安価でお手軽な撮影ボックス(簡易撮影スタジオ)が最近増えてきて購入しやすくなったので、普段は栽培環境のまま撮影しているのですが撮影ボックスを使って撮影してみました。ちょっとした撮影のTipsと合わせて紹介。
安価な撮影ボックスが増えた
以前は本格的なスタジオ用や個人向けにはカメラ用品メーカー、例えばハクバやケンコーなどから販売されていて値段が高かったりしたが、最近はAmazon.co.jpや楽天でほぼノーブランドな中華製品が安価に購入できるようになった。
Amazon.co.jpなどは一時期の秋葉原のジャンクショップ、露天ショップのような玉石混交というか雑多な商品がノーブランド・バルクのように売られている。ただお手軽に撮影ボックスを楽しみたいみたいなニーズには充分に応えられるし非常に安価だ。頻繁に使うものではないかもしれないが一つ持っていると色々な撮影に使える。
話がそれるが例えばカメラやデジタルデバイスのバッテリーなどもよくわからないメーカーが並ぶ。純正のバッテリーは高くて、サードパーティーで安価なのはROWAのバッテリーという感じだったがもはやROWAが立派なブランドのよう。中国の巨大なECサイト、例えばAliExpressなどいくともう本当になんでも手に入るし中国すごいと思う。
お手軽撮影ボックスの選び方
LED照明がついたものがよい。光源がきちんと確保出来る人はもっと安価に、例えば自作簡易スタジオでもよいだろう。またAmazon.co.jpで販売されているものの多くは折りたたみ式でほとんど同じ商品を別の業者が売っているのではないか(製造元OEMなのだろうか)といった感じ。大体40cm幅か60cm幅が多い。40cmだと背の高い植物などは撮影しにくい。設置箇所に合わせて購入してください。
小型サイズの撮影ボックスに関しては大は小を兼ねると思う。40cmが多く流通していて今回の記事で取り上げているタイプは下記のタイプです。3つの商品すべて同じ製造元のような…。
- 2019年最新版【光量10段階調節】 撮影ボックス 撮影 キット 40cmサイズ LEDライト付き 調光 70灯 1600ルーメン 折りたたみ USB電源 背景スクリーン4色付(白・黒・赤・緑) 収納袋付 【e-kit】 (明るさ調整コントローラー付き)
- Ideapro 撮影ボックス 撮影 キット 40*40*40cm LED ライト付き USB電源ボタン 35灯 1600ルーメン 折りたたみ USB電源 PVC背景スクリーン4色付(白・黒・黄・青) 収納袋付き
- Mersuii 撮影ボックス 光量10階段調節 改良PVC背景スクリーン 4色 折りたたみ 撮影 キット 70灯LEDライト 1600ルーメン 収納袋付 40cmサイズ 1年保証 (白)
なんという商品名。一番上のものが一番良さそうです。
撮影ボックス(簡易スタジオ)で撮影してみよう
まずは撮影ボックス(簡易スタジオ)の設置
こんな感じの収納袋。
プラスチックの塊!って感じ。
パチパチと組み上げる。組み立ては非常に簡単です。プラスチックが収納の影響かまっすぐではないので若干歪曲している。ドライヤーなどを使えば整えられるとはおもいますがあまり気にせず。もう少し厚さか硬さが増えるとこうはならないのだろう。コストカット部分。
背景用のシートをフックに引っ掛ける。LEDライトはmicroUSBによる5V給電のようだが流石にACアダプターはつかない。USBケーブルは付属していた。スマートフォンの充電用のACアダプターに接続すると点灯。自分のモデルは上記で紹介したものよりも1世代古く接続すると自動的に点灯。明るさの調整はできない。
植物を入れるとこんな感じ。左右の歪曲が気になるところだけれども撮影に問題なければよいだろう。大体30cmくらい。明るく照らされている。もう少し背の低い植物で撮影してみました。
スマートフォンで撮影してみる
スマートフォンの場合、標準カメラアプリで撮影するのであれば手持ち撮影で問題ないと思う。三脚があると構図を細かく調整できたり、こだわりたい人は標準ではないアプリで細かく露出やISO感度などをいじったりするときに手ブレを防げるので便利だ。Google Pixel3です。
この状態で撮影した写真。白い部分などが入る場合はトリミングをするつもりで撮影すると楽です。また被写体から離してズームを使って撮影すると余計なものが映り込みにくく、植物が歪まないので上手に撮影出来ると思う。画質は少し悪くなってしまうかもしれない。
三脚はこういったものです。三脚用の穴のついたスマホホルダーと、ミニ三脚。これは別々の商品です。こういうのがあると記念撮影とかが楽なので一つあると便利です。
デジタル一眼レフカメラで撮影してみる
デジタル一眼レフで撮影する場合は、レンズの調整などができたり、綺麗な画質で撮影することができるので必須ではないが三脚はあったほうがよいでしょう。また直接本体のシャッターボタンを押さなくても撮影できるケーブルレリーズやリモートシャッターなどがあると手ブレ防止によい。こちらはタイマー機能(2秒タイマーなどがあると思います)で代替できます。
普通のデジタルカメラやミラーレス一眼カメラは液晶を見ながら撮影できます。デジタル一眼レフカメラもここ10年くらいで動画対応しライブビュー機能がついたので三脚撮影は楽になりました。今回利用したカメラのようにバリアングル液晶がついていると三脚撮影やローアングル撮影などで便利です。
三脚を利用する場合は、できれば低ISOで絞り込んで撮影すると綺麗な写真になります。LEDライトが有るとはいえ絞り込む(Fの値を大きくする)と必然的にシャッタースピードが遅くなるのでブレに注意しましょう。手持ちであればISO感度を上げて絞り込むとよい。
写真はAvモード、F8.0、SS0.6s(1/1.6s)、ISO100で撮影しています。機材はPentax K-S2 + DA35mm F2.8 macro limited。
この状態で撮影した写真。F8まで絞り込んでいるのでスマートフォンより被写界深度が浅い(ボケやすい)デジタル一眼レフカメラだがきちんと被写体(植物)全体にピントがあって浮き出る感じになっている。
LEDライトが非常に明るいので-1EVで撮影(閲覧しているディスプレイ次第でもありますがアンダーだなあと思う)。ライティングはLEDライトのみだが雰囲気はかわる。色々工夫を凝らすのであれば撮影ボックスのものを利用せず外付けのライトやフラッシュ撮影など楽しみは広がると思います。
同じ構図、-1.0EVで、絞りを開放(Fの値を小さい値)にして撮影してみました。被写界深度が浅い為植物の後ろ側がぼやけました。離れて撮影する際やスマートフォン、コンパクトデジタルカメラで撮影する際はあまり気になりませんが、デジタル一眼カメラなど大きいカメラで撮影する際は絞りを気にしてみてください。
ごちゃっとしたものも綺麗に撮影できました。
蓋を開けて上の穴からも撮影してみる。アガベやエケベリアなどロゼットを形成する植物にはよい。またサボテンの頂点から撮影など。
上からでも機材があれば三脚で撮影できますが、ISO感度を上げて手持ちで撮影してみました。
まとめ
普段とはまた違った自分の育てている植物の記録や、オークション出品などにも使えると思います。スペースに余裕があれば撮影ボックス(簡易撮影スタジオ)は持っていて良いと思います。たまには綺麗な写真で残してあげましょう!
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