Kexcelledから販売されているCF-PLAのPLA K6CFのフィラメントレビューです。
Kexcelled PLA K6CF(CF-PLA)の特徴
炭素繊維配合のPLAフィラメントも色々なフィラメントメーカーから販売されるようになりましたが、ほかのメーカーと同じく強度面での強化をうたっています。
自分は強度が問題になるような造形物を作っていないので気にはしていないですがネットのレビューなどを見ると、一般的に手に入るCF-PLAで強度を期待するのであれば、CF-PAなどの3Dプリンタにおけるエンプラ系を利用したほうがよさそう。
- Nozzle temperature:210~230°C
- Build plate temperature:30~60℃
- Printing speed:40~80mm/s
ふと気になったのですが最近高速プリントが可能な3Dプリンタが多く販売されており、100mm/sを超える速度での印刷なので、推奨プリント速度より早く印刷することになるのですが、どのように扱うのか気になるところです。
自分には炭素繊維の配合などの詳細を確認するすべはないのですが、それなりにPLA素材以外の混ざりものが入っていそうな感じがします。フィラメント自体が若干ざらつきがあります。素材自体は若干光沢感があるのでマットカラーということではなそうです。KexcelledであればK5MのCF-PLAが販売されてくれたらうれしいと思います。
テスト印刷設定
- Printer : Prusa mini+
- Slicer : Prusa Slicer
- フィラメント設定は標準PLA
- 印刷設定は若干変えていますが品質的には標準設定と変わらないはずです
- Nozzle temperature:210℃
- Build plate temperature(bed):60℃
- Printing speed:40-50mm/s
Kexcelled PLA K6CF(CF-PLA)3DBency
造形としては非常にきれい。フィラメントに炭素繊維が入っているから表面のざらつきはありますがこれは素材のざらつきです。積層が目立ちにくくなります。事前に65度7時間程度で焼いているというのもあるかもしれませんが糸引きもありません。
想像通りやや光沢のある感じの仕上がりになりました。
どのよう面でもきれいに印刷できていると思います。
いくつか手元にある、CF-PLAの3DBencyとの比較です。CF-PLAに関しては各メーカーそこまで違いはありません。よく見ると違いはありますが。
なお左からKexcelled、polymaker、overture、tinmorry、IEMAIの5メーカーのCF-PLAです。
Kexcelled PLA K6CF(CF-PLA)総評
印刷はしやすいと思います。ただほかのCF-PLAとの比較を行うと最終的に出力されるものの品質の差はあまりなく、色味もほとんど同様です。こうなってくると1kgあたりの値段で選んでもよいくらいかもしれません。もう少し長期で利用したときにメンテナンス性や、吸湿性で違いがでてくるかもしれません。