アガベ・ユタエンシス(Agave utahensis)育て方

アガベ・ユタエンシスの画像①

棘をまとったワイルドの見た目が魅力的なアガベ・ユタエンシス(Agave utahensis)の紹介と育て方について。

アガベ・ユタエンシス(Agave utahensis)について

アガベ・ユタエンシスの画像①
photo by Stan Shebs

アガベ・ユタエンシスは、その名の通りアメリカのユタ州原産の多肉植物です。葉には棘を多くまとっており、ワイルドな印象を与えます。ややスピンを掛けながら斜め上へと葉を伸ばし、どちらかというと攻撃的な見た目に育ちます。

成長すると、葉の先端から長くて鋭い棘を新たに出すようになり、よりワイルドで野性味溢れる姿へと変化していきます。成長は遅い部類にあり、じっくりと植物を育てる楽しみを味わえるのが特徴です。ちなみに、日本語では「青磁炉」と当てられます。

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アガベ・ユタエンシスの育て方

アガベ・ユタエンシスの子株
アガベ・ユタエンシスの子株の様子

純粋に植物として生命力の強い部類に入るので、育て方は簡単です。初心者でも十分に成長させることができるでしょう。私が個人的に育てていた経験から私見を述べれば、相当たくましい植物であるという印象があります。

後述しますが、暑さにも寒さにも強いので、最低限のことをきちんとしてあげる育て方さえしていれば元気に育ってくれます。耐陰性はありますが、日光が当たるところの方が、アガベ・ユタエンシスにとって理想的な生育環境です。

育て方のポイントとして、アガベ・ユタエンシスの成長に合わせて、鉢を少しだけ大きなものに適宜変えていくということが重要です。ただし、あまりにもかけ離れたサイズの鉢の中に放りこんでしまうと、根っこから水を吸い上げづらくなってしまいます。

もし小さな適切なサイズのプランターがないのであれば、大きなプランターの隅っこの方に植えてあげることでも対応できます。アガベ・ユタエンシスの成長に合わせた鉢を適宜用意してあげるのが、育て方のポイントです。

アガベ・ユタエンシスの用土は何がいいのか

アガベ・ユタエンシスの植え替えの様子

多肉植物向けの用土を用意するようにしてください。アガベ・ユタエンシスはサボテンに近い品種なので、サボテン用の用土でも代用が効きます。水はけの悪い用土を使用すると、いくら丈夫なアガベ・ユタエンシスでも腐敗する可能性が出てきますので、この点には注意が必要です。私は多肉植物向けの用土を使用しています。

水やり、肥料については

アガベ・ユタエンシスの水やりについては、季節によって工夫する必要があります。春から秋にかけては二日に一回、もしくは用土が乾いたタイミングで水をあげましょう。肥料は、必ず必要というわけでもないですが、三か月に一回程度、緩めの肥料を与えればよりよい生育が促進されます。

冬場は、吸水力の低下がみられるので、週に1回程度の水やりに切り替えてください。また、雨には注意が必要です。大量の水分を得ると、根っこから腐敗してしまう可能性があります。出来る限り雨をしのげ、かつ日光を十分に得られる場所で育ててあげてください。私はベランダの部屋手前側に置いて、雨をしのぎつつ、日光が当たるようにしています。

季節との相性について

アガベ・ユタエンシスは寒さ、暑さに強い植物としてよく知られています。日本の夏季、冬季であれば、特に大きな問題なく乗り越えていきます。気温ごとに応じて必須となるような手間はありませんが、可能であれば適温状態かつ日光の当たる室内で育ててやると良いでしょう。

また、さらに手間をかける余裕があれば、5℃以下の大気にさらされないようにしてあげるとより力強く育ちます。

アガベ ユタエンシスの販売

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。