エレクターに置いた腰水給水トレーの落下防止パーツを作った

エレクターの上に置いた腰水給水トレーに猫が飛び乗った際に勢い余ってトレーごとスライドして落下しているのを何度か見たので落下防止用のパーツを作ってみました。

解決する課題

エレクターの上に置いた腰水給水トレーに猫が飛び乗った際に勢い余ってトレーが落下することを解決する

設計と設置

製造は3Dプリンタ。設計はノギスを使って細かい部分は現物合わせで作りました。実際に作ってみて合わせながら修正していきます。

実際にいくつか作ってラックに合わせて修正していきました。エレクターの寸法は前面ワイヤー部分、高さ約30.5mm、上下の太いワイヤー径約6.5mm、中央のワイヤー径約5mm。フォロワーさんにアイリスオーヤマのラックの寸法を教えてもらったらエレクターより若干小さかったです。汎用部品で作っても良いですが3Dプリンタで作るなら専用品がよいですね。

なにかに合わせるパーツを設計する場合は、クリアランスを0.2mm程度取るとちょうど良い場合が多いです。例えば30.5mmの円柱に合わせるパーツの場合は直径を30.7-30.9mm程度。あとはハマり具合などは現物で合わせるのが良いでしょう。

プリンタの性能やフィラメントの収縮などでも変わってきますが30.5mmで作ると大抵の場合ははまらないです。

最終修正版、1本のM3 8mmのボルトとナットで取り付け。ボルトとナットの頭は埋まる用に設計しました。オーバーハングが出るのでサポートの利用です。サポートは裏側からボルトを通ると綺麗にとれます。

最上面にアイロニングを標準設定でかけましたが少し荒れてしまいました(画像左上のパーツ)設定を詰めれば綺麗に行けるとは思いますが、今回は標準設定のままで。

パーツセットです。せっかくなので底面にカーボン調?のテクスチャを入れてみました。このセットを2セット作りました。円柱が通る部分があるので積層ピッチは細かめにしたほうがよいでしょう。プロダクトの名前を「Iggy-proof Cat Tray Stay」という名前にしました。

取り付けてみました。何度か製造してみてボルトを止めたときにガッチリと止めることができるのですがそうするとボルトとナットを強く締めることになるのですが強度が足りずにボルトの通る円柱が割れたのでピッタリ設計にしました。前後にはほぼ動きませんが左右にスライドします。スライド量を減らしたい場合は、内側ワイヤーの波々に合わせて三角にボルトとナットを通る部分にすると良いかもしれません。

上部になる部分に、「SSN WORKS」というロゴを入れてみました。架空のパーツ屋さんです。こういうのを入れるとパーツの愛着が湧きます!カーボン調もかっこいいのですが手前から奥への落下防止なのでこの部分は隠れてしまうのは残念。

表からは見えなくなってしまいましたが、設置完了。手前にも設置するとスライドで腰水給水トレーを取り出しできなくなってしまいますが、多少の地震などで落下防止になるかもしれません。(ラック自体を地震対策している場合、強度計算などはしてないので気休めかもしれませんが)

ということで、これで猫が勢いよく飛び乗ってもスライドして腰水給水トレーが落下することがなくなりました!無事に解決。冬の貴重なトレー1枚を猫に捧げています。下にLEDのドライバがあり暖かくて気持ちよさそうです。

話がそれますが、園芸店に販売されている腰水給水トレー、1,200mm x 600mmのラックに3枚ぴったりに乗ります。サイズは大きいですが冬の植物の管理に便利です。他だと600mm x 450mmで1枚、900mm x 600mmで2枚が比較的ぴったりにおけるサイズです。

(参考)SSN WORKSとして下記のパーツを自分用に作ってみました

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この記事を書いた人

SSN

3Dプリンタ鉢の企画、販売。植物販売など