白蛇のような植物 アボニア・パピラケアの育て方・栽培記録

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アボニア・パピラケアは白く透明感のある鱗のようなものをまとい、にょろにょろと上へ上へと伸びる姿はまるで白蛇のようで神秘的な植物です。一見するとギョッとする姿なのですが、見れば見るほど、愛おしいペットのように思えてきます。そんなアボニア・パピラケアの特徴や育て方をご紹介します。

アボニア・パピラケアについて

アボニア・パピラケアの画像

スベリヒユ科アボニア属の植物、アボニア・パピラケア(Avonia papyracea)です。

南アフリカが原産地で石英岩という白っぽい色の岩の隙間に自生しています。色や模様が石英岩に似ているため、現地の住民でもアボニア・パピラケアを発見することが難しいことから「擬態の植物」と言われています。

日本ではその姿から「白蛇殿」という名称でも流通しています。白い鱗の中には緑色の多肉質な茎があります。鱗をはがしたことはないのですが、丸裸にするとクラッスラ属の若緑のような感じではないかと思われます。成長点から花芽を出し、白い花を咲かせます。大きな葉を展開するわけではないので毎日見ていると全く変化していないように見えます

が、写真を見比べてみると意外と早く茎を伸ばしていることがわかります。

2018年12月20日に撮影したアボニア・パピラケア(Avonia papyracea)
2018年12月20日に撮影したアボニア・パピラケア(Avonia papyracea)
2019年7月17日に撮影したアボニア・パピラケア(Avonia papyracea)
2019年7月17日に撮影したアボニア・パピラケア(Avonia papyracea)

アボニア・パピラケアの育て方

多湿を嫌うので風通しの良い屋外で管理してください。葉焼けしやすいとは感じないのですが、念のため7月から9月の日差しが強い時期は遮光シートなどで遮光をしておくと安心です。

冬は最低気温が氷点下になるようでしたら屋内に避難させてください。気温が氷点下にならない時でも雪が降りそうな日についても屋内に避難させてください。

水やり

土の表面が乾いた後、数日開けてから与えます。水を与える際には鉢底から水が流れ出てくるまでたっぷりと与えます。

真夏や真冬は水やりを二週間に一度、三週間に一度と徐々に控えていきますが、断水はしなくても問題ないようです。

植え替え

一年に一度、植え替えをするとよく成長します。

暑すぎず、寒すぎない春(3月~4月)か秋(9月~10月)に行うと安全です。

用土は、多肉植物やサボテンの用土を使用します。ご自身で配合される場合は、水はけのよい配合にしてください。用土に元肥が入っている場合は、追肥は必要ないです。

手順

  • 株を土から抜きあげます。複数株植わっている鉢を購入して初めて植え替えをする場合はそれぞれの株がバラバラになりますので、落下させて紛失してしまわないようにご注意ください。
  • 土と古い根を取り除きます。
  • 株がまっすぐになるように植え付けて完了です。

植え付けてすぐに水やりをすると根を腐らせてしまうことがありますので数日経ってから水やりをするようにしてください。

アボニア・パピラケアの増やし方

一本の株だけでも、充分アボニア・パピラケアを楽しめますが、たくさん増やしてにょろにょろさせた方がより楽しいですよね。是非たくさん増やしてみてください。

アボニア・パピラケアを増やすには「挿し木」で増やす方法と「実生」で増やす方法があります。

挿し木で増やす方法

根がない状態の苗は通常よりも繊細で、真夏だと蒸れて腐ってしまいますし、真冬だと凍って腐ってしまうことがあります。そのため、暑すぎず、寒すぎない季節が適期です。

手順

  • 切れ味のよいカッターやハサミを使用して株の先端の方をカットします。先端の方が株に勢いがありますので発根しやすいです。
  • 数日間カットした面を乾燥させます。
  • 多肉植物の用土に挿して一週間~二週間後に水やりをします。

根付くまでやきもきしますが根が傷むと腐る原因となりますので、あまり触らないように、焦らずじっくり発根を待ってください。

実生で増やす方法

アボニア・パピラケアは自家受粉で種が結実するようなので種から育てることが好きな方は一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

発芽するには温度が20℃以上必要なため、種まきの適期は5月から9月です。

用土には養分が必要ではないため、赤玉土や市販の種まき用の土など清潔で保水性の高い土を使用してください。

種をまいたら腰水をして底面から水を給水させます。鉢の上にプラスチックの板やビニール袋をかぶせて保湿します。数日経つと芽が出てきます。

挿し木、実生をしなくても、、、

脇芽で増えてくれます。

アボニア・パピラケアの脇芽
アボニア・パピラケアの脇芽

脇芽が出た様子です。小さな芽がひょっこり現れてとても愛おしいです。挿し木で増やすよりも無事に育ってくれる可能性はずっと高いので、じっと脇芽が出てくるのを待ってみるというのもひとつの選択肢かもしれません。

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