最近よく目にするOVERTUREのMATTE PLAフィラメントのオレンジを利用してみました。最近増えてきたつや消し素材で比較的扱いやすいフィラメントだと思いました。
OVERTURE MATTE PLA フィラメント Orangeのレビュー
OVERTURE MATTE PLA フィラメントの特徴
製造したプロダクトはつや消しとなる。またOVERTUREのPLAフィラメントの共通として「詰まりにくさ」「スプールのほつれやすさ」「精度は1.75mm±0.05mm保証」梱包前に24時間乾燥させているようです。そしてなぜかビルドプレートが付属。スプールにmとgの目安があって優しさを感じる。なお本国の公式サイトには詳しい性能表示はなし。RoHSもなし。
OVERTURE MATTE PLA フィラメントの推奨設定
- Nozzle temperature:190-220℃
- Build plate temperature(bed):50-70℃
- Printing speed:30-70mm/s
普通のPLAの設定ですが、ノズル温度が低いとビルドプレートへの定着及び糸引きが多くなるようだった。推奨上限の220℃が一番安定していた。日本でOVERTUREのマットPLAが出回る前にRockがありましたが同じく温度は上げたほうが安定していました。
テスト印刷設定
- Nozzle temperature:220℃
- Build plate temperature(bed):50℃
- Printing speed:1st 20mm/s 60mm/s
- 他Cura系スライサーのPLA標準設定
OVERTURE MATTE PLA Orange(オレンジ) 3DBenchy
なかなか綺麗な仕上がり。若干糸引きをしているが7月で室内の湿度が非常に高くその影響がありそう。色味は薄いオレンジと言う感じでプロダクトとして使う場合もう少し濃い色のオレンジのほうがかっこよくなるかなとは思う。後はレベリングをもう少し丁寧にやると糸引きのスタート地点の塊も消せる用に思える。消せない場合はリトラクトで調整だろうか。
積層は0.16mmでマットPLAだからか積層痕が目立ちにくい。オーバーハングが発生する難しい箇所もギリギリ印刷できているように思える。設定を詰めるならばほんの少し温度を落としても良いかもしれない。
OVERTURE MATTE PLA Orange(オレンジ)の統括
積層型3Dプリンタのフィラメントは、艶あり素材が多く2次加工をしない場合は使いにくい場合がある。比較的容易につや消しを利用できるのはとても良い。設定も自分の環境だと温度程度で3DBenchyでは若干造形崩れがあったが通常のプロダクトを作る場合はそこまで難しいとは思わない。
また以前輸入して利用したSpidermakerのマットPLAや、他のつや消し系のフィラメントは印刷中にマットにするための素材が浮遊したり削れてPETチューブを汚したりしたのだが特に気にならなかった。
多少気になる点としては、温度が220度と高すぎる影響か、ノズルを結構汚し印刷時に製造しているプロダクトについてしまうことがあった。できればある程度綺麗にしてから利用したい。
OVERTURE MATTE PLA Orange(オレンジ)の購入
amazon.co.jpで色々な色で在庫がある。アメリカに比べる取り扱う種類や色が少ないメーカーが多いですが、選択肢が多いです。(フィラメントはたいていamazon.co.jp扱いではなくマーケットプレイス扱い)