パキポディウム・グラキリスが枯れた。理由を考察する

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近年非常に人気のあるマダガスカルの塊根植物のパキポディウム・グラキリス(Pachypodium gracilius/象牙宮)の実生苗が枯れてしまった。実生苗2年目でそれなりに成長している状態だった。なぜ枯れてしまったかはきちんと振り返って今後に活かすようにしたい。

パキポディウム・グラキリスとは

写真は枯れた株の半年前に実生したパキポディウム・グラキリス。同じ経由で入手した種なのだが形が全く違う。育て方はほとんど一緒にもかかわらず。同時期に植えた株は高さがでているため、播種したタイミングの違いなのか用土の違いなのかはわからない。なおこの株は1月の寒い時期に実生した株で発芽して1年後に植え替えを実施している。

マダガスカル産の塊根植物で、枯れてしまった株は縦に伸びて若干徒長気味とも言える見た目ではあるがぷっくりとした幹と、青々とした葉っぱ、小さいうちはトゲのある木肌、成長は多肉植物に比べると早いが大きくなりにくいために可愛らしく最近非常に人気がある。

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枯れた時期

夏型植物は休眠期からの立ち上がりに枯れることが多いが、この株に関しては9月頃に枯れてしまった。実生2年目で無事に越冬ができた株。

写真のように隣には同じ時期に播種した実生のグラキリスがあるが、その同時期播種のグラキリスは元気に育っている。なんとも対照的で、違う植物のような感じに見えなくもない。

枯れてゆく症状

まず最初に、葉が若干下を向き幹が斜めになってしまった。これに関しては根の張りが浅く風もしくは散水によって倒れてしまったのかと思い、そのときは立て直しを行った。その数日後に葉っぱが垂れてきてしまった。また幹の色がグレーの色になってきた。

パキポディウムは以前にも枯らしているが、根腐れの場合は根の近くから萎れてくるパターンだったが今回は全体的にグレー色になり枯れていってしまった。

この後葉っぱが落ちて萎れてしまった。

グラキリスが枯れた原因

単純に隣の株とは同じ水やりのタイミングであったため、株自体が調子悪かったのか、または高温多湿にさらされてしまったかだろうか。実生2年目で1年目の越冬は無事に過ごすことができた。ただ2年目の夏前に鉢上げをして植え替えを実施している。植え替えは少なからずダメージがでてくるのでその影響だろうか。

徒長気味ということもあり、肥料分が多かったか、水やりのタイミングが多かったか。実生から育てている株は愛着があるので、さらに1年目越冬ができただけに枯れてしまったのは残念だし悲しい。

同じような枯れ方をした方がいたらコメントに記載していただきたい。単なる突然死の可能性もあるが何かしらの原因はあるだろう。

パキポディウムの実生記録です

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。