トゲが個性的なテフロカクタス・武蔵野の育て方

  • 更新日
  • 投稿日 2019年8月11日
  • 著者 ゆるぷエディター
  • カテゴリー Cactus(サボテン)
tephrocactus-articulatus-04

サボテンといえば株の表面がトゲだらけ。というイメージなのですが、この武蔵野はつるんっとした肌から紙のような白く長いトゲを生やした姿をしています。そんな武蔵野の育て方や増やし方をご紹介します。

テフロカクタス・武蔵野とは

サボテン科テフロカクタス属に分類されます。

学名ではTephrocactus articulatus（テフロカクタス　アーティキュラータス）といいます。

「武蔵野」という名称で販売されている場合もあれば、学名で販売されていることもあります。実際、私は学名の方を見て購入したので、札も「Articulatus」と慣れないアルファベットで書いています…。アーティキュラータスとは「関節がある。節が連なった」という意味で、その名の通り、春になると新しく節を増やし上へ上へと連なっていきます。

2017年12月24日に撮影したテフロカクタス・武蔵野
2017年12月24日に撮影したテフロカクタス・武蔵野

購入時は一節のみの株でした。新しい芽が出てくるときは小さな茶色いイガグリのようなものが頭のてっぺんから現れてきます。最初は節が増えるサボテンだということを知らなかったので、何が出てきたんだ！？と驚きました。大きくなってくるにつれて深緑色の株になっていきます。

2019年2月25日に撮影したテフロカクタス・武蔵野
2019年2月25日に撮影したテフロカクタス・武蔵野

節を増やして大きくなった様子です。下の株がしわしわになっているのは水不足になっているからです。水はけがよすぎるプランターに植えていることと武蔵野に合わせて水やりをすると他のサボテンが腐ってしまいそうだったということが相まって水不足に陥っていました。

2019年7月17日に撮影したテフロカクタス・武蔵野
2019年7月17日に撮影したテフロカクタス・武蔵野

過酷な環境から水持ちのいい缶に植え替えてあげると、とても喜んでもらえたようで、いっきに２株増えました。

深い緑色をした株からは白くて長いトゲを出します。紙のような見た目ですが、触ってみるとやや硬く、プラスチックのストローをトゲの形に切ると、同じ触感になるのではないかと思います。その白いトゲの根元には細かくて鋭いトゲも生やしています。このトゲは触ると痛いので注意が必要です。じっくり見てみるとその細かいトゲが出ているところからは綿毛のようなものも確認できます。

テフロカクタス・武蔵野のトゲの部分

育て方

日当たりと風通しのよい屋外で管理してください。野ざらしで放置していると上の写真のようにトゲが変色して美観を損ないますのでビニールハウスや屋根のある屋外で管理し、雨ざらしにならないようにするといいかと思います。

冬の寒さにも比較的耐えますが、最低気温が氷点下になる日は屋内に取り込むと安心です。雪を積もらせると凍死してしまう恐れもありますので、氷点下にならなくても雪が降るような日は避難させてください。

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水やり

サボテンの中では比較的水分を欲するサボテンかもしれません。

他のサボテンと同じ間隔で水やりをしていると、株の張りがなくなりしわしわに萎んでしまいます。

成長期の春と秋は土の表面が乾いたら鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

真夏や真冬は株が休眠しますので７月や１１月から徐々に水やりの間隔をあけて８月や２月頃には３週間に一度の水やりにするようにしてください。全く断水してしまうと根にダメージを受けてしまうので真夏、真冬でも水やりをするようにしてください。

植え替え

一年に一度、春か秋に植え替えをすると元気に節を増やします。

用土は市販のサボテン用土を使用するとよいです。ご自身で配合される場合は、水はけのよい配合にしてください。元肥を施せば追肥は不要です。

手順

  • 二週間ほど前から水やりを停止し、根を乾かしておきます。
  • 鉢から苗を抜き、土と古い根をしっかりと落とします。
  • 用土を入れた鉢に植え付けて完成です。

植え替え後は根が弱っているのですぐに水やりをせず、数日経ってから水やりをするようにしてください。

増やし方

自生地では動物などが株に当たり、節から外れた株が落ちたり運ばれたりした先で根付き、繁殖します。

そのため、節は外れやすいと言われています。てっぺんの株が本体から外れやすいので、ある程度株が大きくなってきたら、てっぺんの株を本体から外すとよいです。

サボテンは全般的に根が生えるのが遅いといわれており、武蔵野についてもなかなか根が出てこないようです。根が出てくるまで、風通しの良い涼しい場所で発根を待ってください。発根が確認できたらサボテン用土に植えて水やりをしてください。

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この記事を書いた人

だいたいちょっきん

都内で南西ベランダで植物を育てています。

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