タンクブロメリアの耐寒性について。ここ数年一部のタンクブロメリア(ネオレゲリア・ビルベルギア・ホヘンベルギア)を外で越冬させています。都内近郊でのケースですがタンクブロメリアの耐寒性についての考察。
タンクブロメリアの越冬について
筒の中に水を貯めて育てるタンクブロメリア(ここではネオレゲリア・ビルベルギア・ホヘンベルギア)の越冬について、冬の温度が下がって来る頃、概ね10度以下になったときに徐々に水やりを控えます。室内で栽培する場合は水を抜いておく必要はないと感じています。
ただ10度程度では成長はほとんどしておらず、新しい葉の展開などは見られませんが一定の温度がある場合水が必要で、新芽などが水枯れによって渇死してしまうケースがあるように思える。
マンションなど気密性が高く温度が高い部屋だと場合によっては成長するものもあるかもしれません。
タンクブロメリアの耐寒性
原産は概ねブラジルなどの南米が多いが、標高差などがあり品種によって耐寒性は違いがあると思う。ほとんどの場合が1年中気温が温暖で湿度が高い環境にいる。
同じブロメリア科のチランジアなどは5度を下回る気温では枯れてしまうか調子を崩してしまう株が多かったが、タンク系のブロメリアの場合は、5度を下回る気温でも枯れた株はなかった。ほぼ水やりをせず筒の中も水が空の状態か少し入った状態で過ごしている。
東京(千代田区)の2月の気温
2019年冬(2020年2月)はグラフを見ても暖かかったことがわかるが、2020年2月7日に最低気温が-2度を記録している。2019年冬(2020年2月)は2月7日付近は外に置いてある植物と一緒に取り込んだので、氷点下(マイナスの気温)になる日は室内に取り込んでいるという状況。
毎年外で越冬しているビルベルギア・ヤイエー。この株は氷点下になる日でも取り込みは行わなかった。ただし他の多肉植物などを見ると気温の他に風に当たることで表面温度が下がって葉にダメージが出るケースがあった。この株はベランダの奥側に置いてあり風は当たるが風が通る当たり方ではなく、風による表面温度低下を受けにくい場所に置いてある。
こちらもほぼ毎年外で越冬しているネオレゲリア(不明種)。こちらのほうがベランダの風当たりの良い場所に吊るしてあり若干寒さに当たってダメージを受けているように思える。品種による耐寒性の違いよりも風当たりの影響が大きいように思える。
2019年冬の気温であれば都内では、風よけさえすればタンク系ブロメリアは外で越冬できるようにも思える(気温0度以上)。2020年冬にももう少し耐寒性の実験をしてみたいと思う。