2015年頃に生産終了になってしまったCANONの昭和生まれの50mmマクロレンズ「EF50mm F2.5 コンパクトマクロ」、撮影倍率は0.5倍までだが寄っても使える標準レンズ。そしてこのEF50mm F2.5 コンパクトマクロ専用の「ライフサイズコンバーターEF」を付けるとなんと撮影倍率1.0倍まで拡張できるという。レンズの作例10枚と合わせて紹介。
EF50mm F2.5 コンパクトマクロの紹介
1987年(昭和62年)発売の単焦点マクロレンズ。CANONの50mmはEF50mm F1.8 STMという撒き餌的レンズがあり今の時代では単焦点なのに明るくないF2.5。手ブレ補正(IS)もないし超音波モーター(USM)でもない。公式サイトのアーカイブページに紹介ページがある。
AFはうるさいし、USM(超音波モーター)になれると体感が遅いが、そもそもマクロである。あまり迷うこともない。若干AEの露出が高めに出るように思える。
ズームレンズを使っている人からすると単焦点レンズは非常にシャープで写りが良い。何より撮影倍率0.5倍と植物撮影であれば被写体の近くに寄れる為、普通に使いやすい性能を持っている。欲を言えばもう少し0.7倍くらいまであると比較的小さい被写体でも撮影できたりするので何でもできる。新品はまだ流通していると思うけれども程度の良い中古品が結構安く流通している。
コンパクトマクロ、伸びる。単焦点です。ズームじゃないです。鏡筒にはメモリが振ってあってライフサイズコンバーターEFを装着したときの撮影倍率が印刷されている。
でも今の時代、スマートフォンにも手ブレ補正がついているので手ブレ補正がほしい。ボディ内手ブレ補正のメーカーの方が個人的には好きかな。オールドレンズだろうがどんなレンズでも手ブレ補正が効くし、気軽に撮影したい場合は三脚なんて立ててられないし。
更に「ライフサイズコンバーターEF」を装着した。ライフサイズコンバーターは0.26倍から1.0倍(等倍)までのクローズアップレンズ(接写レンズ)で、レンズは1段分暗くなる。AFは変わらず。0.26倍ということで近接のみで離れたものは撮影はできない。
0.26倍って普通のズームレンズなどでギリギリ寄るくらいの撮影倍率で、EF50mm F2.5 コンパクトマクロは0.5倍まで寄れるので案外活躍するシーンはない。0.5倍を超えると三脚が欲しくなってくる。装着するとパワーアップするアイテムみたいで面白いといえば面白いが、近接専用になってしまうので少し使いにくい。
EF50mm F2.5 コンパクトマクロの作例
EOS 6Dで撮影した。主にシーズンが冬なので室内撮影のみ。追って追加してみます。
EF50mm F2.5 コンパクトマクロの総評
なぜか現行モデルでEFマウントでは社外品含めてフットワークの軽いマクロ単焦点レンズがない。純正レンズだとEF100mm F2.8であるが普段使いはできないし室内での植物撮影だと若干長い。また少し使い勝手は悪いがライフサイズコンバーターを使うと撮影の範囲が広がる。
やっぱり昭和のレンズということあって色々と古いが写りもカチッとしていて最新の機材で使ってもよいレンズだと思う。リニューアルされずに生産終了してしまったのは惜しい。価格が安いというのもよい。