タンクブロメリアという言葉が似合う、黒くて壺型のホヘンベルギア・レオポルドホルスティー(Hohenbergia leopoldo-horstii)の紹介と育て方。日照条件がよいと黒く締まった株になり、非常に育てやすいタンクブロメリアの一つだ。そんなホヘンベルギア・レオポルドホルスティーの紹介
ホヘンベルギア(Hohenbergia)について
ブロメリア科の植物で、エアプランツ(チランジア属)やビルベルギア属などの仲間。タンク系のブロメリアと呼ばれる種類で、木に着生したり地面に生えていたり。主にタンク部分に水を貯めている。ダークフォームとかレッドフォームとか特徴が出ている株が多く同じレオポルドホルスティーでも栽培環境によって様々な特徴がでる。
同じタンク系のブロメリアでもビルベルギア(Billbergia)が筒ならば、ホヘンベルギア(Hohenbergia)は壺かなと
ホヘンベルギア・レオポルドホルスティーの育て方
日光は必要な方だと思う。よく自生地などの写真を見るとチランジアなどとは違い木に着生というよりは地面に植わっているケースが多く、また強い日差しに当たり過酷な環境が多そうに思える。自分の環境では東向きのベランダでお昼すぎの太陽や西日が当たらなく比較的穏やかな環境のため多少徒長しているようにも思える。
特に冬場も多少成長することがあるようでその時に徒長気味になってしまう。できる限り太陽に当てるようにしている。新しく展開した葉は最初はグリーンだが時間が経つにつれて日照の影響か紫色になってくる。
用土について
用土は水はけの良い用土で、腐葉土などの有機用土は入れていません。大粒の赤玉土と軽石を1:1で混ぜたものを利用しています。また肥料も基本的には利用していません。稀に液体肥料を含む水をあげる場合がある程度です。
水やりについて
水やりは1週間に1回ほどタンクに水を貯める感じに上からかけます。その時に用土にも水をかけています。すぐには水がなくならないので多少忘れても大丈夫だと思います。冬は室内に取り込むほうがよいです。その場合は水やりを控えましょう。水を抜いておいたほうがよいということをよく聞きますが自分は入れたままにしています。水は少なめでも冬の間あまり追加で水を入れるということはありません。
紫色の葉っぱと、やや強めのトゲ(鋸歯)、また枯れた葉っぱの重なり、枯れた葉っぱのトゲなど、魅力的な見どころが多い種類だと思う。もう少しタンクが丸くなってガッチリ締まった葉っぱになってくれると理想なのだが、日照の問題か用土の問題かなかなか難しい。
植え替えについて
時期はあまり問わないが成長している温かい時期に行ったほうが根が張るので良い。ホヘンベルギアに関しては同じブロメリアのビルベルギアよりも根張りが旺盛のように見える。根は硬いがアガベの枝のような根ではないので意外と栄養を吸ったりするのではないか?と思う。根鉢になってしまっているが、今回の植え替えでは崩さずに一回り大きい鉢に植え替える。
根がきちんと張るとそれなりに成長をしてくれます。肥料などは与えていません。日照に強く、多少葉焼けしたとしても株自体は元気で、荒ぶるほうがレオポルドホルスティーは似合う気がします。雑誌などでは自生地は直射日光が当たるところに植わっている物を見るので厳しい環境のほうが適しているかもしれません。
遮光などをして大事に育てると、それはそれでキレイな姿を維持してくれるようにも思えます。
ホヘンベルギア・レオポルドホルスティーの栽培記録・成長記録
2016年に輸入株を購入。根がなくベアルート株だったと思います。葉の焼け方というか雰囲気が輸入株感ありますよね。
朝日から大体午前11時くらいまで直射日光が当たる環境。遮光はしていないが丁度いい日照具合なのだろうか。
丁度我が家に来て3年が経過。特に開花するわけでもなく子株ができるわけでもなく。2019年シーズンは直射日光の当たる雨ざらしの環境で管理でした。枯れ葉がだいぶ目立つようになってきました。
タンク系ブロメリアは比較的耐寒性があり、2020年年末の寒波までは外で管理をしていた。最低気温が0度程度までは普通に耐えるようだが凍らせてしまうと枯れてしまうので最低気温は0度付近になったら取り込むのが安全。最高気温10度以下もしくは最低気温が0度程度で取り込むようにしている。
ホヘンベルギア・レオポルドホルスティは自宅で一番日照の当たるところに無遮光でおいてますが丈夫で育てやすい。鉢増しをするとサイズアップする可能性がありますがここ1年は葉は更新されていますがサイズは大きくはならなかった。
自宅に来てから5年目を迎えたホヘンベルギア・レオポルドホルスティですがついに開花を迎えるようです。ブロメリアの宿命ですがその後は子株を残しながら親株は枯れてゆくと思います。ずっと一緒にいる植物とお別れするのは寂しい気がします…。
ちょうど去年開花したホヘンベルギア・ベスティタはシーズン中咲いてくれて親株は翌年もまだ生きている状態です。もう少し一緒に楽しませてくれそうです。
徐々に開花の準備に入ったようです。
少しずつ開花をはじめました。同じブロメリアのビルベルギアなどは開花は数日間で終わってしまいますがホヘンベルギアの場合は半年くらい咲き続けます。ビルベルギアやチランジアなどに比べて派手さはないです。
開花後、子株が2つでてきました。2022年のうちに徐々に写真のホヘンベルギア・レオポルドホルスティの親株は枯れゆくと思います。もう少し子株が大きくなってきたら子株を外して植え付けてみたいと思います。
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