCのユーフォルビア・フランコイシーの実生苗達。こちらの鉢は2株しか発芽しませんでしたが、赤い大きな葉が目立ちますが、小さい方は親株の雰囲気に似ているように見えます。

2021年2月10日に撮影したユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)の実生株
2021年2月10日に撮影したユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)の実生株

ユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)の実生鉢Dの1株が開花しました。実生からちょうど6ヶ月、183日後の開花です。他の株は開花する雰囲気はないですが半年〜1年で開花し種をつけることができると1年1回のサイクルで交配ができそうですね。

2021年9月4日に撮影したユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)の実生株
2021年9月4日に撮影したユーフォルビア・フランコイシー(Euphorbia francoisii)の実生株

ユーフォルビア・フランコイシーの種を播いてから約1年1ヶ月に鉢上げを行いました。もっと早めに鉢上げでも良いと思います。

一部の株を残して、SNS上でゆるぷが扱っているSNS鉢に植え付けた株を販売させていただきました。全国様々な環境で今後どのように成長するか楽しみです。各交配の鉢を1株ずつ残しましたので引き続きユーフォルビア・フランコイシーの実生記録を残していきたいと思います。

フランコイシーの販売

楽天市場で販売中のフランコイシー

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Yahoo!ショッピングで販売中のフランコイシー

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。