植物撮影におすすめ!マクロレンズの紹介と選び方。作例と各メーカーのまとめ

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レンズ交換式カメラを持っている方は、マクロレンズを一本持っていると植物の撮影から日常の利用まで様々なシーンで便利。マクロレンズの紹介と作例、各メーカーのレンズラインアップの紹介です。

マクロレンズとは?

通常のレンズよりも被写体(撮影したいもの)に近づいて撮影することができるレンズ。近年はスマートフォンでも結構近寄れたり、コンパクトデジタルカメラなどでは以前よりマクロモードというモードがあったがより本格的に近くによって撮影をするためのレンズ。

風景などは撮影できるの?

通常のレンズに比べて近くを撮影できるというだけで、問題なく風景を撮影することができます。レンズの鏡筒(レンズの本体部分)の可動が標準的なレンズよりも長くなる場合がありますが、撮影可能距離が広く非常に扱い易いレンズです。

最近は、鏡筒がそれほど伸びない物があり普段使いにも良いレンズだったりします。

マクロレンズの作例

Pentax K-7もしくはPentax K-S2にDA 35mm F2.8 Macro Limitedで撮影している

マクロレンズで撮影した作例1
F6.3 1/80 ISO800(Pentax K-S2 + DA35mm F2.8 Macro Limited)

恩塚ランポーの実生苗。3号鉢を接写で撮影。

マウロレンズで撮影した作例2
F2.8 1/50 ISO800 (Pentax K-7 + DA35mm F2.8 Macro Limited)

パキポディウム・恵比寿大黒。ぎりぎりまでよって撮影してみた。開放(F値が小さい)で撮影しているため、ピントが合っている箇所が狭くボケている。

マクロレンズで撮影した作例3
F4.0 1/500 ISO800 (Pentax K-7 + DA35mm F2.8 Macro Limited)

ユーフォルビア・ゴルゴニスを撮影。被写界深度(ピントが合う範囲)がスマートフォンに比べて浅い(狭い)ので背景などがボケる。

マクロレンズの選び方

レンズ交換式カメラをすでに持っている人は、対応するマウントのマクロレンズを利用することになる。これからレンズ交換式カメラを買う人は、カメラのメーカーを使いたいレンズから選んでもよいがマクロレンズ含めて様々な周辺機器、レンズ、そもそもカメラのデザイン、機能など様々な条件から選ぶ必要があるのでこのページでは割愛します。

レンズのスペックは商品名からわかる箇所と、詳細のスペック表で確認する箇所がある。商品名からわかることは、各メーカー共通で焦点距離とレンズの明るさ(絞り)くらいであとはメーカー独自の表記と鳴っている場合が多い。

商品名は上記の作例であれば「PENTAX DA35mm F2.8 Macro Limited」→PENTAX:メーカー名やシリーズ名、DA:レンズシリーズ名、35mm:焦点距離、F2.0:レンズの明るさ、Macro :レンズ機能、Limited:グレード

SONYのマクロレンズであれば「SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS」→SONY:メーカー名やシリーズ名、FE:レンズシリーズ名(Eマウントフルサイズ対応)、90mm:焦点距離、F2.8:レンズの明るさ、Macro:レンズ機能、G:グレード、OSS:レンズ機能(手ぶれ補正機能)

焦点距離

焦点距離は大きく分けて標準タイプマクロと望遠タイプのマクロに分かれる。◯mmと書かれている表記。概ね35mm〜50mmくらいが標準マクロ。それ以上が望遠マクロとなる。

望遠マクロは広い庭や庭園、ハイキングなど被写体から遠くなる際に利用できる。人物を撮影する場合などは背景をぼかすことができて(最近iPhoneなどに搭載されているポートレイト機能のような)便利だが、手元の植物やベランダの植物を撮影するためには少し望遠すぎ使い勝手が悪い。

普段の栽培環境の撮影をする場合は、まず一本は標準マクロ(50mm前後)が良い。

レンズの明るさ(絞り)

レンズの明るさでF値が小さい方が明るいレンズと言える。明るいレンズのほうがF値を小さくすることができ、F値を小さくすると被写界深度が浅く(背景がボケやすい)、シャッタースピードを稼げる。F値は小さくなればなるほど明るくなり、撮影のバリエーションが増えるが一般的に明るいレンズは高価で、また重量が増える。

単焦点(焦点距離を変化させることができない)レンズのほうが、明るいレンズが安価になる。

単焦点レンズかズームレンズか

好みの問題があるが、単焦点レンズのほうが明るく値段の割に性能がよいものが多い。またマクロレンズのズームは数が少ないのでマクロ撮影をメインに考えるのであれば単焦点レンズのほうがよいだろう。

その他のスペック・機能

上記以外の細かいスペックが多くあるが、まずは上記条件を気にしておけばよいだろう。絞りの羽根枚数はボケ味や、光源が入った際に影響する。重量やサイズは持ち運びや撮影負荷に影響する。レンズ構成(レンズの枚数)は性能に影響する。

各マウントのマクロレンズ一覧(現行モデル)

photo by nubobo

ご自身が利用しているカメラ本体に合わせたマウントのレンズを選択してください。主に100mm以下の各マウント対応のレンズをまとめています。

CANON(EFマウント)

  • CANON EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM
  • CANON EF-S60mm F2.8 マクロ USM
  • CANON EF100mm F2.8L マクロ IS USM
  • TAMRON SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)
  • SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO

CANON(EF-Mマウント)※ミラーレス用

  • EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM

NIKON(Fマウント)

  • NIKON AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
  • NIKON AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
  • TAMRON SP 90mm F2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)

SONY(α Eマウント)

  • SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS
  • SONY FE 50mm F2.8 Macro
  • COSINA MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical

SONY(α Aマウント)

  • SONY DT 30mm F2.8 Macro SAM
  • SONY 50mm F2.8 Macro
  • TAMRON SP AF60mm F/2 Di II LD [IF] MACRO 1:1 (Model G005)

FUJIFILM(Xマウント)

  • FUJIFILM XF60mmF2.4 R Macro
  • FUJIFILM XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro
  • ZEISS Touit 2.8/50M

マイクロフォーサーズ

  • OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
  • OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
  • Panasonic LUMIX G MACRO 30mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.
  • LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.

PENTAX(Kマウント)

  • HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited
  • smc PENTAX-D FA マクロ 50mm F2.8
  • TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 (Model272E)

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。