以前よりDMなどで交流のあったGreen Mountainさんが2021年12月12日に販売スタートした植木鉢「GRIDPOT」のデータを購入したので実際に作ってみました。3Dプリンタがあれば手元で作れるというのは良いですね!
GRIDPOTの紹介
プレステラ90などのスリット鉢の通気性を更にましたグリッド状の植木鉢。最近3Dプリント鉢はメッシュ鉢が流行っていますが通気性の機能性を持たせたおしゃれな植木鉢。海外は3Dデータの販売が盛んで植木鉢などのデータもあると思いますが、日本の3Dプリントのシーンだと珍しい。
以前、「本物の植物から、3Dプリンターでフィギュアを作ってみた」という記事を書きましたが、違う視点でみると地球の裏側に同じ形のものを短時間で物流を介さずに転送できるとも言えるのですが、3Dデータ→3Dプリントというのも物流を飛ばして実際に販売されているプロダクトを手にすることができるという体験は、改めて新しい体験だなと思いました。
早速GRIDPOTを作ってみる
構造上サポートが必要。鉢以外だとサポート付けて印刷する場合が多いのですが、植木鉢を作るときは基本的にはサポート不要の設計をしているので久しぶりにサポートあり。構造上結構多めのサポートが付きました。サイズは元データの60%程度でお試し製造。自分の好きなサイズで作ることができるところは3Dプリンタの良いところだと思います。
スライサー(印刷設定ソフト)はPrusaSlicerを使いました。サポートの設定は標準のまま。普段印刷するときと同じ設定で。素材はPLA。印刷時間は標準サイズだと大体10時間〜12時間程度。
バリバリとサポートを外す。サポートに定評あるSimplify3Dでもそのうち印刷してみたい。ニッパー等は使わずペンチで引き抜きましたが結構簡単に取れました。サポートはCuraというスライサーのほうが外しやすかった気がします(サポート密度が標準で設定を詰めてないだけかも)
少しだけオーバーハングの箇所が垂れてるところがありますが正面、遠目から見るとわからない程度。綺麗に印刷できたと思います。
このスリットとこの鉢底だと鉢底石とかは不要で使えるのがよいですね。水はけは本当に良さそう。ロングポットのバリエーションもありますがエケベリアやハオルチアなどにも良いかも。水はけが良いと保水コントロールや水やり頻度のコントロールがしやすくてよいですね。
デメリットがあるとするとアガベの場合は太い根が上部のスリットや様々なところから旺盛に出てきたときに見栄えと植え替え難易度が上がるかもしれません。スリット強化版のグリッドは水はけと用土を乾かすという機能性に着目すると実用性高そうです。(もしかしたらプラの寿命まで使って分解するという想定もしてのデザインなのかも?)
販売されている鉢がこうして手元ですぐに作れるというのは、とても楽しい体験でした!