冬型球根であるアルブカ・コンコルディアナ(Albuca concordiana)が開花後、自然に受粉し結実。種が取れたので実生をしてみました。アルブカ コンコルディアナはユリ科アルブカ属でアフリカ原産の球根(bulbs)。冬型の球根で夏のおわり頃に成長をはじめて、春になると開花。その後葉っぱが枯れて休眠します。
2022年5月9日、1357日(約3年8ヶ月17日)に種が採れました。
アルブカ・コンコルディアナの実生記録
アルブカ・コンコルディアナの種ができたので収穫
種さやは固くほっておくと弾けるか、開いて下に落ちるタイプ。乾燥してきたところで種を採取。丁寧に扱わないとポロポロと落ちてしまうので注意してください。基本的には植物の種は自然を考えると、採り蒔き(採取したらすぐに播種をする)がよいと思います。また種類によってですが種の発芽率は時間経過で低下していきます。
カップかなにかに種を入れておきましょう。写真はプリンのカップ。小さい種の場合、風で飛んだり、落としてしまったりするリスクがあるので出来る限りカップ形状のものに。採取した種、数えてみたら146個。種はスポンジのようにふわふわととてもやわらかく、しかも発泡スチロールのカスのように軽くうっかり息を吹きかければあらぬ方まで飛んでしまう。
本当にこれが種なのかと不安になる。同属のアルブカ・スピラリス・フリズルシズルが自然と勝手に発芽していたので、今回採取したアルブカ・コンコルディアナの種子も自然に地面に落ちたような感じで用土の上にまいてみた。
水を沢山あたえて、以後は親株のコンコルディアナと同じタイミングで水やりをした。しかし、発芽しないまま夏になってほぼ断水状態で親株とともに夏の終わりを待つ感じになった。
アルブカ・コンコルディアナの球根から芽がではじめた。播種した鉢にもたっぷり水やりをしたが、使用している鉢が素焼き鉢だったせいもあり乾燥気味になる。これでは芽がでるものも出ないと思い、蒔いた種(播種した種)を回収した。ふわふわのスポンジ状だが種自体は3-4mmはあるので探しやすい。
霧吹きして水に浸してから2日後。根が出始めたものがある。新しくプラ鉢を用意して植え付けた。
2018年9月5日に撮影した水にアルブカ・コンコルディアナの実生株
2018年9月7日に撮影した水にアルブカ・コンコルディアナの実生株。大きなスポンジ状の種を持ち上げて発芽。発芽した葉は通常のアルブカ・コンコルディアナと違って針金状です。
2018年9月30日に撮影した水にアルブカ・コンコルディアナの実生株。15個発芽したが現在は12株になっている。種と葉の接合部分が枯れてきて、そこから種の重みで折れてしまうものがいくつか現れた。この写真にも数本写っている。発育が悪いものが、そのまま枯れてしまった。
種が先端についた状態が悪いのかと思い、種をピンセットではさんでそっと取ろうとしたが、2,3本はすっと取れたが、その他は抵抗があったので無理に取らなかった。種をとったほうが良かったのかは不明だが発芽から1ヶ月程度経ってもまだついています。
2018年10月29日に撮影した水にアルブカ・コンコルディアナの実生株、播種から約2ヶ月後の様子。草丈は1ヶ月前とほとんど変化はなく、相変わらず葉先に種がついています。しかし葉はいくぶん太くなり、球根のようなものを作り始めている様子。
中には2枚目の葉を出し始めたものもあります。この調子では1人前の球根になるには数年はかかりそう。
春が過ぎて完全に葉が枯れたので球根を掘ってみました。鉢をひっくり返すとかえって球根を見失いそうな感じがした(笑)のでピンセットでそっとほじくったという感じです。
ものさしと一緒に撮影しましたが、小さなかわいらしい球根ができました。上下を間違えないように元の鉢の土をならして植え付けました。さらに少々土をかけます。球根があまりに小さく、土の表面に近いので乾燥しやすいと思うのでたまに霧吹きをかけて秋を待とうと思います。
アルブカ・コンコルディアナの実生2年目
昨年のようにただ伸びただけという感じからややウェーブがかかってきました。肥料(液肥)を与えて球根の成長を促進させようと思います。
液肥は2回与えました。再び休眠の時期になったので球根がどうなっているか上から少しずつ用土を取り除いてみた。
1年目と比較するとアルブカ・コンコルディアナの球根は随分大きくなっていることがわかる。
アルブカ・コンコルディアナの球根が2cm位には育っています。そのうち3球が分球をはじめていました。ほとんど大きくなっていないものも2球あり、生育に違いが見られます。
今回はプレステラ90型の同じ鉢をもう一つ用意して大きいものと小さいものを分けて植えてみました。
アルブカ・コンコルディアナの球根が見えなくなるくらいまで用土を入れます。霧吹きして表土を安定させ、雨の当たらない棚に置いて8月末頃に再び芽を出すのを待ちます。
アルブカ・コンコルディアナの実生3年目
タネから発芽して3年目となりました。芽吹きはじめの9月10月は日照が少なく、葉のくねり具合が心配されましたが日照時間が少ない割には葉が巻いてくれたと思います。
球根がまだ小さいのでそれなりの大きさですが、かわいらしくアルブカ・コンコルディアナになりました。
2021年8月14日に撮影したアルブカ・コンコルディアナの実生株。葉が枯れて雨の当たらない棚のおいていたアルブカ・コンコルディアナを掘ってみました。それぞれ大きくなって分球しています。
アルブカ・コンコルディアナの鉢をあけると完全に根鉢になっていました。
根張りを考えて今回は輪鉢5号という鉢に植えることにしました。油かすを数個入れた土の上に根を広げるようにして大きい4個を中心にまわりに小さい球根を配置しました。
乾いた用土を鉢の内側の線あたりまで入れて球根は見えなくなりました。この状態で雨の当たらない棚に戻し秋の発芽を待ちます。
2021年は早々と8月下旬から芽が出はじめたものがあり9月の日照不足で葉が徒長気味ですが、なぜか芽を出しはじめる時期が球根によってかなりばらつきがあり9月末になってようやく芽を出しはじめたものもあるという状況だ。
球根から育てている別の鉢ではあるが発芽の差がよく分かるので参考に。
4球の球根から花茎が生えてきています。
種から育てたアルブカ・コンコルディアナがついに開花しました!!!実生から3年7ヶ月です。
種を播いてから1345日(約3年8ヶ月5日)種ができました。アルブカ・コンコルディアナは種から育てて3年程度で開花させ種が取れる状態になりました。
種から育てたアルブカ・コンコルディアナから種が採れました!!1357日(約3年8ヶ月17日)で1周のサイクルとなりました!
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