「私の家の庭を、世界で一番の庭に仕上げてください」そんな依頼をこなすかわいいポップな植物・園芸テーマのボードゲーム「green finger」の紹介とレビューです。普段の園芸テクニック?をいかしてみんなでわいわいできるゲームです。
green finger(グリーンフィンガー)とは
天才的な園芸の才能「グリーンフィンガー」を持つあなたのところへ、広大な庭を持つお金持ちの貴族から、こんな依頼がやってきました。「どうか私の家の庭を、あなたの腕で世界一の庭に仕上げてください」
ボードゲームは、ゲーム大賞をとるような有名ゲーム(カタン、ドミニオン、カルカソンヌなど)からマイナーなゲームまであります。また軽め(15分〜30分程度)のゲームから重め(1時間以上かかる)のゲームまでありますが、グリーンフィンガーは軽めのジャンルで、ボードゲームに慣れていない人でも楽しくプレイできます。
- プレイ人数:1〜4人
- プレイ時間:15分程度
- 対象年齢:7歳以上
- 発売:2018年5月5日
- 価格:2,500円
カードを使ったゲームで、1ゲーム慣れてくると15分程度で4回程度プレイをして合計点を争うとよいです。ややマイナーゲームのため若干流通が少ないかもしれません。amazon.co.jpでの取扱です。(執筆時点では在庫切れ、他では流通していないので在庫を待ちましょう)
(追記:個人でのゲーム制作のようですが、2018年11月を持って活動休止、流通在庫限りとのことです)
コンポーネント(ハード)
非常に質感の良い、ちょっとめずらしいスクエア型のカード。28枚のカードで遊ぶ。理想をいえば特殊カードのデザインと小屋のデザインがもう少し可愛かったら良かったかもしれない。でも品質は非常によいです。カードスリーブに入れる人は工夫が必要かも。
green finger(グリーンフィンガー)のルール
(詳細はルールブックを参照してください)
1点〜5点の3種類の花のカード(15枚)-1点〜-5点の虫のカード(5枚)、特殊カード(5枚)、小屋カード(4枚)の合計29枚。基本的なルールは自分の小屋の周辺(もしくは直線上)の花のカードのポイントと、虫のカードの減点の合計点で点数を競います。
自分の小屋の周りの花をできるだけ多く植えて、虫食いを防いでいくゲームです。特殊カードは蜂(花付きをよくしてくれる)、ハサミ(花を切る)、蝶(芋虫を増やし虫食いを増やす)、鳥(芋虫を食べてくれる)というカードです。
それぞれを組み合わせて、自分の小屋のポイントを他のプレイヤーの小屋のポイントを上回るゲームです。
(今回は普段カタンなどをよくプレイするボードゲームに慣れた4人でプレイ)ゲームの開始の準備は、小屋カード以外の25枚をよくシャッフルして5×5に並べ真ん中のカードをオープンにする。一番最近土いじりをした人か最も年齢が下の人からスタートをする。小屋カードは好きな色を手に持ってスタート。
ルールは簡単で、自分の番が来たら好きな箇所から裏向きのカードを取って自分だけ見る。この時点で手札が小屋カードと取ってきたカードの2枚になる。そして裏向きの好きな所に小屋か取ってきたカードを配置する。配置する際は裏向きのところであればどこでもよく、取った場所に置くのであればそのまま置き、裏向きのカードがある所に置きたいときはその裏向きのカードを開けず取った場所に置く。
小屋カードは写真の通り、裏表があり、左の模様の場合は置いた小屋の周囲最大9枚のカードの得点を計算。右の模様の場合は置いた小屋の上下左右の直前上の8枚のカードの得点を計算することになる。論理的には周囲最大9枚のほうが最大得点は高くなるが、例えば一番左上に配置した場合は当然3枚しか得点計算の対象にならない。
裏返しのカードが無くなるまで続ける。小屋カードは一番最初に置かなくともよいがいずれかのタイミングで置かないとポイントが貰えない。いつ置くかが結構駆け引きになる。
特殊カードは矢印の方向の一直線に効力がある。自分にメリットがあるように配置したい。写真右上の噴水は特殊カードの効力を止めることが出来る。
ゲームの終了。すべてのカードが表になったら得点を計算する。だいぶ上に寄っている感じだが、この場合点数計算は赤小屋:縦方向に花1、横方向に4+5=9。蜂でx2になるので9×2=18。合計で19点。青小屋:横方向は噴水で止まるので0点、縦方向に5点、2点、-3点、5点。1番上の5点はx2。3番目の-3点は鳥が食べてくれるので0点。4番目の5点はハサミで切り取られ0点。合計で10点となる。
green finger(グリーンフィンガー)のレビュー
運の要素が強いが、5×5という狭すぎず広すぎずと非常にゲームバランスの良いゲームで、ボードゲームをよくプレイするメンバーでのプレイだったが、普段は軽めのゲームは準備運動的に1回か2回プレイした後、重いゲームをプレイすることがあるが、非常に面白く6回ほどプレイ。
絵柄もきれいで、コンポーネントの質感もよく非常に楽しめました。次回集まったときもプレイしたいということで自分の中での評価は非常に高いです。なお6回プレイして最高得点は23点、最低得点は0点といった感じだった。
箱も小さく、セットとしては広いスペースも不要。15分という短い時間でできること。若干特殊カードの取扱と小屋の表裏が慣れていない人には少しむずかしいかもしれないが(例えば小学生など)大人同士であれば1回プレイすればあとは説明書もなく楽しめる良質なゲームでした。
暗記要素もあまりなく、先読み要素もないが、手札2枚と場に出ているカード、小屋の置き方で都度戦略を考えるということで、今回はワインを飲みながらワイワイやりましたが十分に楽しめる。頭を使いすぎず難しすぎず、それでもゲーム性があり最後まで誰が勝つかわからないバランスの良い軽めのゲーム。
趣味で植物を育てているのは私だけで5回の累計ポイント(96pt)と勝率(3回Top)では私が1位でした(笑)
(ここから先は攻略的な振り返りなので未プレイの人は読み飛ばしてください)
green finger(グリーンフィンガー)攻略、ポイントを高めるためには
特殊カードはゲームを大きく左右する。特に20pt以上の点数を狙うことになると「蜂」カードの存在は非常に重要。蜂カードを引くかもしくは他人の蜂カードの便乗を狙う必要がある。
小屋カードの置くタイミングと表裏は非常に重要。特にタイミングだが先に置くと芋虫を置かれやすい。ただし時間が経過するとよい場所に置けなくなる、ここが非常にゲーム性が高い。
噴水は特殊カードのブロックと思いがちだが、点数計算ブロックにもつかえるので邪魔をするのがよい。また理論値では周囲を獲得する小屋で最大9マス。縦横線上を獲得する小屋で8マスの得点をもらえるがその集計エリアに置くことでポイント獲得を邪魔出来る。縦横線上の小屋の横に置くとその先をブロックできる。
鳥カードや蜂カードを中盤のタイミング良いときに入手できるとかなり有利にゲームを進めることが出来る。ただし手札が常に1枚しか持つことができないので、特殊カードを入手したときは小屋を吐き出すほうがよいかもしれない。