アロエの特定の種に発生するというアロエダニ(Aceria aloinis)による病気。癌のような見栄えにもなり感染する模様。非常に厄介な病気のようだ。感染した株があるので症状の確認と対処法など。なお一般的には株ごと袋に入れ廃棄処分するというのが正しい対処だと思います。
アロエダニとは
あまり参考できる情報が見つからなかったのでいくつかのウェブサイトを参照にまとめてみる。非常に小さなダニの仲間で海外ではAloe mites、Aloe gall mitesと呼ばれ、Aceria aloinisもしくはEloophyes aloinisというダニによって引き起こされるようだ。ダニによる影響で組織異常を起こして腫瘍のような形状になってしまうようだ。
非常に小さく、顕微鏡などでしか見えないサイズで、風などで感染を広げていくようで、感染を広げる植物を環境に入れてしまうと感染源として周りに影響を及ぼしてしまう可能性がある。駆除の方法はあるようだが、殲滅が難しくまた時間がかかる。時間がかかるということは感染源として機能してしまうということを意味する。
また仮に駆除に成功した場合でも、症状が発症した部分は治らないので成長をしてもらって葉の更新を行うしかなさそう。
なお写真はアロエ・ペグレラエ(Aloe peglerae)で成長点付近の写真。発症して1年以上放置してしまっているように思える。近くに植物をおいてはいないが古傷のようになってきている。そこまで盛大なやられ方ではないが手遅れという感じで、感染部分駆除するのであれば下葉を残して成長点を切り取る(胴切り)しかないだろう。
アロエダニの対処法
感染が認められたら速やかに隔離をして処分をするというのが最善の策ではある。それほど貴重な株でもなければ、他のアロエに移って被害が拡大するのを止めたほうが良い。
株を廃棄処分する以外の選択肢では、感染部分を除去し殺菌剤を散布するという方法で駆除ができるようです。ただし駆除した部分は鑑賞的にはいまいちなので更新を待たなければいけない。
アロエ・ペグレラエの面影、はあまりない。結構気に入った形だっただけに残念。購入時より若干葉っぱの内側に蜜のようなものと、表面の荒れがあったので購入時点で既にアロエダニに感染していたのだろうと思う。
この後、隔離しているため他の植物への感染が観られないので、胴切りと殺虫剤・殺菌剤の処置をしてみた。
胴切りから約10ヶ月で脇芽がでてくれました。経過は下記の記事で紹介しています。
経過は上記の記事でも掲載していますが、アロエダニの対処として胴切りと殺菌から約2年半。再発せずに元気に復活してくれました!